物理の日 (記念日 11月3日)
- 制定年
- 2025年
- 制定団体
- 一般社団法人 日本物理学会
- 由来①
- 湯川秀樹ノーベル賞発表日(1949年11月3日)
- 由来②
- ニホニウムの原子番号113(11月3日)
- 湯川秀樹の業績
- 中間子の存在を1935年に理論予言
- ニホニウム命名
- 2016年正式決定・欧米以外初の命名権
1949年11月3日、世界に向けてひとつのニュースが流れました。湯川秀樹氏がノーベル物理学賞を受賞するという知らせです。日本人として初めてのノーベル賞受賞でした。その歴史的な発表の日付に由来して、11月3日が「物理の日」に制定されました。一般社団法人日本物理学会が2025年に定めた記念日で、日本の物理学の歩みを振り返る機会として位置づけられています。
湯川氏が予言したのは「中間子」の存在です。1935年に発表した論文で、原子核の中の陽子と中性子を結びつける力を媒介する粒子として、中間子の存在を理論的に導き出しました。当時は実験で確認されていない粒子を数式だけで予言するという大胆な試みでしたが、1947年に実際に観測されて正しさが証明されます。その功績が認められ、ノーベル物理学賞の授賞が1949年11月3日に発表されました。敗戦からわずか4年後のことで、当時の日本国内での反響は非常に大きなものでした。
「物理の日」が11月3日に決まったもうひとつの理由が、ニホニウムです。原子番号113の元素で、理化学研究所仁科加速器研究センターの研究グループが2004年に初めて合成に成功し、2016年に国際機関から正式に新元素として認定されました。日本にちなんで「nihonium(ニホニウム)、元素記号Nh」と命名され、欧米以外の研究機関が新元素の命名権を得たのは史上初のことでした。原子番号「113」が11月3日を連想させることから、この日付との縁として制定の根拠に加えられています。
湯川氏の中間子予言とニホニウムの発見という、時代をまたいだふたつの快挙がひとつの日付に重なる形で、「物理の日」は生まれました。中間子理論から元素の合成まで、日本の物理学が世界に刻んだ足跡を、11月3日という節目に改めて辿ってみる価値があるかもしれません。
11月3日の他の記念日
11月3日のカレンダー情報
11月の二十四節気・雑節
- 立冬(りっとう) 11月7日(土)
- 小雪(しょうせつ) 11月22日(日)