福山城築城記念日 (記念日 8月28日)

福山城築城記念日
築城開始
1619年(元和5年)
完成報告
1622年(元和8年)8月28日
初代藩主
水野勝成(徳川家康の従兄弟)
唯一の特徴
天守北面の鉄板張り(全国唯一)
令和の大普請
2020〜2022年、鉄板張りを復元
記念日認定
2024年、日本記念日協会が認定

江戸時代の城郭のなかで、天守の外壁に鉄板を張り付けた城は全国にひとつしか存在しません。広島県福山市に立つ福山城です。北面の壁一面を黒い鉄板で覆ったその外観は、白漆喰の南面と対照的なツートンカラーをなしており、築城から400年を経た今も訪れる人を驚かせます。

福山城は1619年(元和5年)、初代藩主・水野勝成によって築城が始まりました。水野勝成は徳川家康の従兄弟にあたる人物で、備後国へ転封された目的は西国の有力外様大名を抑える「西国の鎮衛」でした。幕府の意図を帯びた戦略的な拠点として、この城は丘陵地に築かれます。工事は3年をかけて進み、1622年(元和8年)8月28日、幕府へ完成の報告がなされました。この日付が、のちに「福山城築城記念日」の根拠となります。天守北面の鉄板張りは、築城当時から施されていた特異な防御策です。北側は大手から離れた方角にあたり、攻められた際の守りが手薄になりやすいとされました。そのため最上層を除く壁面に厚さ3ミリ程度の鉄板を貼り付け、砲撃や火矢への備えとしたとみられています。この工法は全国の現存・復元天守を見渡しても福山城以外に例がなく、城郭研究の観点からも注目度の高い構造です。城は水野家5代、松平家1代、阿部家10代と歴代の藩主に受け継がれ、幕末まで福山藩の政治の中心であり続けました。

しかし1945年8月の空襲で、国宝に指定されていた天守と御湯殿が焼失します。

戦後の復興を願う市民の寄附を集め、1966年の市制50周年記念事業として天守が再建されました。2020年から2022年にかけては「令和の大普請」と呼ばれる大規模改修が実施されました。古写真や他城の資料をもとに往時の鉄板を徹底検証し、天守北面の黒い鉄板張りが忠実に復元されています。築城400年の節目となる2022年8月28日に完成イベントが開かれ、「全国唯一の鉄板張り天守」が現代に蘇りました。

福山城築城記念日は広島県福山市が制定し、2024年に一般社団法人・日本記念日協会が認定しました。1622年8月28日の幕府への完成報告という歴史的事実を起点に、城と城下町の歴史を後世へ伝えることを目的としています。現在、福山城博物館はリニューアルされた展示とともに公開されており、黒と白のコントラストをなす天守を間近で見学することができます。

8月28日のカレンダー情報

六曜 仏滅
吉日 母倉日
月齢 15.4(満月)

8月の二十四節気・雑節

  • 立秋(りっしゅう) 8月7日(金)
  • 処暑(しょしょ) 8月23日(日)