O157 堺市学童集団下痢症を忘れない日 (記念日 7月12日)
- 事件発生日
- 1996年7月12日
- 罹患者数
- 9,523人(児童7,892人含む)
- 死亡者数
- 4名(うち後遺症死1名・2015年)
- 原因菌
- 腸管出血性大腸菌O157:H7
- 記念日制定
- 2012年、堺市教育委員会が制定
- 主な法制度への影響
- 1998年感染症法制定、HACCP導入推進
1996年7月12日、大阪府堺市の小学校で学校給食を原因とする集団食中毒が発生しました。腸管出血性大腸菌O157:H7による感染は急速に広がり、最終的に児童7,892人を含む9,523人が罹患し、3名の児童が同年7月から翌年2月にかけて亡くなりました。さらに2015年10月には、当時小学1年生だった女性が後遺症のため25歳で死亡し、事件による死者は合計4名となっています。
感染した子どもたちのなかには、溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症した者も多く、視野狭窄や記憶力低下、腎機能障害、PTSDなどの後遺症を長年にわたって抱えることになりました。医療機関を受診した患者は12,680名、有症状者は14,153名にのぼります。原因食材については、厚生省の最終報告がカイワレダイコンを「最も可能性が高い」と結論付けましたが、完全な特定には至らないままとなっています。この事件を契機に、行政と法制度は大きく動きました。同年8月には腸管出血性大腸菌感染症が指定伝染病に指定され、1998年10月には明治30年制定の旧伝染病予防法が廃止されて現行の感染症法が施行されました。学校給食の衛生管理マニュアルが整備され、食品製造分野ではHACCPシステムの導入が推進されるようになりました。
堺市教育委員会は2012年に7月12日を「O157 堺市学童集団下痢症を忘れない日」と制定し、毎年「追悼と誓いのつどい」を開催しています。
事件から30年が経過した現在も、後遺症を抱える当事者は各地にいます。当時の経験を語り継ぐ活動や、学校給食の安全に関する啓発は今も続けられており、記念日は風化への抵抗として、食の安全を社会に問い続けるための一つの起点となっています。
7月12日の他の記念日
7月12日のカレンダー情報
7月の二十四節気・雑節
- 小暑(しょうしょ) 7月7日(火)
- 大暑(たいしょ) 7月23日(木)
- 夏の土用(どよう) 7月20日(月)
- 半夏生(はんげしょう) 7月2日(木)