イーシェン(ゼンゼロ)の透徹力と最適ビルド解説

イーシェン(ゼンゼロ)の透徹力と最適ビルド解説
透徹力って何?
透徹力はイーシェン専用の攻撃指標で、資料準拠だと「攻撃力の30%+最大HPの10%」で計算される防御無視系のダメージ源。攻撃だけでなくHPを盛ることで火力も伸びる点が特徴だ。
装備は何を優先すればいい?
優先はモチーフ武器「青溟の鳥籠」→次いでHP%と会心を盛れる音動機。ディスクは雲嶽4セット推奨、目標HPは15,000〜18,000、可能なら2凸以上を目指す。

儀玄という存在 — 能力と立ち位置の俯瞰

基本特性とダメージ計算の全体像

儀玄(イーシェン)は、打撃タイプのアタッカーでありながら耐久と瞬間火力を両立する「自己完結型」のキャラクターです。新特性である「命破」系の仕様と、専用の攻撃指標である透徹力によって、通常の攻撃力補正とは異なる形でダメージを伸ばします。

透徹力の参照元は、代表的な資料に従うと攻撃力の30%+最大HPの10%という形で計算される点が特徴です(参照:GameWith、Game8)。このため、単純に攻撃力を伸ばすよりも最大HPを盛ることで火力と耐久を同時に確保しやすく、育成方針が他キャラとやや異なります。

実務的なインプリケーションとしては、HPバフ・HP系の音動機(武器)やディスク、HP%が付く装備を優先することで火力面でも効率よく伸びる点が挙げられます。後述するビルドでは具体的な目標値も提示します。

リソース構造:アドレナリン・術法値・玄墨値の関係

儀玄は従来の「エネルギー」概念に相当するものをアドレナリン

具体的な数値例として、アドレナリンは上限が120Ptで、術法値の発動にはアドレナリン180Pt分の消費が必要、という仕様が公式攻略系情報で示唆されています(※数値の扱いはバージョン依存で変動する可能性があります)。また術法値終結発動後に得られるリソースとして玄墨値が存在し、これを使った追加の攻撃や回復判定が可能になります。

これらのリソースを意識した立ち回りは、儀玄の高頻度終結運用や継戦能力の高さに直結します。術法値と従来のデシベル値(通常の終結ゲージ)が併存する点も操作上の特徴で、どちらが優先して発動されるかの理解も重要です(術法値が優先)。

強みの整理 — 何が得意かを具体的に見る

儀玄の主な強みは以下の通りです。

  • 防御無視(透徹ダメージ):敵の防御力を無視してダメージを通すため、ギミックで敵防御が増える場面(ミアズマシールド等)に非常に強い。
  • HP依存の火力設計:HPを伸ばすだけで耐久と火力が同時に伸びる。結果的に長時間の出場が容易。
  • 二種類の終結スキル:デシベル系と術法値系の二系統の終結があり、術法値系は連発も可能。これが瞬間火力と継戦力の両立を実現している。
  • 汎用性の高さ:単体・範囲どちらにも秀で、雑魚掃討とボス戦のどちらでも運用可能。

これらは実戦での「一人で様々な局面をカバーできる」利点に繋がり、探査モードのような長時間・移動を伴うコンテンツにも適しています。

弱点と運用上の注意点

一方で欠点も存在します。最も注意すべき点は一部のバフを活かしづらいことです。例えば貫通率や貫通値の上昇は儀玄の攻撃には無意味であり、エネルギー自動回復系(自動蓄積タイプ)も一部効果を受けないことがあります。

さらに、補助系の一部バフ(攻撃力バフなど)が透徹力計算の仕組みで直接的に反映されにくい場面があるため、編成次第で期待したほど伸びないことがあります。編成を組む際には「何が儀玄に効き、何が無効か」を明確に区別する必要があります。

立ち回りとスキル運用 — 実戦での具体例

基本コンボと術法値の使い方

儀玄の立ち回りは大別すると「アドレナリンを溜める→術法値終結を狙う→玄墨値を活用して追撃または回復」という流れになります。基本的な戦闘開始からのルートは以下のとおりです。

  1. 通常攻撃・強化特殊を用いてアドレナリンを蓄積する(パーフェクトガードを狙うと回復効果が得られる)。
  2. 術法値が溜まったら術法値終結を発動して大ダメージを与える。発動後は玄墨値を獲得。
  3. 玄墨値で追加の長押し攻撃(極限視界+アドレナリン回復)を行い、継戦を続ける。

また強化特殊スキルの長押しと短押しで特性が変化する点も重要です。長押しは火力特化、強化特殊の別バリエーションでは集敵やガード判定を含むものがあり、場面に応じて使い分けます。

実戦では無闇に連打せず、アドレナリン管理を行いながら術法値を狙っていくことが重要です。術法値とデシベル値が両方溜まっていると術法値優先で発動されるため、狙いどころを誤らないようにしましょう。

ブレイク運用と瞬間火力の作り方

儀玄はブレイク中に与えるダメージが増加する追加能力を持つため、ブレイク編成と非常に相性が良いです。ブレイク中に術法値終結→通常/長押しコンボでバーストを作るのが基本戦術になります。

2凸以上の強化を得ている場合は、終結後の追撃が追加されるため瞬間火力が飛躍的に上がります。ブレイク直前にアドレナリンを半分以上確保しておき、ブレイク直後に術法値終結で凝神状態(会心ダメージ+40%等)を得る運用が特に効果的です。

ブレイク編成の具体例としては、補助にアストラ(クイック支援)とトリガー(控えからのブレイク支援)を置き、儀玄がメインで継続して殴る方式が定番です。詳細は装備編成の章で触れます。

防御無視とギミック対策(ミアズマなど)

Version更新で追加されたギミック「ミアズマシールド」は、敵の防御を大幅に上昇させるため多くのキャラにとって脅威ですが、儀玄の透徹ダメージは防御無視のため極めて有効です。ミアズマ相手に速やかにダメージを通せる点は実戦上の大きな利点です。

実際の運用では、ミアズマを展開してくる敵に対しては儀玄を切り札として温存し、シールドに合わせて術法値終結を叩き込むことでギミックを短時間で解消できます。対策が限定される場面では、儀玄の採用価値がさらに上がります。

探索(探査モード)や周回での立ち回り

探査モードのようなセミオープンワールド環境では、移動性能と継戦力が重要です。儀玄は移動力も高く、耐久と回復判定(終結で味方HP均等化等がある場合)を活かして連戦をこなすのに向いています。

周回コンテンツでは、長時間出場して安定してダメージを出す「継戦型」のビルドが有効です。具体的には、HP寄りのステータス配分を行い、終結の回転率を上げるためにアドレナリン獲得手段を確保しておくと効率が良くなります。

装備・ディスク・編成の最適解

音動機(武器)とモチーフの優先度

儀玄のモチーフ音動機は「青溟の鳥籠」で、上級ステータスにHP+30%・会心率+20%などを備え、強化特殊スキル時に「青溟随行」を重ねることで与ダメージが伸びる仕様です。モチーフ装備が可能であれば、最優先で狙う価値があります。

モチーフを持たない場合の代替武器としては、HPや会心補助が高いA/B級音動機を選び、HP%と会心を確保するのが運用の基礎です。武器の選定は「HPをどれだけ安定して盛れるか」が判断基準になります。

ドライバーディスクと理想のステ振り

ディスク構成は、攻略情報の共通推薦として雲嶽は我に似たり(4セット)ウッドペッカー・エレクトロ(2セット)を推奨します。雲嶽はHPと会心率上昇の複合効果により、透徹ダメージの増幅に直接貢献します。

理想的な基礎/ランダムステータスの配分は以下のように整理できます:

  • 優先:HP%、会心率、会心ダメージ
  • 次点:攻撃力%(優先度は低め)、エーテル属性ダメージ(特定パーティ向け)

会心率が十分に確保できる場合は会心ダメージ系のディスク(折枝の刀歌など)を採用して火力を伸ばすのが効果的です。

おすすめパーティ例と採用理由

代表的なパーティ例をいくつか挙げます。

  • 汎用アタッカー編成:儀玄(主力)/アストラ(クイック支援)/トリガー(控えからのブレイク補助)。汎用かつバランスが良い。
  • パン採用ブースト編成:儀玄/パン(透徹力&与ダメバフ)/アストラ。パンの大幅バフで儀玄の透徹力が跳ね上がる。
  • 微課金向け雲嶽山編成:儀玄/潘引壺(透徹力バフ)/クレタなど。コストを抑えつつ透徹力を簡単に伸ばせる。

各編成に共通するのは、儀玄の透徹力を最大化するために控えや支援からのバフをいかにかけるか、そしてブレイクのタイミングを如何に演出するか、という点です。相性の良いキャラとしてアストラ・パン・潘引壺・トリガーが挙がります。

凸(心象映画)・育成優先度と目標値

育成の優先度は以下の通りです。

  1. HPと会心ステータスの強化(目標HP:上級者で18,000以上)
  2. 音動機のモチーフ収集(青溟の鳥籠が理想)
  3. ディスク厳選(雲嶽4セットを目指す)

凸(心象映画)に関しては、2凸で追撃が追加される等、火力面に直結する恩恵があるため可能なら2凸以上を目指すのが望ましいです。完全無凸でも十分強力ですが、継戦・瞬間火力双方の伸び幅は凸で大きく変わります。

まとめと要点整理

短く振り返る要点

儀玄は「HPを伸ばして火力と耐久を同時に伸ばす」「防御無視でギミック対処に強い」「術法値とデシベルの二系統終結により高頻度の大ダメージを出せる」ことが核です。用途は雑魚掃討からボス戦、探査モードの長時間戦闘まで広くカバーします。

欠点は「特定のバフ(貫通系や一部自動回復)が効きにくい」「編成依存で期待値が変わる」点です。これらを理解し、装備・ディスク・パーティを整えることで最大限の運用が可能となります。

運用チェックリスト(実践用)

実戦前に確認する簡易チェックリストです。出発前に下の項目を確認してください。

HP目標
18,000を目安に装備調整(状況により15,000でも可)
会心確保
会心率→会心ダメージの両方をバランス良く。モチーフ有りは会心率30%目安、無しで50%目安。
音動機
青溟の鳥籠が最適。未所持ならHP%と会心補助を重視。
ディスク
雲嶽4セット推奨、会心が足りるなら刀歌(折枝の刀歌)2セットも候補。
編成
アストラ・パン・潘引壺・トリガーから用途に合わせて採用。

参考資料と出典

本稿では主に以下の攻略情報を参照しました。原典の詳細を確認したい場合は、それぞれのページを参照してください。

なお、pixivのキャラクター辞典ページは取得時に接続エラーが発生しており、直接の引用はできませんでした(アクセス時の一時的な問題の可能性があります)。

以下に本稿で述べた主要事項を分かりやすく表形式で整理します。読み返しや装備選定の指針としてご活用ください。

項目 要点 推奨/備考
ダメージ指標 透徹力 = 攻撃力の30% + 最大HPの10% HPを伸ばすのが最も効率的
リソース アドレナリン → 術法値 → 終結/玄墨値 術法値優先で発動。アドレナリン管理が重要
強み 防御無視・HP依存火力・連発できる終結 ミアズマ等のギミックに有利
弱点 貫通系・一部自動回復が効かない場面がある バフの選択に注意
音動機(武器) 青溟の鳥籠が最適 HP+会心補正が強力
ディスク 雲嶽は我に似たり(4)+ウッドペッカー(2)など 会心率/会心ダメをバランスよく
おすすめ編成 儀玄+アストラ+パン/トリガー、潘引壺を組み合わせ 用途に応じて選択(周回/ボス/探査)
育成目標 HP 15,000〜18,000以上、会心率30〜50% モチーフ有無で目標値を調整
凸の優先度 2凸以上が望ましい(追撃等の強化) 無凸でも運用可能だが火力に差

以上が本稿の要約と実践指針です。儀玄は運用の幅が広く、育成方針を明確にすればほとんどのコンテンツで活躍可能な強力なアタッカーです。装備・ディスク・編成を整え、アドレナリン/術法値の管理を習熟することで、ミアズマなどの厄介なギミックにも安定して対応できるようになります。

最後に補足として、より視覚的・二次創作的な資料を参照したい場合は上で挙げた公式攻略ページとファン投稿(XやInstagram)も併せて確認すると、キャラ理解が深まります。技術的仕様や数値はアップデートで変わるため、最新版のパッチノートや攻略サイトの更新も定期的にチェックしてください。