12/29〜1/3に集中 年末年始はテレビで推し活
ベストカレンダー編集部
2025年12月17日 17:08
年末年始の推し活調査
開催期間:12月29日〜1月3日
年末年始に浮かび上がった「推し活」の新定番:テレビで過ごす“推し納め・推し始め”
スカパーJSAT株式会社が実施した「スカパー! 2025-26年末年始『推し納め&推し始め』実態調査」の結果より、年末年始における推し活の実態が明確になった。調査は15歳~59歳の男女を対象に2025年11月25日から12月2日までのインターネット調査で、有効回答数は500サンプル、調査機関は株式会社ジャストシステムである。
本調査で特に目立ったのは、年末年始の推し活において屋内で快適に楽しめるテレビ視聴が主流となっている点だ。推し納め、推し始めの両局面で「テレビで見る(地上波、BS、CS、配信サービスなど)」が最多となり、ライブ参加を上回る結果が得られている。
年末年始の実施時期と休日日数の実情
暦の並びによって2025年の年末年始は最大9連休となるケースが多く、実際に「9連休+10連休以上」を取得予定と答えた人は35.9%いた。長期休暇の獲得が、年末年始の推し活を加速させる背景として指摘できる。
推し活が最も活発になる時期は、推し納めが12月29日~12月31日(33.3%)、推し始めが1月1日~1月3日(37.7%)に集中しており、年末の仕事納め直後から三が日にかけての期間に推しと過ごす時間が集中的に生まれている。
- 推し納めピーク:12月29日~12月31日(33.3%)
- 推し始めピーク:1月1日~1月3日(37.7%)
- 長期休暇取得予定:9連休以上を含む層が35.9%
2025年の推し活トップは「日本のアイドル」――対象と具体名
「2025年、1番推した対象は何か?」という設問では、日本のアイドルが24.0%で第1位となった。次点がアーティスト(16.6%)、キャラクター(16.6%)で、音楽に関連するタレントやキャラクターが推し活の中心になっている。
「日本のアイドル」について挙がった具体的な名称にはSnow Man、乃木坂46、櫻坂46、timeleszなどがあり、ボーイズグループやガールズグループを中心に幅広いアイドル層への支持が確認できる。
- 2025年 推し活TOP3
- 1位:日本のアイドル(24.0%)
- 2位:アーティスト(16.6%)
- 3位:キャラクター(16.6%)
この傾向から、2025年の推し活は従来のライブや現地参加だけでなく、コンテンツ消費としての音楽視聴や番組視聴が大きな役割を果たしていることが見て取れる。
推し納め・推し始めの行動詳細:テレビ中心、“おひとり”が過半数
推し納め・推し始めにおける具体的な行動では、テレビ視聴が主流であることが数値でも示されている。推し納めでは「テレビで見る(23.6%)」が最多で、推し始めでも「テレビで見る(23.5%)」が最多となった。これらはライブや現地参加を上回る割合である。
比較数値は次の通りで、年末年始は「テレビでの視聴」が優位に立っている。
| 行動 | 推し納め | 推し始め |
|---|---|---|
| テレビで見る(地上波、BS、CS、配信) | 23.6% | 23.5% |
| ライブ・イベントに現地参加する | 22.2% | 22.4% |
| SNSで投稿・配信を見る | 14.6% | 13.5% |
| スマホで動画を見る | 12.4% | 13.1% |
テレビ視聴を選ぶ理由としては「大画面で迫力ある映像を楽しめるから(37.3%)」「テレビの音響が良いから(33.1%)」が多く、視聴体験の質を重視する回答が多い点が特徴的である。
また、年末年始の推し活を誰と行うかという設問では、推し納めで58.2%、推し始めで57.9%が「自分だけ」と回答しており、“テレビでおひとり推し活”が主流であることが裏付けられた。
視聴体験の価値と年末年始の消費行動
大画面と高音質というテレビの特性が、冬季の屋内需要と合致している。年末年始は外出を控え屋内で過ごす人が多く、録画機能や配信で繰り返し視聴できる点が、推し活の過ごし方に影響している。
加えて、視聴形態の多様化が進む中で、テレビと配信を組み合わせることで高品質な視聴環境を確保する傾向が見られる。
2026年の注目は「視聴するエンタメ」――チャレンジしたいジャンル
「年末年始に最もチャレンジしたい新しいエンタメジャンル」を尋ねた結果、1位は韓国ドラマ・映画(9.9%)、2位が国内ドラマ・映画(9.7%)、3位が新作アニメ・漫画(9.5%)という順位になった。これにより、2026年は“作品を視聴すること”への関心が高まる年になると予測できる。
調査からは、これまでアイドルやアーティスト中心であった推し活の関心が、ドラマや映画といった視聴コンテンツに広がりつつあることが示されている。視聴するエンタメにチャレンジする動きは、年末年始の時間的余裕と相まって拡大する可能性がある。
- 韓国ドラマ・映画:9.9%
- 国内ドラマ・映画:9.7%
- 新作アニメ・漫画:9.5%
この数値は、視聴プラットフォームやチャンネルのラインアップ充実が、ユーザーの新たな視聴行動を後押ししていることを示唆している。
調査の概要とサービス提供元についての要約表
ここまで示した調査結果と関連情報を表にまとめ、改めて要点を整理する。続く段落で、調査の基本情報やスカパー! のサービスの特徴についても簡潔にまとめる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査タイトル | スカパー! 2025-26年末年始「推し納め&推し始め」実態調査 |
| 調査地域・対象 | 15歳~59歳の男女 |
| 調査期間 | 2025年11月25日(火)~12月2日(火) |
| 調査方法・有効回答数 | インターネット調査、500サンプル(調査機関:株式会社ジャストシステム) |
| 2025年 推し活TOP3 | 1位:日本のアイドル(24.0%)、2位:アーティスト(16.6%)、3位:キャラクター(16.6%) |
| 推し納め/推し始めのピーク | 推し納め:12月29日~12月31日(33.3%)、推し始め:1月1日~1月3日(37.7%) |
| 年末年始の主な行動 | テレビで見る(推し納め23.6%、推し始め23.5%)が最多。ライブ現地参加は推し納め22.2%、推し始め22.4% |
| テレビを選ぶ理由 | 大画面で迫力ある映像を楽しめる(37.3%)、音響が良い(33.1%) |
| 年末年始の推し活は誰と行うか | 「自分だけ」が優勢(推し納め58.2%、推し始め57.9%) |
| 2026年にチャレンジしたいエンタメ | 韓国ドラマ・映画(9.9%)、国内ドラマ・映画(9.7%)、新作アニメ・漫画(9.5%) |
| 関連サービス(スカパー!) | 11ジャンル50チャンネルが視聴可能な「スカパー! 基本プラン」など。詳細:https://www.skyperfectv.co.jp/plan/special/kihon/ |
| 提供企業(概要) | スカパーJSAT株式会社:宇宙事業とメディア事業を両輪とする企業。静止軌道衛星17機の保有・運用、放送・配信事業や再送信サービス、Web3やグローバルIP事業などを展開 |
調査は500サンプルのインターネット調査に基づくが、年末年始というまとまった休暇期間における推し活の傾向として、テレビ視聴の強さと“おひとり”で楽しむ傾向、そして2026年に向けて視聴コンテンツへの関心が高まっている点が主要な示唆である。スカパー! はテレビ・配信双方の視聴環境と録画機能により、年末年始の推し活を支える選択肢の一つとして位置づけられている。
参考リンク: