海洋デーを機に考える!私たちの海洋環境保護の具体策とは?
ベストカレンダー編集部
2025年06月8日 00時10分
海洋環境保護の重要性を再認識する日
毎年6月8日は「世界海洋デー」として、海洋環境の保護や持続可能な利用について考える日とされています。この日は、国連が定めたもので、海と人とのつながりや海の重要性を再認識することを目的としています。海洋は地球の約70%を占め、私たちの生活に欠かせない資源や生態系を提供しています。しかし、近年は気候変動や海洋プラスチックごみ問題、過剰漁業など、海洋環境が深刻な危機に直面しています。
このような背景から、世界海洋デーは単なる記念日ではなく、私たち一人ひとりが海洋環境を守るために何ができるのかを考える重要な機会となっています。例えば、2023年のテーマは「Planet Ocean: Tides are Changing」であり、海洋問題に対する意識の変化を促し、より良い未来を築くための行動を呼びかけています。
海洋プラスチックごみ問題の現状
海洋プラスチックごみ問題は、現在最も深刻な海洋環境問題の一つです。毎年、約800万トンのプラスチックごみが海に流出しており、その中でも約65.8%がプラスチック製品です。プラスチックは自然環境中で分解されにくく、数百年にわたって海洋に残り続けます。これにより、海洋生物が誤ってプラスチックを摂取することが多く、魚類や海鳥、ウミガメなどに深刻な影響を与えています。
海洋プラスチックごみの問題を解決するためには、私たちの生活習慣を見直し、プラスチック製品の使用を減らすことが重要です。例えば、マイボトルを持ち歩く、レジ袋を使わない、過剰包装を避けるなどの行動が効果的です。また、海洋ごみの回収活動に参加することも一つの方法です。日本では、海ごみゼロウィークなどのイベントが開催され、多くの人々が参加しています。
海洋環境保護のための国際的な取り組み
国際的には、さまざまな団体や国が海洋環境保護に向けた取り組みを行っています。例えば、国連の持続可能な開発目標(SDGs)では、目標14「海の豊かさを守ろう」が設定されており、海洋資源の持続可能な利用や海洋環境の保全が求められています。また、各国での海洋保護区の設置や、違法漁業の取り締まりなども進められています。
具体的な例として、2023年の世界海洋デーに合わせて、国連が主催する「UN World Oceans Day」では、海洋環境の重要性についての議論や、さまざまなイベントが開催されました。日本でも、海遊館でのイベントや、各地での清掃活動が行われ、多くの人々が参加しました。
私たちができる具体的なアクション
世界海洋デーを機に、私たちができる具体的なアクションについて考えてみましょう。海洋環境を守るためには、個人の行動が非常に重要です。以下にいくつかの具体例を挙げます。
1. プラスチック製品の使用を控える
- 外出時にはマイボトルを持参し、ペットボトル飲料の購入を避ける。
- レジ袋やプラスチックカトラリーを受け取らない。
- 過剰包装でない製品を選ぶ。
- 使い捨てのビニール傘の使用を控える。
- プラスチック製品を購入する際は、代替品がないか考える。
これらの行動は、今日からでも始められる簡単なものです。特に、マイボトルを持ち歩くことは、プラスチックごみを減らすために非常に効果的です。
2. 持続可能な水産物の選択
私たちが消費する水産物にも、持続可能性を考慮することが重要です。海洋環境や生態系に配慮した水産物には、MSC認証やASC認証が付与されています。これらの認証マークがついた製品を選ぶことで、持続可能な漁業を支援することができます。
具体的には、以下のような企業がMSCまたはASC認証の水産物を取り扱っています:
- マクドナルド
- イオントップバリュ
- IKEA
- セブン-イレブン
- コープ
- マルハニチログループ
- ニッスイグループ
これらの企業の製品を選ぶことで、持続可能な水産業を支援することができます。
3. 清掃活動への参加
海洋ごみを減らすためには、街中や浜辺の清掃活動に参加することも重要です。海洋ごみの約80%は陸上から流れ込んでいると言われており、街の清掃が海洋環境の改善に直結します。日本では、海ごみゼロウィークなどのイベントが開催され、多くの人々が参加しています。
また、個人でごみ拾いを行い、その様子をSNSに投稿することで、他の人々にも参加を促すことができます。例えば、ハッシュタグ「#umigomi」を使って投稿することで、海洋ごみ問題への関心を高めることができます。
海洋デーに関連するイベントの紹介
世界海洋デーに合わせて、各地でさまざまなイベントが開催されています。これらのイベントは、海洋環境保護の重要性を広めるための良い機会です。
1. 海遊館での環境イベント
2024年6月9日には、海遊館で「海ごみはどこから?集めて、調べて、考えてみよう!」というイベントが開催されます。このイベントでは、海ごみの現状や大阪湾の環境について学び、実際に海ごみを回収して調査する体験が行われます。参加者は、海ごみがどのように発生し、海洋生物にどのような影響を与えるかを学ぶことができます。
このようなイベントは、参加者が実際に行動することで、海洋環境保護への意識を高める良い機会となります。
2. 大阪・関西万博でのワークショップ
2025年6月8日には、大阪・関西万博で「BLUE OCEAN FES.」が開催され、海洋ごみをアップサイクルした製品を作るワークショップが行われます。このイベントでは、廃漁網を使用したカラビナ作りや、オリジナルサングラスの販売が行われ、参加者は海洋ごみのリサイクルについて学ぶことができます。
このような体験型のイベントは、参加者が楽しみながら海洋環境保護について学ぶ良い機会となります。
3. 世界同時清掃活動
川崎汽船株式会社は、世界海洋デーに合わせて国内外のグループ会社の社員有志が参加する世界同時清掃活動を実施しました。約450名が参加し、海岸やオフィス周辺、山林などの清掃を行い、約7,800リットルのごみを収集しました。このような企業の取り組みは、社員の環境保全への意識を高めるだけでなく、地域社会への貢献にもつながります。
まとめ
世界海洋デーは、海洋環境保護の重要性を再認識し、私たちができる具体的なアクションを考える良い機会です。海洋プラスチックごみ問題や過剰漁業など、海洋環境は深刻な危機に直面していますが、私たち一人ひとりの行動がその改善につながります。
プラスチック製品の使用を控え、持続可能な水産物を選び、清掃活動に参加することで、海洋環境保護に貢献することができます。また、各地で開催されるイベントに参加することで、より多くの人々と共に海洋環境保護について考えることができます。
私たちの行動が未来の海を守るための第一歩となります。これからも、海洋環境保護に向けた取り組みを続けていきましょう。
| アクション | 具体例 | 効果 |
|---|---|---|
| プラスチック製品の使用を控える | マイボトルを持参、レジ袋を使わない | プラスチックごみの削減 |
| 持続可能な水産物の選択 | MSC認証やASC認証の製品を選ぶ | 持続可能な漁業の支援 |
| 清掃活動への参加 | 街中や浜辺の清掃イベントに参加 | 海洋ごみの削減 |
| イベントへの参加 | 海遊館や万博でのワークショップに参加 | 海洋環境保護への意識向上 |
このように、私たちができることは多岐にわたります。海洋環境を守るために、今後も積極的に行動していきましょう。
参考リンク:
- 【開催案内】世界環境デーイベント@海遊館「海ごみはどこから?集めて、調べて、考えてみよう!」 | 公益財団法人地球環境センター(GEC)
- 世界海洋デーとは?具体的に何をする?目的やテーマ、私たちにできることも - Spaceship Earth(スペースシップ・アース)|SDGs・ESGの取り組み事例から私たちにできる情報をすべての人に提供するメディア
- 6月8日の世界海洋デーに大阪・関西万博で海洋ごみアップサイクルワークショップを開催 | amu株式会社のプレスリリース
- 「世界海洋デー」に合わせた世界同時清掃活動の実施 | サステナビリティニュース | ニュースリリース | 川崎汽船株式会社
- 6月8日は世界海洋デー。「なぜ?」から始まる、これからの海と人のつながり | サストモ - 知る、つながる、はじまる。