的矢かきの日 (記念日 4月1日)

的矢かきの日
産地
三重県志摩市・的矢湾
制定者
有限会社佐藤養殖場
日付の由来
佐藤忠勇氏の命日(1984年4月1日)
創業年
1925年(大正14年)
養殖の特徴
垂下式・紫外線滅菌浄化法・1年貝
旬の時期
冬季(マガキ)

生で食べても安心な牡蠣――そんな当たり前のように思える基準を、日本で初めて確立したのが三重県志摩市の的矢湾です。的矢かきは、プランクトン豊富な的矢湾の海で1年間だけ育てた「1年貝」。他の産地では2〜3年かけるところを1年で仕上げるため、渋みが少なく甘みが際立つのが大きな魅力です。

この牡蠣を世に送り出したのが、明治生まれの水産学者・佐藤忠勇氏です。東北帝国大学でプランクトン研究を手がけた後、1919年(大正8年)に真珠会社の支配人として的矢に赴任。会社解散後も的矢湾に留まり、かごに入れた牡蠣を海中に吊るす「垂下式カキ養殖法」を確立しました。この方式はのちに全国へと広まります。

さらに画期的だったのが「紫外線滅菌浄化法」の開発です。牡蠣が1時間に17〜20リットルもの海水を体内に通して餌をとる習性に着目し、紫外線照射した清浄な海水の中に20時間以上浸けることで体内を無菌状態に仕上げる方法を世界で初めて完成させました。この技術のおかげで、的矢かきは「生食できる牡蠣」として信頼を勝ち取りました。牡蠣嫌いの人でも食べやすいと言われるほど、えぐみや臭みがなく上品な味わいが特徴です。

有限会社佐藤養殖場は1925年(大正14年)に創業し、現在は4代目が伝統を受け継いでいます。的矢湾は英虞湾に隣接する静かな内湾で、三方を山に囲まれた地形から栄養豊富な淡水が注ぎ込み、プランクトンが豊富に育つ天然の養殖適地です。湾内では年間を通じて約30万個の的矢かきが生産されており、11月から4月にかけてが出荷の最盛期となります。その品質の高さは広く認められており、2016年のG8伊勢志摩サミットでも地域の食材として注目を集めました。初代社長・佐藤忠勇氏が亡くなった1984年4月1日を記念して「的矢かきの日」が制定され、志摩半島の豊かな山と海の恵みを凝縮した一粒の牡蠣に、100年近い試行錯誤の歴史が詰まっています。

4月1日のカレンダー情報

六曜 先負
吉日 神吉日、大明日、巳の日
月齢 13.1

4月の二十四節気・雑節

  • 清明(せいめい) 4月5日(日)
  • 穀雨(こくう) 4月20日(月)
  • 春の土用(どよう) 4月17日(金)