交番の日 (記念日 毎月27日)
- 制定
- 神奈川県警察(1994年6月27日)
- 毎月27日の由来
- 1872年11月27日に邏卒課設置・交番の語が登場
- 全国の交番数
- 約1万2,500か所(交番・駐在所合計)
- 正式名称変更
- 1994年に「派出所」から「交番」へ統一
- 海外展開
- ハワイ・NY・インドネシア・ブラジル等で導入
「交番(KOBAN)」という言葉は、今や国際語として定着しつつありますが、その起源は明治初期の日本にあります。幕末から明治にかけて治安維持の仕組みが大きく変わるなか、巡査が各地に立ち、地域を守る拠点として小屋や番所が各所に置かれるようになりました。現在の交番の姿はこうした歴史的な流れの中で少しずつ形づくられてきたものです。
1872年(明治5年)11月27日、東京府に邏卒課が設置され、官報にはじめて「交番所」という語が登場しました。この日付を記念して、神奈川県警察が1994年に「交番の日」を6月27日と制定しています。東京では1874年(明治7年)に「行政警察規則」が制定され、交番所の設置が本格化しました。その後、名称は「派出所」や「駐在所」へと変わる時期もありましたが、1994年の警察法改正によって全国統一の正式名称として「交番」が採用され、長年親しまれてきた「派出所」という呼称はこのとき廃止されました。
全国の交番・駐在所は約1万2,500か所にのぼり、地域の安全を支える拠点として機能しています。単に犯罪を取り締まるだけでなく、道案内や落とし物の受け取りなど、地域住民の日常的な相談窓口としての役割も担っています。その親しみやすい存在感こそが、交番が長年にわたって市民に支持されてきた理由であり、地域コミュニティとの絆を深める大切な場所として変わっていません。
海外からの視察団が交番の仕組みを高く評価したことをきっかけに、ハワイ・ニューヨーク・インドネシア・ブラジルなど世界各地で「KOBAN」モデルが導入されました。地域密着型の警察活動という日本独自の発想は、国境を越えて多くの国々の治安維持に影響を与え続けているのです。