A4封筒(角形2号)の切手代いくら?規格別目安2025

A4封筒(角形2号)の切手代いくら?規格別目安2025
A4封筒を折らずに送るといくらになるの?
角形2号で折らずに送る場合は原則「定形外」。規格内(厚さ3cm以内・1kg以内)なら140円(50g以内)〜750円(1kg以内)、厚さ超過で規格外料金(例:290円〜1,750円)が適用されます。総重量と厚さで決まるので郵便局で計量を。
古い額面の切手はそのまま使える?
はい、旧額面の切手も使えますが料金が不足する場合は差額分の切手を追加で貼れば差出可能です。2024年10月の改定後も差額切手で対応可。大量発送なら窓口で確認して不足分をまとめて処理すると安心です。

A4封筒を送る前に知っておきたい基礎知識

なぜA4封筒は“わかりにくい”のか

A4用紙を折らずに送る場合、封筒の大きさや厚さ、重さの組み合わせによって「定形」「定形外(規格内/規格外)」と扱いが変わり、結果として切手代が異なります。特に改定(2024年10月1日実施)以降は料金体系が見直され、従来の常識だけでは判断しにくくなっています。

また、封筒本体の重さやクリアファイル、書類の枚数、封入物の種類(印刷物、カタログ、金銭の送付不可)などにより、同じ角形2号でも料金が変わる点が混乱を招きやすい要因です。

基本ルール:定形・定形外・規格内/規格外の違い

郵便物はまず「定形郵便物」と「定形外郵便物」に分類されます。A4を折らずに入れる代表的な封筒(角形2号:240mm×332mm)は定形の上限を超えるため、通常は定形外郵便物として扱われます。

定形外はさらに「規格内」と「規格外」に分かれます。規格内は長辺34cm以内・短辺25cm以内・厚さ3cm以内・重量1kg以内のすべてを満たしたもの。これに対していずれか一つでも超えると規格外料金が適用されます。

改定のポイント(2024年10月1日以降)

2024年10月1日に郵便料金の改定が行われ、通常はがきや定形外の各区分が引き上げられました。改定後の詳細は日本郵便の公式ページで案内されていますが、実務上重要なのは「旧料額の切手は差額を貼れば引き続き使える」点や「速達・書留などオプション料金の改定」などです。

詳しい改定内容は日本郵便が公表しています。参考リンク:日本郵便:手紙・はがき 国内の料金表

料金の内訳と具体的な金額(最新の目安)

定形郵便物の料金(折って送れる場合)

定形郵便物は主に「長形3号」などでA4を三つ折りにして送れる場合に該当します。改定後、重量50g以内で110円が基本となっています。

日常利用で多いのは請求書や送付状など。折り目を許容できる書類は定形で送るとコスト削減に直結します。

定形外郵便物(規格内)の料金表(代表値)

角形2号などA4を折らずに送る際、規格内に収まれば下の表が目安です(改定後の代表額)。

重量(総重量) 料金(規格内)
50g以内 140円
100g以内 180円
150g以内 270円
250g以内 320円
500g以内 510円
1kg以内 750円

この表は日本郵便の公表データを基にしています。実際の総重量には封筒重量(角形2号で概ね15~25g)と同封物の合計を必ず加算してください。

出典:日本郵便公式(料金表)

定形外郵便物(規格外)の料金表(代表値)

厚さが3cm超、または重さが1kg超の場合は規格外になります。代表的な料金は次のとおりです。

重量(総重量) 料金(規格外)
50g以内 260円
100g以内 290円
150g以内 390円
250g以内 450円
500g以内 660円
1kg以内 920円
2kg以内 1,350円
4kg以内 1,750円

注意点として、厚さ3cmをわずかに超えるだけで規格外(かつ料金が大きく上がる)ので、封入方法や封筒の材質で厚みが決まる点に注意してください。

速達・書留・特定記録などの追加料金

速達・書留などは基本料金に加算されます。代表的な追加料金(改定後)を示します。

  • 速達:基本料金に+300円(250g以内の場合)〜区分による加算
  • 特定記録:基本料金に+210円
  • 簡易書留:基本料金に+350円、一般書留は+480円

例:規格内で250g以内(基本320円)に速達(+300円)を付けると合計約620円となります。

実例シミュレーションと節約テクニック(ケース別)

具体例で見る:よくあるケースと必要な切手代

以下は日常的に起こる代表的なケースの概算シミュレーションです。封筒の重量は角形2号を18gと仮定します。

  1. コピー用紙5枚(約25g)+封筒(18g)=約43g → 規格内50g以内:140円
  2. コピー用紙20枚(約100g)+クリアファイル(約10g)+封筒(18g)=約128g → 規格内150g以内:270円
  3. カタログ300g+封筒18g=318g → 規格内500g以内:510円
  4. 厚さ4cm・600gの報告書+封筒=618g → 厚さ超過で規格外1kg以内:920円

これらの例から、枚数や厚さが料金に与える影響がわかります。特に厚さが3cmを超えるかどうかは料金の分岐点です。

節約の実践技:すぐ使える6つの工夫

コストを抑えつつ確実に届けるための具体的な工夫を紹介します。

  • 書類を折って定形(110円)に収める。ビジネス的な印象を損なわない折り方を覚えると有効。
  • 薄手の封筒を選ぶ。封筒自体の重量を数グラム下げるだけで料金区分が変わることがあります。
  • 複数の小分けで送る。厚みを分散して複数の安い区分にする戦略(ただし送料合計を比較すること)。
  • レターパックを活用。追跡・補償・対面受領が必要ならレターパックプラス(600円)は有力。
  • クリックポストやゆうメールの併用検討。印刷物等はより安いサービスがある。
  • 電子化(PDF送付や電子契約)を検討。コストと時間の両方を削減できる面が大きい。

用途によってはレターパックやクリックポスト等が総合的に安く、かつ利便性が高いケースがあります。

送付ミスを防ぐチェックリスト

料金不足や返送、配達遅延を避けるための事前チェックリストです。

重さの確認
キッチンスケールでの測定、または郵便局窓口で正確に計測する。封筒を閉じた状態で計ること。
厚さの確認
定規で測定し、3cmのラインを超えるか事前に確認する。クリアファイルやバインダー付きだと厚くなりやすい。
宛名の書き方
ビジネス文書は縦書き・横書きのルール、部署名や役職の書き方を正しく記載する。
オプションの要否
追跡や補償が必要かを判断し、速達・書留などを付加する。相手先の希望も確認する。

まとめと早見表(本記事の要点整理)

重要ポイントの総括

A4封筒を送る際はまず「定形に折って送るか」「折らずに定形外で送るか」を決めることが基本です。折れるなら定形(110円)を優先検討。折らない場合は規格内(厚さ3cm以内・1kg以内)か規格外かで料金が大きく変わります。

料金改定(2024年10月1日)後は金額が上がっているため、封筒の選び方や同封物の最適化でコスト管理することが重要です。また、レターパックやクリックポストなど別サービスを含めて比較する習慣をつけると良いでしょう。

参考情報と公式ソース

本記事の料金や規格に関する基本情報は日本郵便の公式ページに基づいています。詳細な最新情報は常に公式を確認してください:

日本郵便:手紙・はがき 国内の料金表(公式)

日本郵便は2024年10月1日に郵便料金を改定し、新しい料額の切手等を発行しています。旧料額の切手は差額切手を貼ることで継続利用可能です。

早見表:よくあるA4封筒ケースの目安

以下は代表的な状況での料金目安を表にまとめたものです。総重量は封筒込みの合計で判断してください。

ケース 想定総重量 区分 目安料金 備考
コピー用紙5枚(軽装) 約40〜50g 規格内 140円 封筒により変動。定形で送れれば110円
書類20枚+クリアファイル 約120〜140g 規格内 270円 150g以内なら270円
カタログ(300g) 約320g 規格内 510円 厚さ3cm以内が条件
厚い報告書(600g、4cm) 約618g 規格外 920円 厚さ超過で規格外料金
重要書類・対面受領希望 レターパックプラス 600円 追跡・対面受領あり(4kgまで)
追跡だけ欲しい(小さめ) 〜1kg クリックポストなど 185円(クリックポスト) 要サイズ確認・信書送付不可の注意

以上を踏まえ、A4封筒の切手代は「封筒の種類」「総重量」「厚さ」「追加オプション」の組合せで決まります。送る前に必ず総重量と厚さを測り、必要であれば郵便窓口で計量してもらってから切手を貼ることをおすすめします。

(参考記事:INVOYによるA4封筒の解説や、GMOサインの実務向け解説も料金の考え方や節約術の参考になります。例:INVOY関連記事GMOサイン関連記事

最後に一言:手元の切手が旧額面の場合でも差額切手を貼れば差出可能です。大量発送や定期発送がある場合は、封筒の選定・同封物の最適化・デジタル化のいずれかで継続的にコスト削減できる余地があります。