熱気球記念日 (記念日 6月5日)
- 記念日の日付
- 6月5日
- 飛行年
- 1783年(天明3年)
- 発明者
- モンゴルフィエ兄弟(フランス)
- 初飛行の場所
- アノネー(南フランス)
- 最初の乗客
- ヒツジ・アヒル・ニワトリ(1783年9月)
- 有人初飛行
- 1783年11月21日、パリ上空で約25分
空を飛ぶことが夢想でしかなかった時代に、布と紙と火だけで人類を空へ送り出した兄弟がいました。1783年6月5日、フランスの製紙業者モンゴルフィエ兄弟が南フランスの町アノネーで行った公開実験が、その出発点です。熱気球記念日は、この日を記念して制定されています。
兄ジョゼフ=ミシェル(1740年生まれ)と弟ジャック=エティエンヌ(1745年生まれ)は、紙の製造業を家業としながら、布と紙を組み合わせた袋状のものに熱気を閉じ込めれば浮かび上がると気づきました。暖炉の上の洗濯物がふくらむ様子から着想を得たとも伝えられています。アノネーでの公開実験では、直径約11メートルの気球が高度約1,000メートルにまで達し、10分ほど滞空したとされています。
同年9月19日には、ベルサイユ宮殿でルイ16世とマリー=アントワネットの目前で第二段階の実験を実施しました。籠に乗せたのは生き物――ヒツジ、アヒル、ニワトリの3匹です。高度は約460メートル、飛行時間は約8分。上空でも生物が生存できるかを確かめるための、入念な安全確認でした。この実験が成功し、同年11月21日にはついに人間を乗せた有人飛行が実現します。パリ上空を約25分間飛んだこの飛行こそ、人類が空に浮かんだ最初の記録です。
モンゴルフィエ兄弟が使った燃料は湿った藁と羊毛を燃やした煙でした。当時は煙そのものに浮力があると信じていたほど、飛行原理の理解は未熟なままでした。それでも実験を重ね、大勢の前で成功させた行動力は特筆に値します。ルイ16世からの称賛を受け、兄ジョゼフは後にフランス科学アカデミーの会員にも選出されています。現在、熱気球は競技やレジャーとして世界各地で親しまれており、日本では佐賀県で毎年開催される「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」が世界最大規模のバルーン大会として知られ、例年100機以上が大空に浮かびます。240年以上前のアノネーの空に広がった一枚の布が、今も世界中の人々を空へ誘い続けています。
6月5日の他の記念日
6月5日のカレンダー情報
6月の二十四節気・雑節
- 芒種(ぼうしゅ) 6月6日(土)
- 夏至(げし) 6月21日(日)
- 入梅(にゅうばい) 6月11日(木)