納めの観音 (年中行事 12月18日)
- 縁日の日付
- 毎月18日(12月18日が年内最後)
- 由来の文献
- 平安時代『今昔物語集』に縁日の記述
- 代表的な場所
- 浅草寺(東京都台東区)
- 関連行事
- 羽子板市(12月17〜19日)
- 羽子板の意味
- 悪い虫除け・まめに暮らす縁起物
- 同月の縁日
- 5日水天宮・21日大師・24日地蔵
平安時代の説話集『今昔物語集』に、観音菩薩の縁日は毎月18日であると記されています。この慣習は中国五代の時代に遡り、やがて日本に伝わって定着しました。毎月18日は観世音菩薩を祀る寺院が最もにぎわう日とされ、そのうち12月18日、つまり一年で最後の縁日が「納めの観音」と呼ばれています。浅草寺では、江戸時代から12月17日〜19日にかけて縁日の参拝客が急増したため、境内周辺に正月用品や縁起物を扱う露店が軒を連ねるようになりました。この歳の市は江戸随一の規模を誇り、「浅草橋から上野に至るまで店が並び、大いに賑わった」と伝えられています。
江戸末期になると、羽子板を売る店が増え始め、次第に市の主役となっていきました。羽子板はもともと、トンボが虫を捕食することになぞらえて悪い虫(病気)を除けるとされ、また「羽根」が「豆(まめ)に暮らす」という語呂にかけた縁起物でもありました。やがて女の子が生まれた際の贈り物として定着し、現在も浅草寺の羽子板市は師走の風物詩として親しまれています。
12月は「納め」のつく縁日が続く月でもあります。5日は「納めの水天宮」、18日が「納めの観音」、21日は「納めの大師」、24日は「納めの地蔵」と、月の後半にかけて各寺社で一年の締めくくりとなる縁日が並びます。それぞれの縁日に合わせて参拝し、一年の感謝を伝えるという習慣が、日本各地に根付いています。
観音様は、現世の苦しみや悩みの声を聞いて救うとされる菩薩です。毎月の縁日に手を合わせる習慣は現代でも続いており、12月18日には全国各地の観音を祀る寺院で一年分の感謝を込めた参拝が行われます。露店やにぎわいは時代とともに変化しながらも、年の瀬に観音様へ手を合わせるという行為そのものは、長い年月を経て受け継がれています。
12月18日の他の記念日
12月18日のカレンダー情報
12月の二十四節気・雑節
- 大雪(たいせつ) 12月7日(月)
- 冬至(とうじ) 12月22日(火)