国際疫病対策の日 (記念日 12月27日)
- 制定年
- 2020年
- 国連総会決議
- 第75回国連総会 決議75/27(2020年12月7日採択)
- 日付の由来
- 細菌学者ルイ・パスツールの誕生日(1822年12月27日)
- COVID-19超過死亡推計
- 約1500万人(WHO、2020〜2021年)
- 関連国際枠組み
- 国際保健規則(IHR)、196か国締約
12月27日はフランスの生物学者ルイ・パスツールの誕生日にあたります。パスツールは狂犬病ワクチンや炭疽菌ワクチンの開発者として知られ、感染症予防の礎を築いた人物です。国連はこの日を「国際疫病対策の日(International Day of Epidemic Preparedness)」として制定しました。背景には、2019年末から始まった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行があります。
2020年12月7日、第75回国連総会は決議75/27を採択し、毎年12月27日を国際疫病対策の日と定めました。決議は、疫病・流行病・パンデミックへの予防・備え・対応の重要性を国際社会が認識し、各国政府・国際機関・市民社会が連携して取り組むことを求めています。COVID-19のパンデミックが猛威を振るう最中の採択であり、世界が同じ脅威に直面していることを改めて示した出来事でもありました。WHO(世界保健機関)の集計では、COVID-19の直接・間接的な死者数は2022年末時点で数千万人規模に及ぶとされており、感染症対策の国際的な枠組みの強化が急務となっています。
WHOの報告によれば、COVID-19のパンデミックは2020年から2021年にかけて少なくとも1500万人規模の超過死亡をもたらしたと推計されています。適切な早期警戒システムとサーベイランス体制が整備されていれば、感染拡大の規模を大幅に抑制できた可能性があるとWHOは指摘しています。国際疫病対策の日はこうした教訓を踏まえ、制定されました。
国連事務総長アントニオ・グテーレスは毎年この日にメッセージを発表し、ワクチンへの公平なアクセス、医療システムの強化、国際的な情報共有の必要性を訴えています。高所得国と低・中所得国の接種率格差は深刻な問題として繰り返し取り上げられています。
疫病対策における「備え」とは、ワクチンや医薬品の備蓄にとどまりません。公衆衛生インフラの整備、感染症サーベイランスの精度向上、医療従事者の訓練、国境を越えた情報共有体制の構築が含まれます。WHOが主導する「国際保健規則(IHR)」は、各国が疾病の発生を迅速に報告し連携して対応するための国際的な枠組みで、196か国が締約しています。
感染症は国境を選びません。12月27日は、予防と備えが国際社会の共通課題であることを確認する機会です。
12月27日のカレンダー情報
12月の二十四節気・雑節
- 大雪(たいせつ) 12月7日(月)
- 冬至(とうじ) 12月22日(火)