滝宮の念仏踊 (年中行事 8月25日)

滝宮の念仏踊
奉納日
毎年8月25日
場所
香川県綾川町 滝宮神社・滝宮天満宮
起源
仁和4年(888年)菅原道真の雨乞い祈祷
国指定
1977年 重要無形民俗文化財
ユネスコ登録
2022年 風流踊として無形文化遺産
保存組織
滝宮念仏踊保存会(11組)

仁和4年(888年)、讃岐の国司として赴任していた菅原道真は、深刻な干ばつに苦しむ農民たちのために城山(きやま)に籠り、七日七晩にわたって雨乞いの祈願を続けました。やがて大雨が降り、田畑が潤うと、喜んだ人々は滝宮神社の前に集まり、念仏を唱えながら踊り狂ったといわれています。これが「滝宮の念仏踊」の起源です。踊りはその後、法然上人が振り付けを整えたと伝えられ、以来千年以上にわたって毎年8月25日に奉納されてきました。現在でも香川県綾川町の滝宮神社と滝宮天満宮を舞台に、江戸時代から続く形式がほぼそのままに受け継がれています。全国各地に点在する「念仏踊り」のルーツのひとつとも見なされており、民俗芸能の系譜をたどる上で重要な位置を占めます。

踊りの編成は11組から成り、各組が交替で3組ずつ4年間奉納し、5年目には全11組がそろう「総踊」を行います。舞台の中心となるのは、日月を描いた大うちわ(大団扇)を手に踊りを指揮する「下知(げんじ)」と呼ばれる役。太鼓を打つ子どもたち、鉦を担う「中鉦」が加わり、法螺貝・笛・皷などの鳴り物が周囲を囲みます。陣羽織に羽織袴の踊り手が「ナムアミドーヤ」と唱えながら飛び跳ねるように踊る様子は、雨の恵みに感謝した農民の熱狂をそのまま伝えているようです。

1977年(昭和52年)5月17日に国の重要無形民俗文化財に指定され、2022年11月30日には「風流踊」の一つとしてユネスコ無形文化遺産に登録されました。登録された「風流踊」は全国41件にのぼりますが、滝宮の念仏踊はその中でも特に古い起源を持つものとして知られています。菅原道真にまつわる伝承が核心にあることから、天神信仰との結びつきも強く、地元では道真の命日にあたる8月25日という日付にも格別な意味が込められています。

8月25日のカレンダー情報

六曜 先勝
吉日 一粒万倍日、大明日、母倉日
月齢 12.4

8月の二十四節気・雑節

  • 立秋(りっしゅう) 8月7日(金)
  • 処暑(しょしょ) 8月23日(日)