ギフチョウ発見の日 (記念日 4月24日)

ギフチョウ発見の日
発見年月日
1883年(明治16年)4月24日
発見者
名和靖(昆虫学者・「昆虫翁」)
発見地
岐阜県郡上郡祖師野村(現・下呂市金山町)
学名確定
1889年、リーチがLuehdorfia japonicaと確定
保護状況
環境省レッドリスト絶滅危惧II類
名和昆虫博物館
1919年開館、岐阜市・日本最古の昆虫博物館

春の山道に現れる、黄地に黒の縞模様と鮮やかな赤の斑点。ギフチョウは「春の女神」と呼ばれ、毎年桜の咲く頃にだけ姿を見せる幻の蝶です。

名和靖は1857年(安政4年)生まれの昆虫学者で、「昆虫翁」の異名を持ちました。採集した標本を昆虫学者の石川千代松が同定し、新種であることが確認されました。1883年(明治16年)4月24日、名和靖が岐阜県郡上郡祖師野村(現在の下呂市金山町)でこの蝶を採集・命名したことが「ギフチョウ発見の日」として記念される由来です。ただし厳密には、江戸時代の昆虫図録にすでに「錦蝶」として同蝶の絵が記されていたことから、今日では名和は「再発見者・命名者」と位置づけられています。学名の確立にも数年を要し、1887年にはイギリスの博物学者プライヤーがヒメギフチョウと同種と発表しましたが、1889年に昆虫学者リーチの鑑定でギフチョウ(Luehdorfia japonica)として独立した種であることが確定しました。

ギフチョウの生態は独特です。成虫の前翅長は3〜3.5センチ、開張は4.8〜6.5センチほど。カンアオイ属の植物のみを食草とし、蛹の期間は約10ヶ月に及びます。つまり成虫として飛び回る期間はほんの数週間にすぎず、春の一瞬だけ姿を現す「春限定の蝶」です。この短命さと希少性が「春の女神」という呼び名の背景にあります。現在は環境省のレッドリストで絶滅危惧II類に指定されており、生息環境の保全が課題となっています。

名和靖は1896年(明治29年)に「私立名和昆虫研究所」を設立し、益虫保護や害虫駆除といった応用昆虫学の研究を続けました。1919年(大正8年)には岐阜市に名和昆虫博物館が開館。設計は近代建築家の武田五一が手がけており、現在も日本最古の昆虫博物館として毎年春にギフチョウの羽化を公開しています。ギフチョウ発見の日である4月24日前後には例年、羽化した成虫の観察機会が設けられ、「春の女神」との対面を楽しむ来館者で賑わいます。

4月24日のカレンダー情報

六曜 仏滅
吉日 天恩日
月齢 6.6(上弦の月)

4月の二十四節気・雑節

  • 清明(せいめい) 4月5日(日)
  • 穀雨(こくう) 4月20日(月)
  • 春の土用(どよう) 4月17日(金)