正月飾りの日 (年中行事 12月30日)

正月飾りの日
飾る最適日
12月30日(28日も吉日)
避ける日と理由
29日(二重苦)・31日(一夜飾り)
主な飾りの種類
門松・しめ縄(しめ飾り)・鏡餅
飾り始めの目安
12月13日(正月事始め)以降
松の内(片付け)
関東1月7日・関西1月15日まで
処分の慣わし
どんど焼き(左義長)でお焚き上げ

12月の年の瀬、正月飾りをいつ飾ろうかと迷うとき、カレンダーを見ると「29日はなんとなく気になる」「31日では遅すぎる」という感覚が働く方も多いはずです。その感覚は、古くからの日本の風習に深く裏打ちされています。12月29日は「二(に)・九(く)」の語呂から「二重苦」を連想させるとして忌み嫌われ、12月31日に飾ることは「一夜飾り」と呼ばれ、年神様に対して誠意を欠く行為とされてきました。こうして消去法でも浮かび上がってくるのが、12月30日という日付です。

正月飾りを飾る風習には、年神様(としがみさま)をお迎えするという信仰が根底にあります。年神様は毎年お正月に各家庭を訪れ、その年の福や実りをもたらしてくれる存在とされています。門松は「我が家はここですよ」という目印となり、しめ縄は神聖な空間と俗世とを分ける結界として機能します。鏡餅は年神様への御供物であり、秋の新米で丁寧につくった餅を捧げることで、来たる一年の無病息災や豊穣を祈りました。飾りの一つひとつに込められた意味を知ると、正月飾りが単なる季節の装飾ではないことがわかります。

これらの飾りの歴史は古く、平安時代にはすでにその原型がありました。門松のルーツとされる「小松引き」は、正月初めの子(ね)の日に松の木を引き抜いて長寿を祈る宮中行事で、やがて門に松を飾る風習へと転じていきました。しめ縄は神社の神域を示すものとして長く用いられてきましたが、一般の家庭でも玄関や神棚に張ることで、年神様を迎える清浄な空間をつくる役割を担うようになりました。鎌倉時代には門松に竹が加えられ、江戸時代には現在見られるような竹を中心に松を配した左右一対の形が定着しました。庶民の生活に根づいたのもこの時代のことです。

飾り始めは12月13日の「正月事始め」以降であれば問題ありませんが、現代ではクリスマスや大掃除が終わった後の26日以降、なかでも30日に飾る家庭が多くなっています。飾る期間は「松の内」と呼ばれる期間が目安で、関東では1月7日まで、関西では1月15日まで飾るのが一般的です。役目を終えた飾りは、神社や地域で行われる「どんど焼き(左義長)」でお焚き上げするのが本来のしかたとされており、年神様をお送りする意味合いを持ちます。

現代では住宅事情やライフスタイルの変化から、本格的な門松を玄関先に置く家庭は少なくなりました。それでも、小さなしめ飾りや鏡餅を飾る習慣は広く残っています。年の瀬の忙しいなかで手を止め、飾りを整えることで気持ちの区切りとなり、新年を迎える心の準備が整う。そうした年中行事としての意味は、時代が変わっても変わらないものです。

12月30日のカレンダー情報

六曜 友引
吉日 寅の日
月齢 21.1

12月の二十四節気・雑節

  • 大雪(たいせつ) 12月7日(月)
  • 冬至(とうじ) 12月22日(火)