米食の日 (記念日 毎月18日)

米食の日
制定年
1978年(昭和53年)10月
制定者
三重県
日付の由来
「米」を分解すると「十」と「八」になるため
1人あたり年間消費量
1960年代:約114kg → 現在:約60kg
米1合のカロリー
約534kcal(150g)

「米」という漢字をよく見ると、「十」と「八」に分解できます。この字遊びが、毎月18日を「米食の日」にした発想のきっかけです。1978年(昭和53年)10月、三重県が若者の米離れを防ぎ、米の消費拡大を図る目的でこの記念日を制定しました。

日本人の米消費量は、戦後の高度経済成長を境に劇的に変化してきました。1962年(昭和37年)には1人あたりの年間消費量が118.3キロとピークを記録しましたが、その後は一貫して右肩下がりです。1978年(昭和53年)時点でもすでに約90キロ台まで落ちており、三重県がこの記念日を制定した背景にはこうした危機感がありました。その後も減少は止まらず、1990年代に70キロ台、2000年代に60キロ台へと突入し、農林水産省の調査によれば2023年度には約51キロ前後にまで落ち込んでいます。60年ほどの間に消費量は半分以下になった計算です。食の欧米化によってパンや麺類が普及したこと、単身世帯や共働き家庭の増加で手軽な食品が選ばれやすくなったこと、さらにダイエット志向で糖質を避ける傾向が広まったことなど、複合的な要因が重なっています。一方で近年は、コロナ禍以降の「家めし」回帰や健康志向の見直しによって、若い世代を中心に米食を再評価する動きも出てきています。

「十」と「八」を組み合わせると「米」になる、というこの漢字の成り立ちを逆手にとった発想はシンプルながら覚えやすく、語呂合わせ系の記念日としては完成度が高いといえます。また「米」の字を「八十八」と読み解く説もあり、米作りに八十八の手間がかかるという農家の苦労と結びつけて語られることもあります。

お米は品種によって味や食感が大きく異なります。コシヒカリは粘りと甘みが強く日本で最も作付面積の広い品種で、ひとめぼれやあきたこまちもその系統に連なります。一方、ササニシキは粘りが少なくさっぱりとした食感で寿司や和食との相性がよく、ミルキークイーンは低アミロース米として知られ、冷めても硬くなりにくい特性をもちます。栄養面では、精白米1合(約150グラム)で534キロカロリー前後のエネルギーが摂れるほか、脂質が極めて少なく、ビタミンB1・B2やマグネシウム、亜鉛も含まれています。玄米にすれば食物繊維やビタミンEも大幅に増え、より栄養価の高い主食として活用できます。

毎月18日はこの記念日にちなんで、いつもパンで済ませている朝食をごはんに替えてみたり、土鍋で炊いた白米を味わったりと、お米を意識する日にしてみてはいかがでしょうか。