インスリンポンプの日 (記念日 7月5日)

インスリンポンプの日
制定者
日本メドトロニック株式会社
由来
TIR70%以上へGo(5)!の語呂合わせ
TIR目標値
70%以上(70〜180mg/dLの範囲内)
日本の普及率
1型糖尿病患者の10%未満(米国は30〜40%)
主な対象
インスリン治療を必要とする1型糖尿病患者

1型糖尿病の患者が1日に行うインスリン注射の回数は、平均で4〜6回にのぼります。インスリンポンプは、その注射を不要にし、24時間休まずインスリンを皮下に送り続ける小型機器です。「インスリンポンプの日」は、この治療法の普及を目的に日本メドトロニック株式会社が制定した記念日で、血糖管理指標TIR(Time in Range)を70%以上にするという目標「TIR70%以上へGo(5)!」の語呂合わせに由来しています。

インスリンポンプの正式名称はCSII(持続皮下インスリン注入療法)といいます。親指ほどの大きさのポンプ本体を体外に装着し、皮下に挿入した細いカニューレを通じて、超速効型インスリンを少量ずつ継続的に注入します。食事前には手動またはボタン操作で追加注入(ボーラス)を行います。この仕組みは、膵臓が本来行うインスリン分泌のパターンに最も近い方法とされています。

近年注目されているのが、CGM(持続血糖モニター)と連動した「ハイブリッドクローズドループ(HCL)」テクノロジーです。CGMが5分ごとにセンサグルコース値を計測し、そのデータをポンプが自動解析して基礎インスリン量をリアルタイムで調整します。日本メドトロニックが2022年に発売した「ミニメド770Gシステム」は日本初のHCL搭載機種で、2023年発売の「ミニメド780Gシステム」ではさらに補正インスリンの自動注入も可能になりました。TIR(Time in Range)とは、CGMで測定された血糖値が1日のうちどれだけ目標範囲(70〜180mg/dL)内に収まっているかを割合で示す指標です。2019年に発表された国際的コンセンサスでは、TIR70%以上を血糖管理の目標とすることが推奨されました。従来のHbA1cが過去2〜3か月の平均血糖値しか反映しないのに対し、TIRは血糖変動の幅や低血糖の頻度まで可視化できる点が大きな特徴です。

日本でのインスリンポンプ普及率は、1型糖尿病患者の10%未満にとどまっています。米国の30〜40%と比較すると大きな差があり、医療コストや専門機関の不足が課題とされています。一方、小児患者では2014年時点で約25%がCSII療法を利用しており、普及は進んでいます。「インスリンポンプの日」は、こうした現状を広く知らしめ、より多くの患者が最適な治療にアクセスできるようにするための啓発活動の一環です。

7月5日のカレンダー情報

六曜 先勝
吉日 天恩日、不成就日
月齢 20.0

7月の二十四節気・雑節

  • 小暑(しょうしょ) 7月7日(火)
  • 大暑(たいしょ) 7月23日(木)
  • 夏の土用(どよう) 7月20日(月)
  • 半夏生(はんげしょう) 7月2日(木)