NOTHING NEWの短編2作、IFFRで1月29日〜上映
ベストカレンダー編集部
2025年12月17日 12:10
IFFRで2作同時選出
開催期間:1月29日〜2月8日
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ロッテルダム国際映画祭で同時に紹介される二つの短編作品
映画レーベル「NOTHING NEW」が製作した短編作品、アニメーションの『ハッピー☆eyescream』と実写短編『幽霊の日記』の2作が、2026年1月29日から2月8日に開催される第55回ロッテルダム国際映画祭(International Film Festival Rotterdam/IFFR)のShort & Mid-length部門に同時に選出されました。本選出は、NOTHING NEWにとって国際舞台でのさらなる露出を意味します。
ロッテルダム国際映画祭は1972年に始まり、実験性や作家性を重視する国際映画祭として知られており、短編・中編を含む多様なプログラムを展開しています。今回の選出に際して、各作品はそれぞれの上映形態が明らかにされています。『ハッピー☆eyescream』はヨーロッパプレミアでの上映、『幽霊の日記』は2025年2月に公開されたYouTube版を再編集した新バージョンがワールドプレミアとして上映されます。
映画祭および各作品の公式ページは以下です。詳細な上映スケジュール等は映画祭公式ページで確認できます。
- IFFR Short & Mid-length 部門(公式):https://iffr.com/en/iffr/2026/short-mid-length
- 『ハッピー☆eyescream』(IFFR作品ページ):https://iffr.com/en/iffr/2026/films/happy-eyescream
- 『幽霊の日記』(IFFR作品ページ):https://iffr.com/en/iffr/2026/films/diary-of-the-ghost
個別作品の詳細と制作スタッフ・出演者
ここでは、両作品のあらすじ、監督プロフィール、クレジット、受賞歴や制作体制を網羅的にまとめます。各作品ごとに作品情報、制作スタッフ、キャスト、受賞歴を詳述します。
『ハッピー☆eyescream』(監督:岡田詩歌)
『ハッピー☆eyescream』は、兄に愛されたいと願う少女・つみれの視力と視界の変化を通して、自己像と他者の関係性を描き出す短編アニメーションです。物語は家族関係や周囲との関係性の中で主人公の内面が変化していく過程を、視覚表現と感情の機微を通じて描写します。
本作は岡田詩歌による最新作で、IFFRではヨーロッパプレミアとして紹介されます。岡田詩歌監督は1996年東京生まれ、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻修了。エロスや愛、ジェンダーをテーマにした作品を制作してきた経歴を持ち、国内外の映画祭で多数の上映実績があります。
- タイトル
- ハッピー⭐︎eyescream(洋題:happy eyescream)
- 監督・脚本・編集・アニメーション
- 岡田 詩歌
- 出演
- 山下歩、松岡夏輝、藍田紗矢華、上谷圭吾、秋山実咲、安藤聡海、津畑拓泉、岩崎裕介
- 企画・プロデュース
- 林健太郎、下條友里
- 製作・配給
- NOTHING NEW
受賞歴・選出歴も複数あり、国際的な評価を得ていることが確認できます。作品は視点の変化を通した普遍的なテーマの探求を行っています。
- Seoul Indie-AniFest 2025「ASIA ROAD」部門入選
- Japan X Global Stage Hollywood 2025 入選
- 第12回新千歳空港国際アニメーション映画祭「日本コンペティション」部門入選
『幽霊の日記』(監督:針谷大吾・小林洋介)
『幽霊の日記』は茨城県稲敷郡のあるレストラン「とまりぎ」を舞台にしたSF短編映画です。店の近くに存在する日本最大の異次元構造物と、十数年にわたり続く心霊現象の謎に主人公が向き合う物語で、並行世界に生きる「もうひとりの自分」との対峙を通して家族の記憶や共に生きることへの希求が浮かび上がります。
本作は2025年2月に公開されたYouTube版を再編集した形で、IFFRではワールドプレミアとして上映されます。針谷大吾と小林洋介の共同監督作品で、両者は学生時代に出会い、その後もSF短編を主に制作してきました。
- タイトル
- 幽霊の日記(洋題:Diary of the Ghost)
- 監督
- 針谷大吾・小林洋介
- 出演
- 飯田芳、鳥谷宏之、守重真平、橋口勇輝、角考人ほか
- 企画・プロデュース
- 林健太郎
- プロデューサー
- 二井梓緒
- 制作プロダクション
- Spoon.
- 協力
- KDDI
- 製作・配給
- NOTHING NEW
監督ふたりは、ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2021のスマートフォン映画作品部門で優秀賞を受賞した『viewers:1』などの制作に携わり、テレビ向け短編なども制作しています。本作は日常に溶け込んだ怪異を通して静かに孤独と希望を描くことが特徴です。
NOTHING NEWの活動と今回の選出が示す位置づけ
NOTHING NEWは“才能が潰されない世の中”を目指して設立された映画レーベルです。これまでの活動実績として、第一作『NN4444』がロッテルダム国際映画祭やクレルモン=フェラン国際短編映画祭、サンフランシスコ国際映画祭など10以上の国際映画祭に選出された実績があります。下北沢K2での先行上映は14日間全回満員を記録しました。
2025年には参列型中編ホラー映画『〇〇式』を公開し、41分の中編作品としては異例のヒットを記録しました。さらに、NOTHING NEWは2026年公開予定の長編アニメーション『我々は宇宙人』を発表しており、本作が初めて製作する長編アニメーションになる予定です。今回のIFFR選出は、レーベルの国際的評価をさらに高める機会と位置づけられます。
- 公式ウェブサイト:https://nothingnew.ltd/
- Instagram:https://www.instagram.com/NOTHINGNEW_FILM/
- X(旧Twitter):https://x.com/NOTHINGNEW_FILM/
両作品の監督からのコメントも発表されています。岡田詩歌監督はロッテルダム国際映画祭での上映について光栄に思う旨を述べ、制作期間中の制作状況や作品主題の普遍性に触れています。針谷大吾監督と小林洋介監督も、それぞれ作品の小さな物語性や観客への期待を表明しています。
主要事項の整理
以下に、本記事で紹介した2作品および関連する主要事項を表形式で整理します。要点を一目で確認できるようにまとめています。
| 項目 | 『ハッピー☆eyescream』 | 『幽霊の日記』 |
|---|---|---|
| 監督 | 岡田 詩歌 | 針谷大吾・小林洋介 |
| ジャンル・形式 | 短編アニメーション | SF短編映画(実写) |
| IFFRでの上映形態 | ヨーロッパプレミア | ワールドプレミア(再編集版) |
| 選出部門 | Short & Mid-length 部門(第55回ロッテルダム国際映画祭) | |
| 製作・配給 | NOTHING NEW | |
| 主な出演 | 山下歩、松岡夏輝、藍田紗矢華 ほか | 飯田芳、鳥谷宏之、守重真平、橋口勇輝、角考人 ほか |
| 企画・プロデュース | 林健太郎、下條友里 | 林健太郎 |
| 制作協力 | — | KDDI、制作プロダクション:Spoon. |
| 主な受賞歴・選出歴 | Seoul Indie-AniFest 2025(ASIA ROAD)入選、Japan X Global Stage Hollywood 2025 入選、第12回新千歳空港国際アニメーション映画祭「日本コンペティション」入選 | 過去作でショートショートフィルムフェスティバル&アジア2021スマートフォン映画作品部門 優秀賞など |
| IFFR開催期間 | 2026年1月29日〜2026年2月8日(第55回) | |
| 関連リンク | IFFR公式:https://iffr.com/en/iffr/2026/short-mid-length/NOTHING NEW:https://nothingnew.ltd//Instagram、Xの各公式アカウントあり | |
上表は記事内で触れた情報を整理したものです。ロッテルダム国際映画祭での上映は、各作品の国際的な紹介の場として機能します。上映スケジュールや会場、チケット情報などの詳細はIFFRの公式案内を参照してください。