CEの日 (記念日 6月2日)
- 根拠法
- 臨床工学技士法(1987年6月2日公布)
- 国家試験合格者累計
- 56,980人(2024年3月・第37回試験まで)
- 実働者数
- 約30,409人(全国)
- 有効求人倍率
- 1.46倍(令和4年度・厚生労働省)
- 主な業務領域
- 透析・人工心肺・ICU・心臓カテーテル・医療機器管理
- 所管団体
- 公益社団法人 日本臨床工学技士会
手術中に心臓と肺の働きを代行する人工心肺装置を操作し、患者の血液循環を維持する。透析室では腎臓の代わりに血液から老廃物を取り除く装置を動かし続ける。集中治療室では人工呼吸器や持続的血液浄化装置が正常に機能しているかを監視する。こうした「生命維持管理装置」の操作と保守を専門とする医療職が、臨床工学技士(CE:Clinical Engineer)です。
臨床工学技士の仕事を一言で表すなら「医療機器のスペシャリスト」ですが、その実態は単なる機器の管理者ではありません。1987年に臨床工学技士法が公布されるまで、こうした装置の操作は医師や看護師が兼務しており、医療機器の高度化・複雑化に対応するには専門職の整備が急務でした。法律の公布を機に国家資格として確立されたこの職種は、医師・看護師・各種医療技術者と連携して現代医療を支えています。
業務範囲は多岐にわたります。手術室での人工心肺装置の操作に始まり、透析クリニックでの血液浄化業務、ICUでの生命維持装置の管理、心臓カテーテル検査の補助、さらには院内すべての医療機器を一括管理する「医療機器管理業務」まで、その活躍の場は病院のあらゆる部門に広がっています。とりわけ注目されるのが、心臓手術中の人工心肺操作です。患者の心臓が止まっている間、臓器に血液と酸素を届け続けるという、文字どおり「命を預かる」仕事を臨床工学技士が担っています。
需要と供給のアンバランスも、この職種の現状を語るうえで欠かせません。全国で実際に働く臨床工学技士は約3万人ですが、透析患者数などを基に試算すると7万人以上が必要とも言われています。有効求人倍率は1.46倍(令和4年度)と高水準を維持しており、高齢化が進むなかで慢性腎不全や心臓疾患の患者数は増え続けることから、さらなる需要増が見込まれています。
毎年6月2日の「CEの日」は、臨床工学技士法が公布された1987年6月2日を記念して日本臨床工学技士会が制定しました。生命維持装置を操作するこの専門職の存在を広く社会に知ってもらうことが目的です。
参考リンク
6月2日の他の記念日
6月2日のカレンダー情報
6月の二十四節気・雑節
- 芒種(ぼうしゅ) 6月6日(土)
- 夏至(げし) 6月21日(日)
- 入梅(にゅうばい) 6月11日(木)