2月1日開催 坂東玉三郎×アイヌ公演「ウケシコロ」

ウケシコロ公演

開催日:2月1日

ウケシコロ公演
観覧って有料?申し込みはどうすればいいの?
観覧自体は無料ですがウポポイ入場料が別途必要です。観覧は事前ウェブ申込み制で受付は2025/12/19 14:00〜2026/01/12 23:59、当選通知は2026/01/19までに行われます。
当日は何が見られるの?歌舞伎とアイヌはどう絡むの?
第1部は坂東玉三郎と野本正博によるトーク。第2部はアイヌ儀礼『イノミ』と歌舞伎舞踊『残月』を上演し、歴史的背景や交易による文化の接点も解説します。

歌舞伎とアイヌ伝統芸能が出会う一日:ウケシコロの狙いと背景

ウポポイ(民族共生象徴空間)では、開業5周年記念の多文化共生ウィーク特別企画として、歌舞伎俳優で人間国宝の五代目坂東玉三郎をゲストに迎えた公演「ウケシコロ~紡がれるアイヌ伝統芸能と歌舞伎~」を、2026年2月1日(日)に開催します。本公演はウポポイとして初めての歌舞伎とのコラボレーションであり、伝統芸能同士の新たな交流を目指す試みです。

開催にあたっては、歌舞伎作品の中に現れるアイヌ由来の衣装表現や、歴史的背景にある「交易」が文化に及ぼした影響を再検討し、具体的な上演とトークセッションを通して来場者に伝える構成となっています。特設ウェブサイトやメインビジュアルの情報もあわせて提供されます(特設ウェブサイトのURL: https://ainu-upopoy.jp/specialevent/kabuki202602/)。

【ウポポイ】北海道白老町|ウケシコロ~紡がれるアイヌ伝統芸能と歌舞伎~開催 画像 2

開催背景の詳細

歌舞伎の代表作の一つである「義経千本桜」二段目・渡海屋には、アイヌ文様の衣服を身にまとった登場人物が描かれています。渡海屋銀平が着用する衣装は、アイヌ民族の樹皮衣「アットゥシ(あつし)」を原型としており、歌舞伎とアイヌ文化が歴史的に関係してきた痕跡を残しています。

本公演ではその「なぜ」が生まれた背景、すなわち交易や文化交流の歴史を紐解きながら、アイヌ舞踊と歌舞伎の二つの伝統芸能を披露することで、互いの表現が持つ意味を再確認する構成となっています。タイトルの「ウケシコロ」はアイヌ語で「相続する、受け継ぐ」を意味します。※下線部はアイヌ語のため下付き小文字で表現します。

  • 特設ウェブサイト: https://ainu-upopoy.jp/specialevent/kabuki202602/
  • メインビジュアル情報あり
  • 歌舞伎との初コラボレーション
【ウポポイ】北海道白老町|ウケシコロ~紡がれるアイヌ伝統芸能と歌舞伎~開催 画像 3

公演構成:トークと二つの伝統芸能上演

当日は二部構成で進行します。第1部はトークセッション、第2部は伝統芸能の披露です。時間配分や内容は以下の通りで、観覧は無料ですがウポポイへの別途入場料が必要です。

会場は体験交流ホール(ウエカリ チセ)で、開演は13:00、開場は12:30、終演は15:00頃を予定しています。観覧方法は事前ウェブ申込み制で、応募受付期間や当選連絡のスケジュールも定められています。

項目 内容
タイトル ウケシコロ~紡がれるアイヌ伝統芸能と歌舞伎~
開催日 2026年2月1日(日)13:00開演 12:30開場(15:00頃終演予定)
会場 体験交流ホール(ウエカリ チセ)
料金 観覧無料(別途ウポポイ入場料が必要)
【ウポポイ】北海道白老町|ウケシコロ~紡がれるアイヌ伝統芸能と歌舞伎~開催 画像 4

第1部:トークセッション(13:00~)

第1部では、「伝統と革新~交易の向こうにみえてくるもの~」をテーマに、坂東玉三郎と国立アイヌ民族博物館館長・野本正博が登壇します。両者による対話を通じて、アイヌ民族と和人社会の交易が文化に及ぼした影響、そして両伝統芸能が受け継いできた本質や現在の意義を探ります。

トークセッションは歴史的・文化的視点から具体的な事例を取り上げる予定で、歌舞伎とアイヌ文化の接点に関する学術的な問いにも触れられます。

【ウポポイ】北海道白老町|ウケシコロ~紡がれるアイヌ伝統芸能と歌舞伎~開催 画像 5

第2部:伝統芸能披露(14:00~)

第2部は二本立てです。まずアイヌ伝統芸能の儀礼的演目「イノミ」を上演します。イノミはカムイ(神、精霊)への祈りを中心に据え、歌や踊り、酒でもてなすことでカムイを送り返す儀礼が表現されます。イヨマンテ(熊送り)の説明も含め、芸能が祈りと密接に結びついていることを示します。

続いて歌舞伎舞踊「残月」を上演します。これは峰崎勾当作、地唄の名曲を基にした短い追善曲で、琴の音が響く中で玉三郎の舞姿が朧夜の月を想起させる演目として紹介されています。

【ウポポイ】北海道白老町|ウケシコロ~紡がれるアイヌ伝統芸能と歌舞伎~開催 画像 6

出演者・寄せられた言葉

本公演のゲストは坂東玉三郎です。玉三郎は1957年に初舞台を踏み、1964年に五代目坂東玉三郎を襲名。代表作に『天守物語』などがあり、2012年には重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されています。2013年にはフランス芸術文化章最高章「コマンドゥール」を受章するなど国際的にも高い評価を受けています。

玉三郎は公演に寄せて「今回初めてウポポイ(民族共生象徴空間)に伺わせていただきます。この催しを通じて、今の世の中で、人間同士が会うということが、どんなに大切なことか、文化がどんなに大切なことかと改めて理解できると思います。皆様と心を通わせられることを楽しみにしております。」と述べています。

【ウポポイ】北海道白老町|ウケシコロ~紡がれるアイヌ伝統芸能と歌舞伎~開催 画像 7

観覧方法・注意事項・当日の運営

観覧には事前のウェブ申込みが必要です。応募受付フォーム(https://form.run/@upopoy-kabuki)から必要事項を入力して申し込んでください。応募は同行者含め2名まで可能です。当選者には事務局(upopoy@smsinbox.jp)から2026年1月19日(月)までに当選メールを送付し、1月26日(月)以降に当日受付用の二次元コードを送付します。

受付期間は2025年12月19日(金)14:00から2026年1月12日(月・祝)23:59までです。車椅子利用の方は申込み時にその旨を明記してください。メールのドメイン指定受信などの受信制限がある場合は、事務局からのメールを受信できるよう設定してください。

【ウポポイ】北海道白老町|ウケシコロ~紡がれるアイヌ伝統芸能と歌舞伎~開催 画像 8

注意事項(来場者向けの重要情報)

会場では臨時の追加席を用意しますが、前方フロア席の2・3列目(右側)は舞台の一部が見えづらい可能性があります。当日はメディア取材により会場内の撮影が行われ、撮影された写真・映像は報道・広報等に使用される場合があります。来場者による録音・撮影は固く禁じられています。

また、事前予告なくイベントの中止や一部内容の変更が生じる場合があること、問い合わせはメールのみで受け付け、対応時間は平日10:00~17:00であること、年末年始休業期間(12月27日~1月4日)には対応を休止することが明示されています。休業期間中の問い合わせは1月5日以降に順次対応されます。

当日の追加情報

  • パブリックビューイングを園内で実施(定員78席)
  • 観覧は無料だがウポポイ入場料は別途必要
  • 問い合わせ先(応募受付に関するお問い合わせ): upopoy@smsinbox.jp(メールのみ)

ウポポイ(民族共生象徴空間)の基本情報とアクセス

ウポポイはアイヌ文化の復興・創造の拠点として2020年7月12日に北海道白老町にオープンしました。構成は国立アイヌ民族博物館、国立民族共生公園、慰霊施設などで、ポロト湖のほとりに位置する体験型フィールドミュージアムです。

公式ウェブサイトやSNSで最新情報が発信されています。公式ウェブサイト: https://ainu-upopoy.jp/、公式Instagram: https://www.instagram.com/ainumuseumpark/、公式Facebook: https://www.facebook.com/upopoy/、公式YouTube: https://www.youtube.com/@upopoy

所在地
〒059‐0902 北海道白老郡白老町若草町2丁目3
電話(代表)
0144-82-3914
アクセス
JR白老駅から徒歩約10分。新千歳空港から高速道路または列車利用で約40分。
入場料(税込)
一般大人1,200円、一般高校生600円、中学生以下無料(20名以上の団体料金あり)。有料の体験プログラムや博物館の特別展示の料金は含まれません。
開園時間
9:00~17:00(時期により変動あり)
閉園日
月曜日および12/29~1/5、2月28日~3月9日。月曜日が祝日の場合は翌日以降の平日。特別な開園日あり。

ウポポイは、触れる・体験する等の多様な角度からアイヌ文化や歴史を体感できる施設として設計されており、本公演はその文化発信の一環として位置づけられます。

本記事の要点まとめ

以下の表は、本記事で取り上げた公演の主要情報を整理したものです。観覧希望や来場計画を立てる際の参照情報としてご利用ください。

項目 内容
イベント名 ウケシコロ~紡がれるアイヌ伝統芸能と歌舞伎~
開催日 2026年2月1日(日)13:00開演 12:30開場(15:00頃終演予定)
会場 体験交流ホール(ウエカリ チセ)、ウポポイ(北海道白老町)
出演 坂東玉三郎、国立アイヌ民族博物館 館長・野本正博(トーク)ほか
プログラム 第1部 トークセッション(13:00~)、第2部 アイヌ伝統芸能「イノミ」(14:00~)、歌舞伎「残月」(14:30~)
観覧料金 無料(別途ウポポイ入場料が必要)
申込方法 ウェブ申込み(https://form.run/@upopoy-kabuki)。受付期間: 2025/12/19 14:00~2026/1/12 23:59。応募は同行者含め2名まで
当選連絡 当選者に2026/1/19までにメール送付。1/26以降に二次元コード送付
問い合わせ upopoy@smsinbox.jp(メールのみ、平日10:00~17:00、12/27~1/4は休業)
注意点 前方フロア席2・3列目は舞台が見えづらい場合あり。録音・撮影は禁止。メディア撮影あり。イベントは予告なく変更または中止の可能性あり
パブリックビューイング 園内で実施(定員78席)
特設サイト https://ainu-upopoy.jp/specialevent/kabuki202602/

この記事は、ウポポイが主催する2026年2月1日の特別公演について、開催背景、構成、出演者情報、申込手順、会場案内、注意事項までを網羅的に整理したものです。イベント詳細や最新情報は特設ウェブサイトおよびウポポイの公式サイトを参照してください。

参考リンク: