管理会計の日 (記念日 9月13日)
- 記念日の日付
- 9月13日
- 制定者
- 日本管理会計学会
- 協会認定年
- 2023年(令和5年)
- 由来の出版日
- 1916年(大正5年)9月13日
- 由来の著書
- 渋沢栄一『論語と算盤』初版
- 渋沢の企業設立数
- 500社以上
「道徳と経済は一致する」——渋沢栄一が生涯をかけて説いたこの命題は、1916年(大正5年)9月13日に初版が刊行された『論語と算盤』に集約されています。管理会計の日は、この出版日にちなみ、日本管理会計学会が制定した記念日です。2023年に日本記念日協会により正式に認定・登録されました。
管理会計とは、経営者や管理職が意思決定を行うために社内で活用する会計の仕組みです。株主や税務署向けに決められた様式で作成する財務会計とは異なり、形式や期間に縛りがなく、各社の目的に応じて自由に設計できます。予算と実績の差異分析、事業部門ごとの損益把握、将来シナリオの試算——こうした「経営の羅針盤」となる数値情報を整えることが、管理会計の本質です。
渋沢栄一が『論語と算盤』で問い続けたのも、数字と倫理の関係でした。「算盤を離れた論語は無力、論語を離れた算盤は危険」という思想は、単なる利益追求ではなく、数値を公益のために活かすことを求めています。経営判断の根拠となる数字をいかに設計し、解釈するかという管理会計の問いと、渋沢の問いは根底でつながっています。
日本企業の管理会計の普及度は、欧米と比べると長らく遅れを指摘されてきました。月次の実績把握すら十分でない中小企業は少なくなく、経営判断が経験や勘に頼りがちになるケースもあります。こうした状況を変えようと、日本管理会計学会は研究と実践の橋渡しを続けており、この記念日もその活動の一環として制定されました。
渋沢は500社以上の企業設立に関わったとされますが、それを可能にした背景には、数値による経営管理の視点があったと考えられています。明治・大正の激動期に数字で経営を可視化しようとした姿勢は、100年後の今日も色あせません。9月13日は、企業の「数字の健全さ」を問い直す一日です。渋沢が描いた「公益と私益の両立」という理念は、売上・コスト・利益率といった数値の背後に人と社会があることを忘れないための指針でもあります。管理会計の実践とは、単なる計算技術ではなく、数字を通じて経営の倫理を問い続ける営みだといえるでしょう。
9月13日の他の記念日
9月13日のカレンダー情報
9月の二十四節気・雑節
- 白露(はくろ) 9月7日(月)
- 秋分(しゅうぶん) 9月23日(水)
- 秋の彼岸(ひがん)入り 9月20日(日)
- 二百十日(にひゃくとおか) 9月1日(火)
- 二百二十日(にひゃくはつか) 9月11日(金)
- 秋の社日(しゃにち) 9月23日(水)