エスペラントの日 (記念日 7月26日)

エスペラントの日
刊行日
1887年7月26日
創案者
ルドヴィコ・ラザロ・ザメンホフ(眼科医)
最初の著書
『Unua Libro(第一書)』
文法規則数
16条(例外なし)
現在の話者数
世界約200万人
国際組織
世界エスペラント協会(UEA)・120か国以上

「希望する人」という意味の筆名を持つひとりの眼科医が、1887年7月26日に薄い小冊子を世に送り出しました。ポーランド・ワルシャワ出身のルドヴィコ・ラザロ・ザメンホフ、27歳のときのことです。その小冊子こそが、国際共通語エスペラントの最初の学習書『Unua Libro(第一書)』でした。この刊行日を記念して、毎年7月26日は「エスペラントの日」として世界各地で祝われています。

ザメンホフが生まれ育ったビャウィストク(現ポーランド)は、ポーランド人・ロシア人・ドイツ人・ユダヤ人が入り混じりながら互いに不信を抱き合う多民族都市でした。言語の壁が憎悪を生むと感じた少年は、いつか誰もが対等に話せる共通語を作ることを夢見ます。医学部を卒業して眼科医として働きながらも言語の研究を続け、10年近い歳月をかけて完成させたのがエスペラントです。筆名「Doktoro Esperanto(エスペラント博士)」がそのまま言語の名前として定着しました。

エスペラントの構造は徹底的に学びやすく設計されています。文法規則はわずか16条、例外なし。アルファベット28文字は1字1音に対応し、単語の語根にいくつかの接辞を組み合わせるだけで語彙を広げられます。英語やフランス語を母語とする人が習得するのに必要な時間は、中国語や日本語に比べて大幅に短いとされており、学習コストの低さは今日でも大きな特徴です。

刊行から139年が経った現在、エスペラントの話者は世界で約200万人と推計されています。世界エスペラント協会(UEA)には120か国以上から個人会員が集まり、国連やユネスコとも公式な協力関係を持ちます。日本では1919年に日本エスペラント協会が設立され、今も活動を続けています。オンライン学習サービス「Duolingo」でもエスペラントコースが提供されており、新たな学習者が世界中で増えています。

ひとりの医師が「言葉の壁をなくしたい」という切実な願いから生み出したエスペラント。民族・国籍に関係なく同じ立場で話せることを理念に掲げたその言語は、誕生から一世紀以上を経てもなお、静かに使い続けられています。

7月26日のカレンダー情報

六曜 赤口
吉日 神吉日
月齢 11.7

7月の二十四節気・雑節

  • 小暑(しょうしょ) 7月7日(火)
  • 大暑(たいしょ) 7月23日(木)
  • 夏の土用(どよう) 7月20日(月)
  • 半夏生(はんげしょう) 7月2日(木)