ホタテの日 (記念日 毎月18日)
- 制定者
- 青森県漁業協同組合連合会・むつ湾漁業振興会
- 日付
- 毎月18日(「ホ」→「十八」の字形から)
- 養殖の父
- 平内町の漁師・豊島友太郎(1899〜1965年)
- 全国1位獲得
- 昭和49年(1974年)
- 県内シェア
- 青森県の魚介類水揚げ量の約52%
- 主産地
- 陸奥湾(青森県内湾)
「ホ」という文字を分解してみると、「十」と「八」に見えてきます。この字形の遊びをそのまま記念日に仕立てたのが「ホタテの日」です。青森県漁業協同組合連合会とむつ湾漁業振興会が毎月18日をホタテの日と定め、青森産ホタテのPRと消費拡大を図っています。月に一度、巡ってくる記念日として設定することで、継続的な認知向上を狙った仕掛けです。
舞台となる陸奥湾は、青森県の内湾で三方を陸地に囲まれた閉鎖性の高い海域です。プランクトンが豊富に発生しやすい環境であることから、ホタテの養殖に適した条件が整っています。もともと陸奥湾には野生のホタテが生息しており、かつては10数年に一度の大量発生を漁師たちが待ちわびていました。自然まかせの不安定な漁業から脱却するため、昭和30年代から養殖技術の研究が本格化します。
転機となったのは、平内町の漁師・豊島友太郎(1899〜1965年)の存在です。ホタテ養殖がまだ夢物語だった時代に、その必要性を訴えて私財を投じ、自ら実践して養殖の基礎を築きました。「陸奥湾ホタテ養殖の父」と呼ばれるほどの功績です。昭和40年代には採苗の量産化と養殖技術の確立が進み、生産量は急増。昭和49年には青森県が全国1位の座を獲得しました。
現在、青森県で水揚げされる魚介類のうち、ホタテは数量ベースで全体の約5割を占める主力品目です。年間の共販量は約3万トン規模に達することもあり、陸奥湾ホタテは青森の漁業を支える柱となっています。出荷形態も多様で、生後約1年半の「ベビーホタテ」から、3年以上かけて育てた大型の成貝まで、用途に応じた販売が行われています。毎月18日に設定された理由は、語呂合わせによる覚えやすさだけではありません。月単位でイベントや試食会を開催することで、季節を問わずホタテへの関心を持続させる狙いがあります。とくに6月18日は「陸奥湾ほたての日」として大きなイベントが行われることが多く、青森各地での試食会や供養祭がセットで開かれています。