伊達のあんぽ柿の日 (記念日 12月13日)
- 制定者
- JAふくしま未来
- 発祥地
- 福島県伊達市梁川町五十沢地区
- 製法確立年
- 1922年(大正11年)・硫黄燻蒸法
- 出荷組合創立
- 1923年(大正12年)
- GI登録
- 地理的表示第123号(2023年)
- 生産量回復
- 2018年度930トン(震災前比約75%)
鮮やかなオレンジ色の果肉、切ると羊羹のようにトロリとした断面——あんぽ柿は、見た目からして普通の干し柿とまったく異なります。白く粉を吹いた黒い干し柿しか知らない人が初めて食べると、その柔らかさとジューシーさに驚くはずです。
発祥は福島県伊達市梁川町の五十沢地区。江戸時代の宝暦年間(1751〜1763年)に七右衛門という人物が蜂屋柿を持ち込んだことが柿栽培の始まりとされています。ただ、現在のあんぽ柿の形になったのは大正時代のことです。米国カリフォルニアの干しぶどう製法にヒントを得た研究が重ねられ、1922年(大正11年)に硫黄で燻蒸する現在の製法が確立。翌1923年には五十沢枯露柿組合が誕生し、本格的な出荷がスタートしました。
この出荷開始から100周年を記念して、JAふくしま未来が制定したのが「伊達のあんぽ柿の日」です。日付の12月13日は「いさ(13)」の語呂合わせ。ちょうどあんぽ柿が出回り始める季節とも重なり、師走の贈り物として親しまれている時期です。
あんぽ柿が他の干し柿と大きく違う点は「半乾燥」であることです。完全に乾かさず、水分を35〜40%ほど残して仕上げます。硫黄燻蒸によって色が褪せず、あの鮮やかなオレンジ色を保てるのもこの製法ならでは。甘みが凝縮されながらも、みずみずしい果肉の食感が残ります。
2011年の東日本大震災と東京電力福島第一原発事故は、伊達市の農産物に深刻な打撃を与えました。その年のあんぽ柿の出荷量は、前年の1231トンからわずか18トンまで激減。風評被害は生産者を苦しめましたが、検査体制の整備と地道な安全PR活動を続けた結果、2018年度には930トンまで回復を遂げました。2023年にはGI(地理的表示保護制度)第123号に登録され、「伊達のあんぽ柿」は国が認める伝統産品としての地位を確立しています。
12月13日は、100年の歴史を刻んできた伊達のあんぽ柿を手に取る絶好の機会です。お歳暮やギフトとして選ぶ際には、あの独特のトロリとした食感を思い浮かべてみてください。
12月13日の他の記念日
12月13日のカレンダー情報
12月の二十四節気・雑節
- 大雪(たいせつ) 12月7日(月)
- 冬至(とうじ) 12月22日(火)