松坂屋南館をパルコ運営へ、2026年2月工事開始
ベストカレンダー編集部
2025年12月18日 17:55
松坂屋南館リニューアル
開催日:2月1日
発表の背景とリリース情報の要点
株式会社パルコが発表したニュースリリースは、発表日時を含めて次の通りです。発表者は株式会社パルコで、発表日時は2025年12月18日 11時00分です。本リリースは、J.フロント リテイリンググループ傘下の大丸松坂屋百貨店とパルコが連携して進める、松坂屋名古屋店南館の大規模リニューアル計画を伝えています。
リリースは、松坂屋名古屋店南館の一部(B2階および1階~6階の一部を除く)を対象に、パルコが運営する新しい商業施設へと転換することを明示しています。工事は2026年2月以降に順次開始し、開業は2027年春を予定している点が重要なタイムラインとして示されています。
以下の本文では、計画の狙い、計画のポイント、各種施設概要、エリアへの波及効果、ショップ運営面での扱いなど、プレスリリースに記載されたすべての情報を網羅的に整理します。
なぜリニューアルするのか──計画のねらいと狙う顧客層
本計画の基本的な狙いは、J.フロント リテイリンググループが注目する「高質・高揚消費」へのアプローチと、名古屋・栄エリアにおけるエリア価値の最大化にあります。リリースでは、こだわりや体験を重視する層からの支持獲得を目標に掲げ、モノ・コト・サービスに加えて店舗環境自体のアップデートが不可欠であると説明しています。
この方針に基づき、グループとしてハード面・ソフト面の両面から地域の魅力向上に寄与する「価値共創」を推進することが明示されています。従来の百貨店機能に加え、パルコが得意とする体験型の要素を注入することで、幅広い顧客層を呼び込み、より多様な来訪者に対応することが期待されています。
ターゲットとする消費行動
リニューアルがターゲットとするのは、単なる買物だけで満足しない、体験やストーリーを重視する「高質・高揚消費層」です。こうした層に向けたアプローチは、商品ラインナップのみならず、空間設計やイベント、カルチャー発信の要素を組み合わせることで実現されます。
そのために必要な取り組みとして、既存の百貨店の信頼性や品揃えと、パルコの感度の高いファッション・エンタメ・カルチャーの要素を融合させる戦略が選ばれました。
リニューアルの具体的な計画内容と施設概要
プレスリリースは計画の概要を明確に示しています。対象は松坂屋名古屋店南館の一部(B2階および1階~6階の一部除く)で、対象面積は約19,000㎡です。リニューアルに伴い、対象フロアでは順次工事が行われ、開業は2027年春を予定しています。
以下に、リリースで示された施設の基本情報を整理します。所在地、建物構造、リニューアル範囲を明確に記載しています。
| 施設名称 | 松坂屋名古屋店 南館 |
|---|---|
| 所在地 | 愛知県名古屋市中区栄三丁目16番地1号 |
| 建物構造・規模(南館全体) | 鉄骨造・地下4階~地上11階 塔屋1階 |
| リニューアル対象フロア/面積 | B2階、1階~6階(一部除く) / 約19,000㎡ |
| 工事開始 | 2026年2月以降順次工事開始(予定) |
| 開業時期 | 2027年春(予定) |
リリース内では、対象範囲を示す図のオレンジ色部分がリニューアル範囲である旨の注記があります。また、計画に伴い一部フロアの営業終了やカテゴリ・ブランドの移設が予定されていることが明示されており、詳細な移設・休止情報は追って松坂屋名古屋店の公式ホームページで案内されるとしています。
このため、現行のショップ構成や営業形態に対して変化が生じる点には注意が必要です。具体的なブランドやカテゴリーごとの動きは、公式情報の更新が行われ次第、確認することが求められます。
百貨店とパルコの融合──導入する機能とエリア活性化の設計
計画のポイントとしては、百貨店である大丸松坂屋と、カルチャー志向のパルコが互いの強みを活かし合う方針が掲げられています。松坂屋美術館などの文化発信機能はそのまま残しつつ、パルコが得意とする「ファッション・エンタメ・カルチャー」を中核に据えた感度の高いストアゾーンを導入します。
これにより、松坂屋名古屋店と名古屋PARCOのあいだに位置する南館は、両施設をつなぐ「ブリッジ」としての役割を担い、多様な世代が交わる施設へと進化することが想定されています。単なる売場改修ではなく、エリア全体の回遊性を高める配置・導線設計が意図されています。
連携する周辺施設とエリア戦略
J.フロント リテイリンググループは、松坂屋名古屋店南館のリニューアルに加え、2026年初夏に開業予定の新商業施設「HAERA(ハエラ)」と連動し、栄エリアの活性化を「面」で推進する計画を示しています。複数の施設を連携させることで、エリア全体のデスティネーション化を目指す戦略が明確に打ち出されています。
この一体的な取り組みは、地域の賑わい創出や回遊導線の強化、観光や商業の両面での価値向上につながる可能性があります。リニューアルは単独の改装に留まらず、周辺の改装や新規開業と連動して実施される点が特徴です。
運営上の留意点と今後の情報提供体制
リリースでは、リニューアルに伴う営業終了や移設・休止予定の記載があり、影響を受ける各ショップについては詳細が追って公式サイトで案内されるとしています。計画実施にあたっては、段階的な工事スケジュールにより一部フロアの営業形態が変化することが明言されています。
利用者や出店企業にとって重要なポイントは、工事開始日以降の営業スケジュール、移設先や休止期間、そしてリニューアル後の新たなカテゴリー構成とテナント構成です。これらは今後の公式発表を通じて順次明らかにされる予定です。
- ショップ移設・休止について
- 一部フロアの営業終了、カテゴリ・ブランドの移設を計画。詳細は松坂屋名古屋店ホームページで案内予定。
- 工事スケジュール
- 2026年2月以降順次工事に入り、2027年春に開業予定。
- 情報更新の方法
- 公式ホームページを通じた随時の情報提供が行われる見込み。
リリースは以上の点を踏まえ、名古屋・栄という重点エリアにおいてグループの総力を結集して取り組む方針を示しています。今後の詳細情報は公式発表を確認するとともに、店舗の運営状況や来訪計画の参考にすることが求められます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表者 | 株式会社パルコ |
| 発表日時 | 2025年12月18日 11時00分 |
| 対象施設 | 松坂屋名古屋店 南館(リニューアル対象:B2階、1階~6階の一部を除く) |
| 所在地 | 愛知県名古屋市中区栄三丁目16番地1号 |
| 建物構造・規模 | 鉄骨造・地下4階~地上11階 塔屋1階 |
| リニューアル対象面積 | 約19,000㎡ |
| 工事開始 | 2026年2月以降順次開始(予定) |
| 開業時期 | 2027年春(予定) |
| 主な方針 | 大丸松坂屋百貨店の文化発信機能を残しつつ、パルコのファッション・エンタメ・カルチャー要素を導入し、名古屋PARCOと連携してエリア活性化を図る |
| 関連計画 | 2026年初夏開業予定の商業施設「HAERA(ハエラ)」と連動したエリア戦略 |
| ショップ運営への影響 | 一部フロアの営業終了、カテゴリ・ブランドの移設を予定。詳細は松坂屋名古屋店公式サイトで案内予定 |
以上が今回のプレスリリースに含まれるすべての主要事実の整理です。発表は2025年12月18日に行われ、対象フロアや面積、スケジュール、方針、連携施設などの情報が明示されています。今後は公式サイトを通じて移設や休止の詳細が順次公開されますので、関係者・利用者はそちらを確認することが重要です。