サクソフォンの日 (記念日 11月6日)
- 誕生日
- 1814年11月6日(ベルギー・ディナン)
- 特許取得年
- 1846年(パリ)
- 当初の種類数
- 14種類を設計(現在は主に6種類)
- 制定者
- 野中貿易株式会社
- 認定年月
- 2025年5月(日本記念日協会)
- 命名小惑星
- 小惑星第3534号「サックス」(1936年)
1846年にパリで特許を取得したとき、アドルフ・サックスが設計したサクソフォンは14種類にのぼっていました。大小さまざまなサイズを揃えてオーケストラを一種類の楽器だけで構成するという構想があったからです。現在、一般的に使われているのはソプラノ・アルト・テナー・バリトンなど6種類ほどですが、当初の規模の大きさには驚かされます。
アドルフ・サックスは1814年11月6日、ベルギーのディナンで生まれました。父は国王ウィリアム1世からベルギー陸軍楽団の公式楽器メーカーとして認定された職人で、アドルフは幼少期から楽器製作の現場で育ちます。6歳でクラリネットの改良作業に関わり、15歳でブリュッセルの産業博覧会にフルートとクラリネットを出品して入賞。20歳でバスクラリネットの設計により特許を取得しています。
1841年にパリへ工房を移したアドルフが目指したのは、「金管楽器のように遠くまで響き、木管楽器のように素早く音が変えられる楽器」でした。木管と金管の中間に位置するこの楽器は、金属製の管体にリードを使うという当時としては異色の構造で、1846年に正式な特許を取得します。楽器の名前には発明者の名前がそのまま冠され、「サクソフォン」と呼ばれるようになりました。しかし、新しい楽器の誕生はライバル楽器メーカーたちの激しい抵抗を招きます。アドルフは長期にわたる訴訟を繰り返し仕掛けられ、生涯で3度の破産を経験しました。1853年と1858年には2度の癌で入院し、晩年は唇がんと極貧のなかでパリの生涯を閉じています。1894年2月4日、79歳でした。その創意に満ちた業績は後世に認められ、1936年には小惑星第3534号が「サックス」と命名されています。
11月6日のサクソフォンの日は、この発明者の誕生日にちなんで設けられました。野中貿易株式会社が制定し、2025年5月に日本記念日協会が認定した記念日です。野中貿易はヤマハやセルマーなどのサクソフォンを日本に輸入・販売してきた老舗商社で、楽器の普及に長年携わってきました。ジャズやクラシック、吹奏楽など幅広いジャンルで活躍するサクソフォンが、一人の楽器職人の執念から生まれたことを改めて振り返る日といえます。
11月6日の他の記念日
11月6日のカレンダー情報
11月の二十四節気・雑節
- 立冬(りっとう) 11月7日(土)
- 小雪(しょうせつ) 11月22日(日)