祇園祭 後祭 (年中行事 7月24日)
- 開催日
- 毎年7月24日
- 巡行山鉾数
- 11基(前祭23基と合わせ計34基)
- 祭りの起源
- 869年(貞観11年)の祇園御霊会
- 後祭復活
- 2014年(平成26年)に約50年ぶり復活
- ユネスコ登録
- 2009年 無形文化遺産登録
- 主催
- 八坂神社・祇園祭山鉾連合会
7月24日の朝、京都の街に太鼓と囃子の音が響き渡ります。後祭の山鉾巡行です。高さ20メートルを超える巨大な山鉾が、烏丸御池から河原町通を経て四条烏丸まで、ゆっくりと京の町を練り歩きます。前祭の23基とあわせ、祇園祭全体では34基もの山鉾が動員される、まさに日本最大級の祭礼行事です。
祇園祭の起源は869年(貞観11年)に遡ります。当時、全国で疫病が猛威を振るい、朝廷は66本の矛を立てて神泉苑で祈祷を行いました。この「祇園御霊会」が祭りの原型とされています。山鉾巡行の形式が整ったのは室町時代のことで、各町衆が競うように豪華な飾りを施した鉾を仕立てたことから「動く美術館」とも称されるようになりました。
後祭の山鉾巡行は、実は長らく途絶えていた行事です。1966年(昭和41年)に前祭・後祭が一本化されてから約50年間、後祭の単独巡行は行われていませんでした。それが2014年(平成26年)に復活。大船鉾の復活もこの年に重なり、196年ぶりの「完全な形」での後祭が実現しました。大船鉾は幕末の禁門の変(1864年)で焼失して以来、ご神体のみが伝わっていたもので、復元に向けた地域の取り組みが実を結んだ瞬間でした。
後祭を代表する山鉾のひとつが「鷹山」です。江戸時代には存在が確認されていたものの、1826年以降は巡行から外れていた山鉾で、2022年に196年ぶりに巡行に復帰しました。こうした「復活」の積み重ねが、後祭を単なる祭りの添え物ではなく、歴史の生きた証として際立たせています。山鉾に施された懸装品(けそうひん)は「祇園祭のタペストリー」とも呼ばれます。16〜17世紀のベルギー製ゴブラン織や中国・インドの刺繍織物など、当時の国際交流を今に伝える工芸品が車輪付きの巨大な構造物を飾ります。室町・戦国時代の京都が、海外との交易を通じて豊かな文化を育んでいた証です。
2009年にはユネスコ無形文化遺産「京都祇園祭の山鉾行事」として登録され、世界的な認知を得ました。7月の京都には国内外から多くの人が訪れ、祇園祭期間中のにぎわいは京都観光の中でも特別な位置を占めています。後祭の山鉾巡行は、前祭より観客が少なく落ち着いた雰囲気で見られることから、地元に愛される「もう一つの本番」として親しまれています。
7月24日の他の記念日
7月24日のカレンダー情報
7月の二十四節気・雑節
- 小暑(しょうしょ) 7月7日(火)
- 大暑(たいしょ) 7月23日(木)
- 夏の土用(どよう) 7月20日(月)
- 半夏生(はんげしょう) 7月2日(木)