12/23開始｜都営地下鉄・京急 全駅でカードタッチ乗車
ベストカレンダー編集部
2025年12月16日 15:54
タッチ決済全駅導入
開催日：12月23日
都営地下鉄・京急線 全駅で始まる「タッチ決済」での乗車サービス
東京都交通局と京浜急行電鉄は、タッチ決済対応のカードや同カードが設定されたスマートフォン等による乗車サービスを、2025年12月23日（火）始発より、都営地下鉄および京急線の全ての駅で利用可能にすると発表しました。プレスリリースは東京都発、2025年12月16日14時00分に配信されています。
このサービスは、既に2024年12月から一部駅で実施していた実証実験の成果を踏まえた全駅展開です。導入により、タッチ決済対応カードやスマートフォンを自動改札機にタッチするだけでそのまま改札を通過し、スムーズに乗車できる仕組みが全駅で実現します。
発表の正式情報（概要）
下記は、発表に記載された主要な事項の要点です。提供開始日時、対象範囲、対象カード種別、運賃取り扱いなどの重要点を整理しています。
資料全体の出典は東京都交通局・京浜急行電鉄の共同発表であり、関連する参考情報として京急の2025年10月29日付ニュースリリース（関東の鉄道事業者11社局の共同事業協定）への言及があります。
- 発表日
- 2025年12月16日 14時00分（東京都発）
- 導入開始
- 2025年12月23日（火）始発より
- 対象事業者
- 東京都交通局（都営地下鉄）・京浜急行電鉄（京急線）
- 対応カード
- タッチ決済対応のカード（クレジット・デビット・プリペイド）および同カードが設定されたスマートフォン等
利用方法、運賃、対応ブランド、利用可能駅の詳細
乗車時の操作は簡潔です。自動改札機に新たに設置する専用リーダにタッチ決済対応カードまたはスマートフォンをタッチすることで、そのまま改札を通過して乗車できます。画像はイメージである旨も発表資料に明記されています。
運賃は通常の旅客運賃（10円単位）で自動計算されますが、適用されるのは大人運賃のみで、乗継割引は適用されません。利用者が注意すべき運賃適用の条件は発表文の通りです。
利用可能駅と例外
都営地下鉄および京急線の「全線全駅」で利用可能とされていますが、発表は例外も明示しています。実際の運用では一部の改札口で窓口対応になる箇所や、京急電鉄では一部改札口が除外される場合があるため、現地の表示や駅係員の案内に従う必要があります。
利用可能駅に関する要点は下記のとおりです。
- 都営地下鉄：全線全駅（ただし一部改札口は窓口での対応）
- 京急電鉄：全線全駅（ただし一部改札口は除く）
対応決済ブランド
発表では、主要な国際ブランドを網羅的に対応すると記載されています。国外からの旅行者を念頭に、多様なブランドでの受け入れを明示する目的があります。
対応ブランドは下記の通りです。
- Visa
- Mastercard
- JCB
- American Express
- Diners Club
- Discover
- 銀聯（UnionPay）
導入の背景と目的 — インバウンド対応とキャッシュレス化推進
本サービス展開は、京急電鉄と東京都交通局のそれぞれの経営計画・方針に基づく施策として位置づけられています。京急側では、京急グループ第20次総合経営計画における重点事業として、羽田空港のポテンシャル最大化を図る施策の一つと説明しています。
東京都交通局側では、経営計画2025に掲げる「移動を軸にした多彩な価値の提供」の取組の一環で、キャッシュレス化の促進や交通系ICカードを保有していない外国人旅行者でも利用しやすい都営地下鉄を実現する目的で本施策を推進するとしています。
実証実験と全駅展開への経緯
両社は2024年12月から一部駅で実証実験を実施しており、その成果・ニーズを踏まえて全駅展開を決定しました。羽田空港を利用するインバウンドの利用者増加や、キャッシュレス決済の一般化が背景にあります。
実証実験を経て得られた運用上の知見は、全駅展開に際しての改札機設置、窓口対応の設計、運賃処理のルール整備などに反映されています。
関東11社局との共同事業協定と今後の相互利用スケジュール
東京都交通局と京急電鉄は、2025年10月に関東の他の鉄道事業者等と共同で、クレジットカード等のタッチ決済による乗車の相互利用に向けた共同事業協定を締結しています。これは、複数事業者間でタッチ決済による後払い乗車サービスを相互に乗り継いで利用できるようにするための協定です。
共同事業協定には計11社局が参加しており、相互利用の開始時期は2026年春以降を目指すと明記されています。これにより、将来的にはより広範な路線ネットワークでカードタッチによるシームレスな移動が可能となる見込みです。
関連情報と資料参照
発表文は関連ニュースリリースへのリンクも示しています。京急電鉄が2025年10月29日に出したニュースリリースに、共同事業協定の締結と相互利用の検討開始に関する詳細が掲載されています。
該当のニュースリリース：
関東の鉄道事業者 11 社局の路線を対象とした、クレジットカード等のタッチ決済による後払い乗車サービスの相互利用に向けた検討を開始します（京急電鉄ニュースリリース 2025年10月29日）
主要事項の整理（表）と本文のまとめ
以下の表は、本記事で扱った発表内容を要点ごとに整理したものです。導入日時、対象範囲、運賃取り扱い、対応ブランド、関連の今後スケジュールを一目で確認できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2025年12月16日 14:00（東京都発表） |
| サービス開始 | 2025年12月23日（火）始発より |
| 対象事業者 | 東京都交通局（都営地下鉄）、京浜急行電鉄（京急線） |
| 利用方法 | タッチ決済対応カード（クレジット・デビット・プリペイド）または同カードを設定したスマートフォンを専用リーダにタッチして改札を通過 |
| 運賃 | 普通旅客運賃（10円単位）。大人運賃のみ適用。乗継割引は適用外 |
| 利用可能駅 | 都営地下鉄：全線全駅（ただし一部改札口は窓口対応）。京急電鉄：全線全駅（ただし一部改札口除く） |
| 対応ブランド | Visa, Mastercard, JCB, American Express, Diners Club, Discover, 銀聯 |
| 共同事業協定 | 関東の鉄道事業者11社局間での相互利用に関する協定を2025年10月に締結。相互利用開始を2026年春以降に予定 |
| 参考資料 | 京急電鉄ニュースリリース（2025年10月29日）: https://www.keikyu.co.jp/assets/pdf/20251029HP_25130TE.pdf |
本稿では、発表資料に記載された全ての主要情報を網羅的に整理しました。導入開始日は2025年12月23日、対応カードやスマートフォンでのタッチで改札を通過できる点、運賃処理の注意点（大人運賃のみ、乗継割引は非適用）、一部改札口の例外事項、対応ブランド、そして11社局による相互利用の検討と2026年春以降の相互利用開始目標といったポイントを示しました。現地での運用や詳細は、各社の案内や駅構内の表示を確認してください。
