Ploom AURA新型 味設計とEVOスティックの選び方
ベストカレンダー編集部
2025年08月24日 10時36分
新世代の味覚設計──Ploom AURAがめざした“たばこの本来の旨み”とは
SMART HEATFLOW:温度制御で味を引き出す仕組み
Ploom AURA(プルーム・オーラ)は、JTが「味わい」を中心に進化させた新型加熱式デバイスです。核となる技術がSMART HEATFLOWであり、加熱温度を緻密にコントロールすることで、雑味や焦げ臭さを抑えつつ、たばこ葉の香味を持続的に引き出す設計になっています。
この仕組みにより、吸い始めから終わりまでの味の一貫性が高まり、短時間で強い満足感を得たい場面から、ゆったりと深く味わいたい場面まで幅広く対応します。技術的には温度プロファイル(時間経過に伴う加熱温度の変化)と、加熱部材の形状・接触面積の最適化が重要です。
HEAT SELECT SYSTEM:4つの加熱モードで好みを調整
Ploom AURAは新たにHEAT SELECT SYSTEMを搭載し、ユーザーが好みや状況に合わせて4つの加熱モードを選べます。モードはアプリやブラウザ経由のBluetooth接続で変更可能です。
各モードの特徴は次の通りです:
- Standard mode(スタンダード):バランス重視。使用時間約5分、1充電で約20本(目安)。
- Strong mode(ストロング):吸いごたえ重視。使用時間約3分、1充電で約25本(目安)。
- Long mode(ロング):ゆったり長く味わいたいとき。使用時間約6分、1充電で約19本(目安)。
- Eco mode(エコ):本数を重視する節電モード。使用時間約3分、1充電で約27本(目安)。
数値はバッテリー状態や環境温度により変動しますが、使い分けの自由度が高い点はユーザー体験に直結しています。短時間で満足したい通勤時間の利用、休日にゆったり楽しむ長時間モードなど、具体的なシーンを想定したモード選択が可能です。
加熱カップ設計と精密加工がもたらす実用性
JTは加熱効率を高めるために、加熱カップをミクロン単位で精密に加工する「精密深絞り加工」を行い、楕円状のカップ構造でスティックとの接触面積を増やしています。これにより、たばこ葉の味を余すところなく引き出すことを狙っています。
具体的には、スティックとの接触部分での熱伝導を均一化し、局所的な過加熱(焦げ)を回避することで雑味を抑制します。実務上は、加工精度や製造工程の管理が製品ごとの味の再現性に直結します。
デザインと操作性:ミニマルな身体性
Ploom AURAはボタンやスクリーンを廃したミニマル設計で、カバーをスライドしてスティックを挿すだけで喫煙が開始される簡便さを重視しています。手に馴染む有機的な曲線とスリムなフォルムで、所有感と実用性を両立しています。
さらに、フロントパネルが10種類、ボディ4色の組み合わせで最大40通りの見た目カスタマイズが可能です。日常のファッションやシーンに合わせて外観を変えられる点も、ユーザー満足度に寄与します。
EVO(エボ)ブランド──スティックの再定義とテイスティングの重視
EVOのラインナップと味の特徴
Ploom AURAと併売される専用スティックブランドがEVOです。初期発売は「ディープ・レギュラー」「コールド・メンソール」「ベリー・クリスタル」の3銘柄で、各20本入り550円(税込)となっています。
各銘柄の特長:
- エボ・ディープ・レギュラー
- 濃厚なたばこ葉の旨みが前面に出るブレンド。吸い始めから力強い香りが広がり、後味に柔らかな甘さが残る。
- エボ・コールド・メンソール
- 強いメンソール感とたばこ葉の旨みをバランス良く組み合わせた清涼タイプ。喫後の余韻もさっぱり。
- エボ・ベリー・クリスタル
- カプセル式で、カプセルから甘いベリーフレーバーが広がる。メンソールの清涼感が程よく組み合わさる。
JTは世界30カ国以上のたばこ葉を吟味し、10万回以上のテイスティングを経てブレンドを決定したとしています。スティックの紙・フィルター素材にもこだわり、Ploom AURAの加熱特性に最適化された設計がなされています。
ブレンドの設計過程と試作の多さ
製品開発では、1,000を超える試作品の中から最終的にEVO銘柄が選ばれたとされます。これは単なるマーケティングの誇張ではなく、微妙な葉組みや刻みの粗さ、密度、紙質が味に与える影響を徹底的に検証した結果です。
たとえばメンソール混合比、葉の焙煎度合い、葉刻みの均一性、フィルターの通気性などを細かく調整し、SMART HEATFLOWと組み合わせた際に最大の旨味が出る組成を探ります。これは高級タバコブレンドに近い工程です。
パッケージと高級感の演出
EVOはスイスでデザインされたという上質なパッケージを採用しており、「所有することの満足感」を高めています。見た目の高級感は、価格帯(550円)に対する価値認識を高め、プレミアムラインとしての差別化を図ります。
パッケージデザインは購買決定に大きく影響するため、ブランディング戦略としては重要な要素です。店頭での見え方、手に取った瞬間の印象がリピート率にも影響します。
購入・価格・スペック──実用面の細部を詳述する
公表スペックの具体値と実使用における留意点
公式の公表値は次の通り(代表値):
| 項目 | 数値(目安) |
|---|---|
| 本体サイズ(幅×高さ×奥行) | 24.2 × 109.4 × 29.2 mm |
| 重量 | 約75.5 g |
| 加熱待ち時間 | 約25秒(モードにより若干差) |
| 連続使用可能本数 | 約3本 |
| 使用可能本数/充電時間 | スタンダード:約20本 / 約180分(目安) |
| 付属品 | クリーニングスティック、USB Type-C ケーブル |
上記は公式の目安値であり、実際の本数や待ち時間はバッテリー劣化、環境温度、使用モードによって変動します。充電器(ACアダプタ)はスターターキットに同梱されない場合があるため、購入前に同梱品を確認してください。
また、リチウムイオン電池を内蔵しているため廃棄時は各自治体の指示に従う必要がある点も注意が必要です(公式明記)。
購入チャネルと価格動向(先行発売・キャンペーン情報を含む)
Ploom AURAは2025年5月27日にCLUB JTオンラインショップおよび全国のPloom Shop等で先行発売され、7月1日より順次全国のコンビニエンスストアや一部たばこ販売店で発売されました。公式の希望小売価格(スターターキット)は2,980円(税込)です。
ただし、販売開始後には期間限定キャンペーンや一部販路での販促価格が出ることがあり、価格は変動します。例えば一時期スターターキットが約半額の1,480円になるキャンペーンが実施されたことが報じられています(キャンペーンは期間限定)。また、ネット上ではコンビニで980円で購入できるのではという情報も見られますが、これは店舗や時期による限定販促・誤情報の可能性があるため、購入前に実際の販売チャネルで確認することをおすすめします。
参考リンク(公式):JT公式プレスリリース(Ploom AURA 発表)
アクセサリー・カスタマイズと価格例
フロントパネル(別売り)は10種、色は本体4色と合わせて計40通りの組み合わせが可能です。主なアクセサリーと希望小売価格は次の通り(公式発表):
- フロントパネル:1,480円(税込)
- ファブリック・バックカバー:1,980円(税込)
- ドッキングステーション:2,980円(税込)
これらにより、見た目だけでなく保護や携帯性の向上も図れます。外観のカスタマイズはギフト需要やコレクション用途でも評価されやすく、アクセサリー売上はブランド収益にも寄与します。
ユーザー視点での活用法・比較・市場的意義
具体的な利用シナリオ別モード選択例
実際の日常シーンでどのモードを選べばよいか、具体例をいくつか示します。
- 通勤の短い休憩(短時間で満足したい):Strong mode → 吸いごたえが即時に得られる。
- 仕事の合間でリラックス(やや長めに味わいたい):Standard mode → バランスの良い味わい。
- 休日の読書や映画鑑賞(ゆっくり長く):Long mode → 一服を長く保ちたい時に最適。
- 外出時に予備バッテリーがない場合(本数重視):Eco mode → 充電が少ない時でもできるだけ多く吸いたい。
これらはあくまで一例ですが、モード切替がアプリやブラウザ経由で可能なため、利用シーンに応じて柔軟に使い分けられます。
市場での位置づけと競合比較
JTはPloom AURAを「味わい」「上質さ」「ユーザー中心設計」で差別化しており、発売に向けて大規模投資を計画しています。プレスリリースでは2025年から2027年にかけてRRP(Reduced-Risk Products)分野に6,500億円の投資を予定しているとの記載があり、Ploom AURAはその中核と位置づけられています。
実際の比較調査(JTによる盲目テスト)では、21歳以上の喫煙者487名のうち56%が「Ploom AURAがいちばんおいしい」と回答したという結果が公表されています。競合他社製品との比較やモード違いを含めた総合評価での結果であり、味の面での優位性を示すデータとして利用されています(ただし調査条件は企業発表のため、独立検証や第三者データも合わせて参照することが望ましい)。
「喫煙者487人に、目隠しした状態で吸い比べていただいた結果、56%の方に『Ploom AURAがいちばんおいしい』とお答えいただきました。」 — JT プレスリリース
トラブル対応・メンテナンスのコツ
デバイスは燃焼ではなく加熱方式ゆえ灰や煙は出ませんが、定期的なクリーニングは必要です。付属のクリーニングスティックを用いて加熱部や挿入部の葉屑を除去することで、味の劣化や加熱不良を防げます。
バッテリー問題では充電が極端に減る場合、バッテリー劣化が考えられます。保証についてはCLUB JT上で購入日やステータスに応じた保証が適用され、一部ステータスでは自損や紛失保証が受けられることがあるため購入前に確認しておくと安心です。
FAQ的な短いQ&A
- Q:Ploom AURAはどこで買える? A:CLUB JTオンラインショップ、Ploom Shopで先行発売。7月以降は全国のコンビニ・一部販売店で順次販売。
- Q:スターターキットにACアダプタは入っている? A:同梱されていない場合があるため、別売りのACアダプタが必要になることがあります。
- Q:未成年は買える? A:日本では20歳未満の喫煙は法律で禁じられており、購入時に年齢確認が行われます。
まとめと要点整理(表形式で振り返る)
以下に本記事で触れた主要なポイントを表形式で整理しました。技術面・味・購入情報・利用上の注意などを簡潔にまとめています。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| デバイス名 | Ploom AURA(プルーム・オーラ) |
| コア技術 | SMART HEATFLOW(温度制御)/HEAT SELECT SYSTEM(4モード) |
| スティックブランド | EVO(ディープ・レギュラー / コールド・メンソール / ベリー・クリスタル) |
| スターター価格 | 2,980円(税込)※キャンペーンで変動 |
| スティック価格 | 550円(20本入り、EVO各銘柄) |
| 充電時間 / 使用本数 | 約180分 / スタンダードで約20本(モードにより変動) |
| 連続使用本数 | 約3本 |
| 大きさ・重さ | 24.2×109.4×29.2 mm、約75.5 g |
| 接続・操作 | Bluetooth対応、アプリ/コネクトブラウザでモード切替 |
| 販売開始 | 先行発売:2025/5/27(CLUB JT等) 全国展開:2025/7/1より順次 |
| 注意事項 | 20歳未満購入禁止/リチウム電池廃棄は自治体指示に従う/保証内容は購入チャネルと会員ステータスで異なる |
本稿ではJTの公式発表や販売情報、報道記事を基にPloom AURAとEVOスティックの技術的特徴、味の設計思想、購入・運用面での注意点を解説しました。参考としてJT公式プレスリリースや製品ページも参照しています:JT公式プレスリリース(Ploom AURA)、CLUB JT 製品ページ(Ploom AURA)。
なお、本記事は公開情報を整理・解説したものであり、情報の出典は引用元に基づきますが、出典組織の監修を受けたものではありません。購入や健康に関する具体的な判断は、製品の最新情報や販売店、必要に応じて専門家の助言を確認してください。