トライアンフ新型Thruxton 400とTracker 400登場、予約は開始

トライアンフ400新型発表

開催日:12月16日

トライアンフ400新型発表
いつ買えるの?
予約注文は2025年12月16日から受付中。販売は2026年3月予定で、詳しい納期や価格はトライアンフ公式サイトと正規販売店で案内されています。
ThruxtonとTrackerの違いは?
Thruxtonは現代的なカフェレーサー寄りのスポーティモデル、Trackerはフラットトラック由来のアップライトで力強いスタイル。両者とも398cc単気筒で42PSだが装備やポジション、タイヤが異なる。

トライアンフが提示する新しい400ccの方向性──Thruxton 400とTracker 400の登場

トライアンフモーターサイクルズジャパン株式会社は、2025年12月16日(火)付の発表で、新たに「Thruxton 400」と「Tracker 400」を2026年モデルとして発表した。発表日は同日で、本日より予約注文を受け付け、販売開始は2026年3月を予定している。プレスリリースはトライアンフの日本公式サイトおよび関連ページで詳細が案内されている。

両モデルは、TRシリーズの単気筒398ccエンジンをベースに進化を遂げたパワートレインを搭載し、最高出力はともに42PS(9,000rpm)を発揮する点がポイントとなる。これにより400ccクラスのラインアップはさらに拡大され、カフェレーサーとフラットトラックという異なる伝統とスタイルを持つ2つのキャラクターが同時に加わる。

トライアンフから、遂に登場したカフェレーサーのThruxton 400。そして現代に蘇るフラットトラッカーのTracker 400がデビュー!! 画像 2

リリースの要点と受注情報

発表元はトライアンフモーターサイクルズジャパン株式会社(本社:東京都港区海岸、代表取締役社長:大貫陽介)。発表日付は2025年12月16日で、詳細はトライアンフの公式ページ(https://www.triumphmotorcycles.jp/bikes/classic/400cc)で公開されている。予約受付は発表日から開始され、販売開始は2026年3月を予定している。

保証やメンテナンス情報も明記されており、両モデルともに走行距離無制限の2年間保証が標準装備される点が強調されている。保証にはトライアンフ純正アクセサリーも含まれ、所有コストの低減と安心感を高める取り組みとして提示されている。

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Thruxton 400:伝統のカフェレーサーを現代に再構築

Thruxton 400は、歴史的なスラクストンの名を継承しつつ、現代的なモダンカフェレーサーとして再構築されたモデルである。デザイン面では流麗なフューエルタンクとシャープなフェアリングを組み合わせ、クラシックな丸型LEDヘッドライトやバレットタイプのシートカウルなど、伝統的要素と現代的解釈を融合させている。

搭載されるエンジンは398ccのTRシリーズ単気筒で、最高出力は42PS(9,000rpm)にチューニングされている。レブリミットの引き上げと高回転域での出力強化により、従来比で最大出力が約5%向上していると発表されている。Thruxton専用のスポーティなシャシーとサスペンションセッティングにより、俊敏でレスポンスの高いハンドリングを目指している。

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デザインとカラーリング

外観はクラシックなトライアンフのプロファイルを保持しつつ、スカルプトされたフューエルタンクやアルミニウム仕上げのバッジ、アップスポーツサイレンサーといった現代的要素を採り入れている。フェアリングにはクラシック丸型LEDを内蔵し、バーエンドミラーなどのコントラストが全体のバランスを引き締める。

カラーは4色展開で、ファントムブラック/カーニバルレッド/パールメタリックホワイト×ストームグレー/メタリックレーシングイエローが用意される。各色にはタンク、フェアリング、シートカウルに施されたグラフィックやアクセントがあり、アルミニウムストライプやレッドの差し色などそれぞれ特徴的な仕上がりとなっている。

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走行性能と装備

エルゴノミクスはスポーティーなライディングを主体とし、クリップオンハンドルはSpeed 400比で40mm狭く、246mm低い位置に設定される。リアフットペグは86mm後方、27mm上方にオフセットされ、シート高は795mmとして幅広いライダーに対応する設計だ。

足回りは43mm倒立フロントフォーク(ブラックアルマイト、135mmストローク)とプリロード調整式ガスモノショック(リア130mmホイールトラベル)を採用し、タイヤはピレリ製Diablo Rosso IVが装着される。電子制御系としては、ライド・バイ・ワイヤ、切替式トラクションコントロール、トルクアシストクラッチ、ABS、アナログスピードメーター+LCDタコメーター、USB-C充電ポートが標準で組み込まれている。

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アクセサリーとカスタマイズ

トライアンフ純正アクセサリーもラインアップされ、エンジンプロテクションバー、タンクパッド、バレット式LEDウインカー、バーエンドミラー、専用キルティング仕上げプレミアムシートなど、スタイリングと実用性を補強するパーツが用意される。アクセサリーも車両同様の基準で設計され、フィット感と品質が確保される。

これらにより、購入後のカスタマイズや個別性の追求がしやすい仕様となっている点も訴求ポイントである。

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Tracker 400:フラットトラックのスピリットをロードへ

Tracker 400はフラットトラックレーサーの美学をロード向けに昇華させたモデルであり、無駄を削ぎ落とした直截なフォルムとレース由来のディテールを備える。トラックレーサーゆずりのナンバーボードやシートカウル、フューエルタンクデザインが視覚的アイデンティティを形成する。

動力面ではThruxtonと同じく398cc TRシリーズエンジンを搭載し、最高出力は42PS(9,000rpm)を発揮する。さらにプレスリリースでは、改良されたカムシャフトプロファイル等の改良によりピークパワーが従来比で5%向上し、最大トルクは37.5Nmを維持すると明記されている。

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デザインとカラー

Trackerはフューエルタンクに「Tracker」ロゴを配し、レーシングストライプやマッドスプラッターディテールを施すことでフラットトラックの雰囲気を強調する。ナンバーボードには「400」の数字を掲げ、レジェンドへのオマージュを表現している。

カラーは3色展開で、レーシングイエロー/ファントムブラック/アルミニウムシルバーが用意される。アルミニウムシルバーはレーシングレッドのグラフィックがアクセントとなり、レーシングイエローは鮮やかな主体色にブラック要素を組み合わせ、ファントムブラックはよりダークでアグレッシブな表現となる。

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ポジションとシャシー特性

フラットトラックらしい肘を外に張るアップライトなポジションを実現するため、ハンドルバーはSpeed 400比で23mmワイド、位置を134mm低く設定している。フットペグ位置は86mm後方、27mm上方へ移され、見た目どおりのアグレッシブな姿勢を作り出す。

シャシーは専用設計で、フロントにはブラックアルマイトの43mm倒立フォークを装備し、ストロークは140mm、リアはプリロード調整式のガスモノショックで130mmのストロークを確保する。ホイールには新設計のダブルスポークパターンを採用し、ピレリ製MT60 RSタイヤの組み合わせでフラットトラック由来の力強いスタイルとロード上での安定性を両立している。

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エンジン特性と電子装備

Trackerに搭載されるTRエンジンは、9,000rpmでの42PS到達に加え、最大トルク37.5Nmを維持し、その80%を3,000rpmから発生すると明記されている。6速ギアボックスとライド・バイ・ワイヤ採用により、全域で直感的かつ滑らかなスロットルレスポンスを実現している。

安全・快適装備としてはトルクアシストクラッチ、切替式トラクションコントロール、ABS、シングルダイヤルのアナログスピードメーター+デジタルタコメーターを採用し、配線類をスマートに隠すなどルックス面でも配慮された設計になっている。シート高は805mmで、足つき性とのバランスも考慮されている。

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共通のポイント、販売・保証・連絡先情報と要約

両モデルは共通してTRシリーズの進化版エンジンを搭載し、最高出力42PS(9,000rpm)を発揮、最大出力は従来比で約5%向上とされている。トライアンフが強調するのは「美しいレトロスタイルと扱いやすさ、プレミアム感を手の届きやすい価格で提供する」点であるが、プレスリリースでは具体的な車両本体価格の数値は明記されていない。

保証は両モデルともに走行距離無制限の2年間保証が標準で、純正アクセサリーも保証の対象とする旨が明記されている。これにより所有コストの低減と長期的な安心感が提供されることが訴求されている。

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販売・予約・問い合わせ

予約注文受付は2025年12月16日より開始、販売開始は2026年3月予定とされている。詳細や正規販売店の情報はトライアンフ日本公式サイト(triumphmotorcycles.co.jp)で案内されている。

問い合わせ先はトライアンフコール(TEL:03-6809-5233)で、公式ウェブサイトにも詳細ページが設けられている(https://www.triumphmotorcycles.jp/bikes/classic/400cc)。発表資料はトライアンフの日本語ページに掲載されている。

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発表者コメント

トライアンフ モーターサイクル CCOのポール・ストラウド氏は、Speed 400 や Scrambler 系列の成功が若年層や女性ライダーを取り込み、プレミアムブランドとしての魅力を示したことに触れ、Thruxton 400 と Tracker 400 の登場がその勢いを加速させ、より幅広い選択肢を提供する点を強調している。

同氏はまた、最新世代のTRエンジン搭載によるシリーズ最高出力や、それぞれのモデルが持つ明確な個性とスポーティーなライディング体験を提供する点を述べ、Thruxton 400 はカフェレーサーの名を受け継ぎつつ再構築されたモデル、Tracker 400 はフラットトラックのスピリットを体現するモデルであると位置づけている。

以下に、本記事で触れた主要項目を表形式で整理する。

項目 Thruxton 400 Tracker 400
発表日 2025年12月16日(予約受注開始:同日)
販売開始 2026年3月(予定)
エンジン 398cc 単気筒 TRシリーズ(改良版)
最高出力 42PS / 9,000rpm
最大トルク リリースに明記なし(同系エンジン搭載) 37.5Nm(80%を3,000rpmから発生と明記)
サスペンション(前・後) 43mm 倒立(135mm) / ガス単筒モノショック(130mm) 43mm 倒立(140mm) / ガス単筒モノショック(130mm)
タイヤ ピレリ Diablo Rosso IV ピレリ MT60 RS
シート高 795mm 805mm
主な装備 ライド・バイ・ワイヤ、トラクションコントロール、トルクアシストクラッチ、ABS、USB-C ライド・バイ・ワイヤ、トラクションコントロール、トルクアシストクラッチ、ABS
カラー ファントムブラック / カーニバルレッド / パールメタリックホワイト×ストームグレー / メタリックレーシングイエロー レーシングイエロー / ファントムブラック / アルミニウムシルバー
保証 走行距離無制限の2年間保証(純正アクセサリー含む)
問い合わせ トライアンフコール:03-6809-5233 / Web:triumphmotorcycles.co.jp
参考URL https://www.triumphmotorcycles.jp/bikes/classic/400cc

以上がプレスリリースの要旨と仕様の整理である。車両本体価格はリリース内に具体数値が記載されておらず、詳細は公式サイトおよび正規販売店で案内されるとしている。予約受付は既に開始されており、発売時期は2026年3月となる。

今回の発表は、トライアンフの400ccシリーズにおけるラインアップ拡張を明確に示すものであり、カフェレーサーとフラットトラックという異なる方向性を同時に打ち出すことで、より多様なライダーのニーズに応える意図がうかがえる。

参考リンク: