いい囲炉裏の日 (記念日 11月16日)

いい囲炉裏の日
制定者
株式会社ちろり(大阪市)
認定年
2023年(令和5年)3月
由来の語呂
いい(11)いろ(16)り
囲炉裏の起源
約1万年前(縄文時代)
主な機能
暖房・調理・照明・防虫

縄文時代から日本人の暮らしの中心にあった囲炉裏が、いま静かに見直されている。床を四角く掘り込み、灰を敷いて炭や薪を燃やすこの装置は、暖房・調理・照明・防虫を一手に担う生活の要だった。その起源は約1万年前の縄文時代住居跡にまで遡り、室町・江戸時代には農家や町家にも広く普及した。一家が一日の大半をその周りで過ごし、家族の会話と炭火のぬくもりが一体となった空間だった。そんな囲炉裏文化の継承と普及を目的に制定されたのが「いい囲炉裏の日」だ。

制定したのは、大阪府大阪市に本社を置く株式会社ちろり。「いい(11)いろ(16)り」という語呂合わせから11月16日を記念日とし、2023年(令和5年)3月に一般社団法人日本記念日協会の認定を受けた。同社は1999年(平成11年)の創業以来、七輪・囲炉裏・備長炭をはじめとする炭火関連用品をオンラインショップ「囲炉裏本舗」で販売し続けてきた老舗だ。

囲炉裏には、暖房・調理・照明という三つの機能以外にも、意外な役割があった。薪の煙に含まれるタールが梁や柱に浸透して防虫・防水性を高め、家屋そのものを長持ちさせる。天井の高い古民家では煙が蚊や害虫を寄せ付けない天然の忌避剤にもなっていた。古民家の梁が黒光りしているのは、何十年もの煤が積み重なった証しで、その家の歴史そのものでもある。

明治以降、洋式の暖房器具が普及するにつれ囲炉裏は急速に姿を消した。しかし近年は古民家リノベーションブームや炎を囲む体験への関心の高まりを背景に、カフェや宿泊施設への設置が増えている。炭火のパチパチという音と揺れる炎にはデジタル疲れした現代人の心を落ち着かせる効果があるとされ、体験型観光コンテンツとしても人気が出てきた。株式会社ちろりが「現代の暮らしにこそ活かせる炭火道具」を提案し続ける背景には、囲炉裏が人々の「囲み」を生み出す力への着目がある。家族や地域の人々が自然と輪になって座る。その空間から生まれる会話こそが、囲炉裏文化の核心だと同社は考えている。

11月16日のカレンダー情報

六曜 大安
吉日 神吉日、月徳日
月齢 6.8

11月の二十四節気・雑節

  • 立冬(りっとう) 11月7日(土)
  • 小雪(しょうせつ) 11月22日(日)