まがたまの日 (記念日 6月9日)
- 記念日の日付
- 6月9日・9月6日(「6」「9」が勾玉の形に由来)
- 制定者
- 島根県松江市・株式会社めのや(日本記念日協会認定)
- 勾玉の起源
- 約5000年前の縄文時代。新潟県糸魚川産の翡翠が最古
- 出雲型勾玉の素材
- 花仙山(松江市玉造温泉)産の青めのう(碧玉)
- 三種の神器との関係
- 「八尺瓊勾玉」として鏡・剣とともに皇室に伝わる
三種の神器のひとつ「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」をはじめ、日本の神話や皇室にも深く刻まれた勾玉。その歴史は今から約5000年前、縄文時代にまでさかのぼります。新潟県糸魚川地方で産出される翡翠を素材とした勾玉が、日本列島の各地へと広まったことが、三内丸山遺跡などの出土品から明らかになっています。小さな曲線を描くその形に、古代の人々はいったい何を見ていたのでしょうか。
勾玉という名称は「曲っている玉」を語源とする説が有力で、丸く膨らんだ玉に穴を開け、紐を通して首飾りとして用いられました。素材は翡翠のほか、瑪瑙(めのう)、琥珀、碧玉など多岐にわたり、時代や地域によってさまざまな形で愛されてきました。魔除けや健康祈願、幸運を招く護符として身につけられ、権力者の威信を示す「威信財」としても古墳から多数出土しています。
なかでも出雲地方は、勾玉の聖地とも呼べる場所です。現在の島根県松江市玉造温泉の東側に位置する花仙山では、独特の濃い緑色を持つ青めのう(碧玉)が産出され、約2600年前の弥生時代から出雲型勾玉の生産が始まりました。古墳時代後期には玉造温泉が全国の勾玉生産をほぼ独占し、6世紀には唯一の産地として日本中に出雲の勾玉が流通するようになります。その伝統は今も途絶えることなく受け継がれており、出雲大社への献上品としても名を馳せています。「まがたまの日」は、この出雲型勾玉の文化を現代に伝える島根県松江市の株式会社めのやが制定した記念日です。数字の「6」と「9」が勾玉の形に似ていることから、6月9日と9月6日の2回、記念日として定められ、日本記念日協会にも認定されています。勾玉の歴史や美しさを広く知ってもらうことが目的で、各地の神社でも関連イベントが催されるようになりました。
勾玉の形の意味については、胎児を象ったもの、動物の牙に由来するもの、魂の形を表したものなど、さまざまな説が語り継がれています。いずれにせよ、縄文の時代から現代まで5000年以上にわたって人の心を引きつけ続けるその曲線には、言葉では説明しきれない霊的な力があると感じた人々が、時代を超えて存在し続けてきたのでしょう。まがたまの日は、そうした悠久の歴史に思いをはせる日でもあります。
6月9日の他の記念日
6月9日のカレンダー情報
6月の二十四節気・雑節
- 芒種(ぼうしゅ) 6月6日(土)
- 夏至(げし) 6月21日(日)
- 入梅(にゅうばい) 6月11日(木)