冥王星の日 (記念日 2月18日)
- 発見日
- 1930年(昭和5年)2月18日
- 発見者
- クライド・トンボー(米・ローウェル天文台)
- 直径
- 約2370km(月より小さい)
- 衛星数
- 5つ(カロン・ニクス・ヒドラ他)
- 現在の分類
- 準惑星(2006年にIAUが再分類)
- 日本語名の命名者
- 野尻抱影(英米文学者・天文著作家)
1930年2月18日、アメリカ・ローウェル天文台の若き天文学者クライド・トンボーは、わずか24歳にして太陽系第9惑星を発見しました。発見の手がかりとなったのは、同年1月23日と1月29日に撮影した夜空の写真です。2枚の画像を丹念に比較するなかで、星々の間をわずかに移動する点を見つけたことが、発見の瞬間でした。
この天体の存在は、以前から予言されていました。天王星の軌道に不規則な乱れが観測されており、さらに外側に未知の惑星があるという仮説は天文学者の間で共有されていました。ところが実際の冥王星は15等星という驚くほど暗い天体で、予想をはるかに下回る明るさのために長年発見が遅れていました。その薄暗さは、ギリシア神話の冥府の神ハデス(ローマ名プルート)の名前を与える根拠となりました。
日本語の名称「冥王星」を提案したのは、英米文学者であり天文著作家としても知られる野尻抱影(1885〜1977年)です。彼は「幽王星」という候補も検討しましたが、「冥王星」が採用されました。この名称は日本だけでなく、中国をはじめ東アジア各国でも共通して使われています。
冥王星の直径は約2370km。地球の衛星である月の直径3474kmを下回る小さな天体です。また、カロン、ニクス、ヒドラ、ケルベロス、ステュクスという5つの衛星を持つことが知られています。カロンは冥王星の直径の半分以上の大きさを持ち、2天体が互いの重心を回る連星系に近い構造を形成しています。
発見から76年が経過した2006年、国際天文学連合(IAU)が「惑星」の定義を明確化しました。惑星とみなされるには、太陽を公転すること、自己重力で球形を保つこと、そして軌道周辺の他の天体を重力で排除していることの3条件を満たす必要があります。冥王星はカイパーベルトと呼ばれる小天体帯の中に位置しており、3つ目の条件を満たさないとして「準惑星」に再分類されました。この決定はトンボーの生誕100年にあたる年でもありました。トンボー本人はその3年前の1997年に90歳で亡くなっており、再分類を知ることはありませんでした。
参考リンク
2月18日のカレンダー情報
2月の二十四節気・雑節
- 立春(りっしゅん) 2月4日(水)
- 雨水(うすい) 2月19日(木)
- 節分(せつぶん) 2月3日(火)