ビリー・ジョエル「ピアノ・マン」の日 (記念日 11月2日)
- リリース日
- 1973年11月2日
- アーティスト
- ビリー・ジョエル
- 全米チャート
- 最高25位
- 制作背景
- LAのピアノバー「エグゼクティブルーム」勤務経験
- 記念日認定
- 2023年・日本記念日協会
- 制定
- 株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ
バーのピアノの前に座り、常連客のリクエストに応えながら夜を過ごす——「ピアノ・マン」は、ビリー・ジョエルが実際に経験した日々をそのまま歌にした曲です。1971年、デビューアルバム『コールド・スプリング・ハーバー』がマスタリングのミスによって曲のテンポが速まり、声が異常に高く聞こえる状態で世に出てしまいます。失意のなかで生活費を稼ぐため、彼はロサンゼルスのピアノバー「エグゼクティブルーム」に「ビル・マーティン」という偽名で6か月間働きました。
歌詞に登場する人物はすべて実在します。タダ酒を回してくれるバーテンダーは彼のマネージャー、ウエイトレスは当時の妻エリザベス、ピアノの調子を崩しつつあるジョンはある常連客がモデルです。夢を抱えながら場末のバーで時間を過ごす人々の姿を、ジョエルはフィクションではなくルポルタージュとして書きました。3拍子の独特のリズムに乗るハーモニカとピアノのイントロは、曲への没入を誘う装置として今も機能しています。1973年11月2日にシングルとしてリリースされ、全米チャートで25位を記録しました。当初は中ヒットに留まり、その後数年間ラジオでほとんど流れない時期が続きます。転機は1977年のアルバム『ストレンジャー』です。このアルバムが爆発的なヒットとなったことで、「ピアノ・マン」は遡って再評価され、ビリー・ジョエルを代表する楽曲として定着しました。
リリースから50年以上が経った現在も、コンサートのクライマックスに欠かせない一曲です。客席全体がハーモニカのフレーズに合わせてスウェイする光景は、世代を超えて繰り返されています。株式会社ソニー・ミュージックレーベルズはこの楽曲のリリース日(11月2日)と「いい(11)ふ(2)」(いい譜)という語呂合わせを掛け合わせ、2023年に日本記念日協会へ「ビリー・ジョエル『ピアノ・マン』の日」として認定・登録しました。場末のバーで書かれた一曲が、半世紀を越えて記念日になるとは、ジョエル自身も想像していなかったでしょう。
参考リンク
11月2日の他の記念日
11月2日のカレンダー情報
11月の二十四節気・雑節
- 立冬(りっとう) 11月7日(土)
- 小雪(しょうせつ) 11月22日(日)