9月末ラストチャンス:楽天・au PAY・ふるなびで二重取りする手順

9月末ラストチャンス:楽天・au PAY・ふるなびで二重取りする手順
二重取りって何?
二重取りは同時に複数のポイントやギフトを獲得する手法。例:ふるさと納税サイトの還元+クレジットカードやQR決済の還元を重ねる。エントリー漏れや付与上限、期間限定ポイントの使い道に注意。
9月末までに具体的に何をすればいい?
まず各キャンペーンのエントリーを済ませ、使う決済手段(カード発行や残高チャージ)を用意。寄付は9月中に集中させ、領収書・ワンストップ手続きを保管・確認しておくこと。

なぜ今「9月末まで」が重要なのか――背景と全体像を短く整理する

2025年夏から秋にかけて、ふるさと納税や小売・決済事業者が一斉に高還元キャンペーンを打ち出しました。これは総務省の制度改正を控え、ふるさと納税に対するポイント還元が2025年10月以降に事実上禁止される見込みであるため、事業者側が“最後の需要取り込み”として大型の還元策を行っているためです。結果として「9月末までに寄付・購入を完了すると得になる」ケースが多く出ています。

本稿では、主要なキャンペーン(楽天、au PAY、各ふるさと納税ポータル、コンビニや決済アプリの施策など)を例に、いかにして「二重取り(=同時に複数のポイントを獲得する戦術)」を実行するかを、具体的な手順、注意点、シミュレーションを交えて解説します。効率よくポイントを重ねるには、キャンペーン条件・対象決済・上限・付与時期を事前に整理することが不可欠です。

制度改正とその影響の要点

総務省の方向性により、2025年10月以降はふるさと納税に対するポイント還元が制限される見込みです。これに伴い、各サイトは9月末までの付与を最優先で展開しています。重要なのは「寄付実行日」がポイント適用の対象となるか、あるいは「エントリー期限」「支払完了日」が条件かなど、サイトごとに適用条件が異なる点です。

また、ポイントは“種類(例:楽天ポイント・Ponta・Amazonギフトカード)”や“付与形態(期間限定/通常)”で使い勝手が変わります。還元率だけで判断せず、利用期限や用途も確認して判断してください。

主なキャンペーンと期限(概要)

代表的なキャンペーンの例を一覧で示します。各キャンペーンの正確な条件はそれぞれの公式ページで最終確認してください。

楽天ふるさと納税
お買い物マラソン、SPU、0と5のつく日等を組み合わせて最大で高還元(例:記事時点で最大55%の理論値)になることが可能。初回特典などもあり。対象は9月末までの施策重複が多い。
au PAY ふるさと納税
複数の特典(誰でも5%、au PAYカード/残高で+4%、抽選で最大33%など)を組み合わせることで一時的に高還元。9月下旬の「ラストチャンス カウントダウンウィーク」など期間限定の集中施策あり(公式プレスリリース参照)。
ふるラボ/ふるさとプレミアム/ふるなび等
Amazonギフトカードやコインの還元、付与上限なしの案件もあり。対象返礼品や条件により大きく差が出る。
リアル小売(例:ファミリーマート)
ファミペイにポイントカードを連携するとファミマ内でポイント二重取りが可能。2025年9月に期間限定で毎日ポイント2倍の施策があった(上限あり)。

(参照:ふるさと納税ナビのキャンペーン比較や各社公式ページ)

参考情報:ふるさと納税のキャンペーン比較や具体例は、ふるさと納税ナビのまとめ記事が分かりやすいです(https://matome-navi.docomo.ne.jp/furusato/furusato-tax-recommend-site/how-to-get-points/)。

「二重取り」とは何か、基本の考え方とリスク

二重取り=同時に2種類以上のポイント(あるいはギフト券等)を得ること。具体例:ふるさと納税サイトのキャンペーンポイント+支払いに使うクレジットカードのポイント、あるいは支払いをQR決済にしてQR決済の還元を上乗せする、などです。

ただしリスクとして、①付与条件の不一致(エントリー漏れ、対象外返礼品)、②ポイント付与の上限(上限に到達すると以後は対象外)、③付与が期間限定ポイントで使い勝手が悪い、④税務・ワンストップ特例の制限(寄付先自治体数が増えると手続きが変わる)などを理解しておく必要があります。

サイト別の具体的戦略――実際にどう組み合わせるか

ここでは主要プラットフォーム別に「二重取り実行例」と、その際の注意点・具体手順を示します。できるだけ現実的で再現性の高い組み合わせに絞って解説します。

各章で提示する手順は「事前エントリー」「支払方法の選択」「レシート・領収書の保管」「付与日・付与上限の確認」という基本を前提にしてください。

楽天ふるさと納税で実現する二重取り(SPU+セール+カード)

楽天市場の強みは多数のポイントアップ要素(SPU)と大型セール(お買い物マラソン、スーパーセール)を同日/同期間に重ねられる点です。ふるさと納税は楽天ショップとして寄付扱いでカウントされるため、買い回りに使える低額自治体を併用して倍率を稼ぐことができます。

具体例:楽天の条件をいくつか満たした上で「スーパーセールの日に0と5のつく日が重なる」場合、さらに楽天カードのふるさと納税特典(期間限定)を付けると高い還元が可能です。ただし多くは期間限定ポイントとして付与され、上限(例:お買い物マラソンのポイント上限7,000ポイントなど)がある点に注意してください。

  • 手順例:事前にSPUの条件を満たす(楽天モバイル、楽天カード口座引落し、楽天証券等)→エントリー→スーパーセールで買い回り→ふるさと納税(寄付)を1000円以上の自治体で複数エントリー→楽天カードで決済
  • 注意点:ワンストップ特例を使う場合は寄付自治体数を最大5つに抑えること(超えると確定申告が必要)。

シミュレーション(概算)

条件 内訳 還元率(例)
基本ポイント 楽天通常1% 1%
SPU 楽天カード、楽天モバイル等合計 +10〜17%
買い回り(最大) スーパーセール等 +9〜10%
0と5のつく日 楽天カード利用 +1〜2%
合計(理論値) 別途初回特典1000pt等 30〜55% 範囲

出典・参考:楽天のポイント重ね技については専門まとめが詳しい(https://www.furusato-tax.club/otoku/rakuten_pointup_max.html)。

au PAY ふるさと納税での二重取り(Ponta+au PAYカード)

au PAYはもともとPontaポイントが中心で、支払手段を「au PAYカード」や「au PAY残高」にすると追加還元が受けられる構成が多いです。キャンペーンにエントリーしておき、支払い方法を条件に合わせると大きく上乗せできます。

例:真夏の大還元フェスやラストチャンス期間中は「誰でも5%」+「au PAYカード/残高で+4%」+「抽選で最大33%」といった多層構成。抽選は確率要素がありますが、支払い方法の固定化で確実にベース還元を得られます。

  1. エントリー必須(サイト内エントリーボタンを確認)
  2. 支払いはau PAYカードまたはau PAY残高を選択
  3. Ponta会員連携(会員であれば当選確率2倍等の優遇があるケース)

ポイント付与時期や上限(例:本キャンペーンでの上限ポイントが設定されることがある)は要確認です。au PAYの公式記事・プレスリリースも参照しておきましょう(https://media.aupay.wallet.auone.jp/articles/4431)。

ふるラボ・ふるさとプレミアム・ふるなび等のAmazonギフト・コイン系還元

これらのサイトはAmazonギフトカード還元やサイト内コイン還元が豊富で、付与上限が無い・高率であるキャンペーンが見られます。例えばふるラボは一律12%(対象自治体で+1%もある)という大盤振る舞いがあり、ふるさとプレミアムは条件次第で大幅還元のケースがあります。

ただしAmazonギフトは商品購入制限や利用期限があること、またギフトでの還元は税金控除の直接的な増減を伴わない点を理解しておきましょう。

  • 二重取りの例:ふるラボでギフト還元をもらいつつ、決済に該当クレジットカードの利用ボーナスを受ける
  • 注意点:ギフトコードの受取方法・付与時期(寄付完了後、数週間後等)を事前に確認

リアル店舗での二重取り例――ファミマ(ファミペイ)を活用する

コンビニ利用では「ポイントカードをアプリに連携」→「バーコード提示でポイント付与」→「ファミペイ支払いで決済側の還元」という重ね取りが可能です。2025年9月にはファミペイでポイントカード連携をすると毎日ポイント2倍になるキャンペーンが行われ、dポイント・楽天ポイント・Vポイントのいずれかを連携しておけばファミマ内で二重取りができます。

実務上の注意点:進呈上限(例:お一人様1,000ポイント/月)が設定されていること、エントリーの有無、進呈が後日(例:11月末頃)になる点に注意してください。詳細は公式キャンペーンページを確認してください。

(参照:ファミリーマート公式キャンペーンページ)

決済・カード・税務面で押さえるべき具体的ポイント

二重取りを最大化するには、決済準備(カード発行・残高チャージ)、ポイントカード連携、税務上のワンストップ/確定申告の整理という三方面の手当が必要です。以下に実務的なチェックリストと具体例を示します。

また、カードの切替や新規入会特典を狙う場合は「入会→利用までの期限」「利用実績による付与条件」「ポイント反映タイミング」などを確認しましょう。

クレジットカード切替・新規入会の活用(e-kenet JCBの例)

カード会社は新規入会キャンペーンでまとまったポイントを用意することが多く、ふるさと納税の支払いに使える場合は二重取りに有効です。例えばe-kenet系列では2025年9月末でサービス終了や切替が発生している案内があり、切替特典(入会ポイント+利用ポイント)を活用できるケースがあります。

実務例:9月末までにカード申し込みと所定のショッピング利用を完了すると入会ポイント2,500ポイントなどがもらえる。このタイミングでふるさと納税の寄付をカードで決済すれば、カード入会特典+ふるさと納税サイトの還元が同時に得られる。

  1. 入会条件と「利用までの猶予」を確認
  2. ふるさと納税の寄付予定額がカードの利用合計に含められるか確認
  3. ポイント付与の時期(入会ポイントは数ヶ月後など)を把握

参考:e-kenet JCBの切替キャンペーン詳細(https://www.e-kenet-jcb.jp/)

QR決済や残高決済の使い方(au PAY・PayPay・各種)

QR決済は即時の残高還元やチャージ特典と組み合わせると強力です。au PAYのように「au PAYカード/残高で支払うと+還元」という仕組みは、ふるさと納税サイト側の還元と合わせて二重取りしやすい典型例です。

実務的には、「決済前に残高チャージでボーナス(例:チャージで数%還元)」→「サイトでの寄付決済に残高を利用」→「サイト側の付与(Ponta等)」というフローが多いので、チャージ手数料やチャージ上限、付与上限を確認して計算してください。

税務上の注意点:ワンストップ特例と寄付自治体数、領収書の保管

ワンストップ特例を利用すると確定申告不要で寄付控除が受けられますが、条件として年間の寄付先自治体数が5以下であること、申請書の提出期限があること等の制約があります。自治体数が6以上になると確定申告が必須になります。

また、ふるさと納税の控除額上限は年収・家族構成に応じて変動します。寄付前にシミュレーションを行い、過度の寄付で損しないようにしてください。領収書(受領証)は税務処理に必須なので、届いたら電子データ・紙ともに保管を徹底しましょう。

  • ワンストップ特例:寄付先5自治体以内、申請期限あり
  • 確定申告:自治体数6以上・その他の収入状況で必要になる
  • 領収書:控除のため必須、紛失しないように保管

実践チェックリストとまとめ表(今日からできる行動計画)

ここまで述べてきた内容を1枚で把握できるよう、主要サイトごとの「二重取り可能な組み合わせ」「期限」「注意点」を表形式で整理します。まずは次の短期行動プランを推奨します。

短期行動プラン(優先順)

  1. 各サイトのエントリー要否を確認し、エントリーする(忘れがちなので最優先)
  2. 支払手段(クレカ/QR/残高)を決め、必要ならカード発行・残高チャージを済ませる
  3. 寄付(購入)は9月中旬~末に集中させる(複数キャンペーンが重なる可能性が高い)
  4. 領収書受領・ワンストップ特例の申請書送付(必要な場合)を忘れずに行う

以下の表は主要なケースごとの整理です。

プラットフォーム/店舗 代表的キャンペーン(例) 二重取りの組合せ 期限/上限 備考
楽天ふるさと納税 SPU+お買い物マラソン+0と5のつく日+カードボーナス 楽天ポイント(サイト)+楽天カードポイント(決済) 多くは9月末までのセール・ポイント施策/買い回りポイント上限あり 初回1000pt等の特典が使えると還元効率大幅UP(参照:https://www.furusato-tax.club/otoku/rakuten_pointup_max.html)
au PAY ふるさと納税 誰でも5%+au PAYカード/残高4%+抽選で33%等 Pontaポイント(サイト)+au PAYカード特典(決済) ラストチャンスウィーク等は9月末まで/抽選は当選制 エントリー必須・付与上限あり。Ponta会員だと当選確率が上がる(参照:https://media.aupay.wallet.auone.jp/articles/4431)
ふるラボ/ふるさとプレミアム/ふるなび Amazonギフト還元、一律還元、コイン還元等 ギフトコード(サイト)+カード/決済ボーナス サイトごとに9月末施策あり/上限や対象返礼品の制限あり Amazonギフト等は使い道を考慮して換算すること(付与遅延あり)
ファミリーマート(ファミペイ) アプリ連携でポイント2倍(d/楽天/Vポイント連携) 加盟店ポイント(例:dポイント)+決済(ファミペイ) キャンペーン期間限定(例:9月1日〜9月30日)/進呈上限1,000pt/月 エントリーと連携が必要。レシートに印字されない進呈方式の注意
カード新規入会(例:e-kenet JCB) 入会ポイント+利用でさらにポイント付与 入会特典(カード)+ふるさと納税サイト還元 申込・利用の期限が定められている場合あり(例:9月末) 入会条件(利用実績)を寄付で満たせるか事前確認が必要(参照:https://www.e-kenet-jcb.jp/)

上表の情報は2025年9月時点のキャンペーン事例に基づく概要です。実際のエントリー条件や付与上限は各公式サイトでの最新情報を必ずご確認ください。

最後に、実行にあたっての最重要ポイントを簡潔にまとめます。まずは「事前エントリー」「支払方法の確定」「寄付(購入)のタイミング」「領収書の確保」です。これらを一つずつ潰していくことで、9月末のラストチャンスを無駄なく活用できます。

参考リンク(例):ふるさと納税ナビ(キャンペーン比較) https://matome-navi.docomo.ne.jp/furusato/furusato-tax-recommend-site/how-to-get-points/

この記事の内容は各社が公開している情報を基に編集部で整理したものであり、掲載時点の情報に基づきます。実際の適用条件や付与時期、よくある落とし穴については、必ず各公式ページの最新告知を確認してください。

短期集中で行動するなら、まずは「エントリー→支払手段確保→寄付(購入)→領収書保管」、これを順番に実行してください。期限を逃すと二度と得られないポイントもありますので、急がれる方は本日中にエントリーの有無だけでもチェックすることを推奨します。