タマディック、健康経営研究所を発足 施策と数値を公開
ベストカレンダー編集部
2025年12月18日 13:48
タマディック研究所発足
開催日:12月18日
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エンジニアの働き方を起点にした「タマディック健康経営研究所」の創設
株式会社タマディックは、2026年に稼働予定の新オフィスに向けた取り組みの一環として、エンジニアのウェルビーイングと働き方を中心に据えた新組織「タマディック健康経営研究所」を発足しました。公式発表日は2025年12月18日で、本社は東京都新宿区および愛知県名古屋市に所在します。
研究所は社内外に向けた情報発信と知見創出を役割とし、健康経営®の概念を単なる福利厚生ではなく、働き方改革や企業成長と結びつけて体系的に捉える目的をもっています。タマディックは2017年の「株式会社タマディック健康宣言」をはじめ、2021年からのインセンティブ制度を用いた健康増進プログラム「健康チャレンジ!」など、段階的に施策を重ねてきました。
設立の背景とコンセプト
同社は新オフィスのコンセプトを「All for Well Engineer Life すべては、良いエンジニア人生のために。」と掲げており、新組織はこのコンセプト実現に向け、社内で蓄積したデータを分析・公開する役割を担います。健康経営を通じた生産性向上と人材確保の両立が狙いです。
「健康経営®」はNPO法人健康経営研究会の登録商標である点にも触れられており、企業としての継続的な取り組み姿勢が明示されています。
公開されたインフォグラフィックス:施策の中身と具体的効果
研究所の第一弾として公開されたインフォグラフィックスは、具体的施策と実績データを4つのポイントに分けて可視化しています。対象となる4つのポイントは「オフィスサウナ」「健康チャレンジ!」「健康診断・二次健診の推進」「4人の保健師」です。
発表資料には過去5年間の生産性(1人あたりの売上)が約24%向上したこと、2023年度に売上が173億円を記録し、同年の健康社員率が26.6%でともに過去最高を更新したことなど、健康施策と経営指標の関係性を示す数値が示されています。
インフォグラフィックスの主な構成
- オフィスサウナ(LUOVA SAUNA):駐日フィンランド大使認定のオフィスサウナを設置。
- 健康チャレンジ!:インセンティブを付与する健康増進プログラム(複数コース)。
- 健康診断・二次健診の推進:定期・二次健診の受診率向上施策。
- 4人の保健師:従業員規模に対する手厚い産業保健体制。
これらの施策は単独の福利厚生ではなく、相互に作用して組織の健康度と業績向上に寄与していることがインフォグラフィックスから読み取れます。
主要施策の詳細と実績データ
ここでは、プレスリリースで公表された各施策の具体的な内容と数値を丁寧に整理します。施策ごとに定量的な成果と背景を示し、どのような効果が確認されたかを明確に伝えます。
以下の各章は、施策名、実施期間・対象、主要数値、実際のインパクトという順で整理しています。
オフィスサウナ(LUOVA SAUNA)の活用実態
タマディック名古屋ビル8階には世界的建築家・坂茂氏設計のサウナ「LUOVA SAUNA(ルオバ・サウナ)」があり、駐日フィンランド大使の認定を受けた日本で初めてのオフィスサウナとして紹介されています。
社内調査では、社員全体の31.0%がサウナ利用経験を持ち、所内勤務社員に限ると59.0%が利用経験ありと答えました。2024年度の年間延べ利用者数は706人です。
- サウナ利用による効果(調査結果)
- ・37.9%が「他社員とのコミュニケーションが増えた」と回答
- ・23.5%が「業務に役立つ新たな発見や刺激を得られた」と回答
- ・取引先とともに利用するケースもあり、社外交流や業務円滑化にも寄与
健康増進プログラム「健康チャレンジ!」の成果
「健康チャレンジ!」は2021年度から本格実施され、前身の「禁煙チャレンジ」を2019年から継続しています。2025年度は5つのコース(健康診断判定、ボディメイク、禁煙、歩数、睡眠)を展開しています。
2021〜2024年度の4年間で祝金支払総額は2,000万円超に達しました。参加率は2021年度の19.8%から2025年度に65.6%へと上昇しています。
- 具体的成果
- ・ボディメイクコースの参加群で肥満率が5年間で21.2ポイント減少
- ・生活習慣病関連の医療費は5年間でマイナス伸び率(被扶養者含む)
健康診断・二次健診の受診率向上
同社は定期健康診断受診率100%を継続して達成しています。また、二次健診受診率の目標は70%以上としており、2024年の二次健診受診率は81.4%でした。
2014年の二次健診受診率は3.6%であり、10年間で受診率は約23倍となっています。定期健診の判定で「異常なし」または「軽度異常判定」の割合を「健康社員率」と定義しており、目標値は27.0%です。
4人の保健師による手厚い支援体制
従業員規模約1,200人に対して産業保健師を4人配置。一般的な配置基準(1,000人あたり1〜2人)を大きく上回る体制で、日常の健康相談や「健康チャレンジ!」推進、二次健診のフォローアップなどを担っています。
この体制により、施策の周知徹底と個別支援が可能になり、定量的な受診率向上や参加率増加につながっています。
社内意識調査と外部評価—認知率、若年層の変化、外部からの評価
タマディック健康経営研究所は、インフォグラフィックス公開に先立ち社内で意識調査を実施しました。有効回答数は1,044件です。本章ではその主要な結果を整理します。
同社の健康経営に対する社内の受容度、上司や職場の推奨状況、入社後の健康意識の変化、採用観点での魅力度評価などが可視化されています。
主な調査結果
- 認知率:83.9%が「タマディックの健康経営」を認知
- 上司・職場の推奨:64.1%が「上司や職場が社員の健康増進の取り組みを推奨している」と回答
- 入社後の意識変化:40.1%が「入社してから自分の健康意識が高まった」と回答。25歳未満では50.0%がそう回答
- 採用魅力度:60.8%が「働く会社を決める際に健康経営に取り組んでいる会社は魅力的」と回答
これらの数値は、社内文化としての健康経営浸透と、若手を含む従業員の健康意識向上が連動していることを示しています。
新オフィス計画と外部連携の方針
タマディックは2026年春に坂茂氏設計の新オフィス「豊田オフィス Mobius Park」「一宮オフィス Robo Lab.」を竣工予定です。新オフィスは「All for Well Engineer Life」をコンセプトに、エンジニアのよりよい働き方を支える設計となります。
新設される豊田オフィスではオフィスサウナの設置に加えて、子ども連れで出勤可能なエリアを設ける計画も明らかにされています。これにより、育児と仕事の両立支援や多様な働き方の実現を図る狙いが示されています。
研究所の今後の活動予定
「タマディック健康経営研究所」は、社内情報の発信にとどまらず、外部調査や産学連携を計画しています。これにより、業界標準や学術的知見との接続を図り、エンジニアリング業界における健康経営の意識向上と普及を目指す方針です。
また、これまでの取り組み成果をもとに、健康経営が採用や定着、企業価値向上に与える影響について継続的に示していく予定です。
主要事項の整理表と締めのまとめ
以下の表に本記事で取り上げた主要な数値・事実を整理しました。公開されたインフォグラフィックスや社内調査のデータ、今後の施設計画など、プレスリリースの全情報を網羅しています。
| 項目 | 内容/数値 |
|---|---|
| 発表組織 | タマディック健康経営研究所(株式会社タマディック、発表日:2025年12月18日) |
| コンセプト | All for Well Engineer Life(すべては、良いエンジニア人生のために。) |
| インフォグラフィックスの4ポイント | オフィスサウナ/健康チャレンジ!/健康診断・二次健診の推進/4人の保健師 |
| 生産性(1人あたり売上)の変化 | 過去5年で約24%向上 |
| 売上(2023年度) | 173億円(2023年度、過去最高) |
| 健康社員率(2023年度) | 26.6%(定期健診で「異常なし」または「軽度異常判定」の割合) |
| オフィスサウナ利用状況(2024年度) | 全社で31.0%が利用経験、所内勤務は59.0%、年間延べ706人利用、37.9%がコミュニケーション増、23.5%が業務上の発見あり |
| 健康チャレンジ!の支払祝金 | 2021〜2024年度で総額2,000万円超 |
| プログラム参加率 | 2021年度:19.8% → 2025年度:65.6% |
| 肥満率の変化 | ボディメイク参加層で5年間に肥満率が21.2ポイント減少 |
| 健康診断受診率 | 定期健康診断受診率100%、二次健診受診率81.4%(2024年) |
| 二次健診受診率の推移 | 2014年:3.6% → 2024年:81.4%(約23倍) |
| 産業保健師数 | 4人(従業員規模:約1,200人) |
| 社内意識調査(有効回答数) | 1,044件 |
| 調査の主要結果 | 認知率83.9%、上司・職場の推奨64.1%、入社後の健康意識向上40.1%(25歳未満は50.0%)、企業の魅力度(健康経営)60.8% |
| 外部評価 | 「健康経営優良法人2024」中小規模法人部門で3年連続ブライト500のトップ層(上位50位以内)に認定 |
| 新オフィス計画 | 豊田オフィス Mobius Park、一宮オフィス Robo Lab.(竣工予定:2026年春)/オフィスサウナ、子ども連れ出勤可能エリア等を計画 |
以上がプレスリリースの全情報を整理した要点です。タマディックは健康経営の取り組みをデータで示すことで、従業員の健康と組織の生産性を同時に高める実践例を提示しており、新オフィスの施設計画や外部連携の具体化を通じて、今後もその取り組みを継続・拡大していく方針を打ち出しています。