クラフトビールの日 (記念日 4月23日)

クラフトビールの日
純粋令施行年
1516年4月23日
制定者(令)
バイエルン公ヴィルヘルム4世
認可原料
大麦・ホップ・水(後に酵母追加)
記念日制定
日本クラフトビール業界団体連絡協議会(クラビ連)
日本記念日協会認定
2023年
国内醸造所数
1,000軒超(2020年代)

世界最古の食品法と言われる法律が、今のクラフトビール文化を支えています。1516年4月23日、ドイツ・バイエルン公ヴィルヘルム4世が発布した「ビール純粋令(Reinheitsgebot)」は、ビールの原料を「大麦・ホップ・水」のみに限定した法令です。この日付にちなみ、日本クラフトビール業界団体連絡協議会(クラビ連)が4月23日を「クラフトビールの日」として制定し、2023年に日本記念日協会が認定しました。

純粋令が生まれた背景には、単なる品質管理以上の事情がありました。当時のバイエルンでは、小麦やライ麦はパンの原料として民衆の食を支える重要な作物です。ビール醸造にこれらを使われると食糧不足に直結しかねないため、大麦のみを使用するよう定めました。加えて、品質の高い北ドイツ産ビールを割高で輸入していた状況を脱するため、自国で安定した品質のビールを造ることも狙いでした。価格統制の規定も設けられ、1マース(約1リットル)あたりの上限価格や、違反した醸造業者への樽全量没収という厳しい罰則も盛り込まれました。

その後、醸造研究が進む中で1556年には酵母の使用も認められました。19世紀にドイツが統一された際、バイエルンは純粋令のドイツ全土への拡大を統一の条件として求め、1906年に全国適用が実現しています。現在は国外向け輸出ビールには適用されませんが、国内向けには今も有効な規定として残っており、500年以上にわたって生き続ける世界最古の食品関連法として知られています。

日本でこの日付が注目されるようになったのは1990年代にさかのぼります。1994年の酒税法改正によって製造免許の最低製造量基準が大幅に引き下げられ、各地に小規模醸造所「地ビール」が誕生しました。その後、業界が成熟するにつれて「クラフトビール」という呼称が広まり、多様なスタイルや個性を持つビールへの関心が高まっています。クラビ連は国内のクラフトビール関連団体が連携して設立した協議会で、記念日の制定はこうした業界全体の発展を後押しする取り組みの一環です。

現在、日本国内のクラフトビール醸造所は1,000軒を超えるとも言われ、地域の農産物を使ったビールや伝統的な製法を取り入れた商品など、各地の個性が競い合っています。4月23日は、500年以上前に定められた品質への誓いと、それを受け継ぐ現代の醸造家たちの仕事を重ねて味わう日です。

4月23日のカレンダー情報

六曜 先負
吉日 一粒万倍日、神吉日、天恩日
月齢 5.6

4月の二十四節気・雑節

  • 清明(せいめい) 4月5日(日)
  • 穀雨(こくう) 4月20日(月)
  • 春の土用(どよう) 4月17日(金)