南郷トマトの日 (記念日 8月6日)

南郷トマトの日
GI登録日
2018年8月6日(福島県産として初)
栽培開始
1962年(昭和37年)旧南郷村
生産規模
生産者124戸・栽培面積35ヘクタール
出荷時期
7月下旬〜10月下旬
年間生産量
2,000トン超(40年以上継続)
栽培標高
概ね350メートル以上の山間地

標高350メートルを超える山間地に、豪雪が解けた短い夏だけ実るトマトがある。福島県南会津郡南会津町の南郷地区で60年以上にわたって育まれてきた「南郷トマト」は、2018年8月6日に福島県産として初めて地理的表示(GI)保護制度に登録された、東北が誇るブランド農産物です。

南郷トマトの歴史は1962年(昭和37年)に始まります。旧南郷村の有志14名がトマト研究会を立ち上げ、わずか50アールの水田転作地で試作を開始したのが起点です。稲作が困難な山間部の農家にとって、トマト栽培は生活を支える切り札でした。以来60年以上、生産者たちは品質へのこだわりを世代を超えて受け継ぎ、現在では生産者数124戸・栽培面積35ヘクタールにまで成長。年間2,000トンを超える出荷量を40年以上にわたって安定的に維持してきた。

この地のトマトを特別にするのは、南会津の厳しくも豊かな自然環境そのものです。豪雪地帯ゆえに雪解けが遅く、トマトを生産できる期間は7月下旬から10月下旬までと限られています。しかし逆説的に、この制約が品質を高めます。昼夜の大きな寒暖差が糖分の蓄積を促し、身が引き締まった肉厚な果肉を作り出す。京浜地区の青果市場では早くから品質の高さが評価され、夏秋トマトの中でも平均価格が1割程度高く取引されてきた実績があります。

生産者全員がエコファーマー認定を取得し、化学肥料・農薬を抑えた資源循環型農業を実践しています。その真摯な姿勢が産地ブランドの信頼性をさらに裏付けています。

GI登録は、産品の名称と産地・品質の結びつきを法的に守る制度です。「南郷トマト」というブランド名は、南会津町南郷地区という特定の土地で、定められた生産基準に従って育てられたトマトにしか使えない。地名と食の質を不可分のものとして守るこの仕組みは、生産者の誇りと、長年かけて築いてきた信頼の証でもある。8月6日の「南郷トマトの日」は、その歴史の重みを一皿のトマトとともに味わう機会として、今も静かに根づいています。

8月6日のカレンダー情報

六曜 大安
吉日 神吉日、天恩日
月齢 22.7(下弦の月)

8月の二十四節気・雑節

  • 立秋(りっしゅう) 8月7日(金)
  • 処暑(しょしょ) 8月23日(日)