御正忌報恩講 (年中行事 1月16日)

御正忌報恩講
宗祖示寂
弘長2年11月28日(旧暦1262年)享年90歳
新暦命日
1月16日
法要期間
毎年1月9日〜16日(8日間)
報恩講の起源
1294年(永仁2年)
報恩講私記の著者
覚如上人(本願寺第3代宗主・親鸞聖人の曾孫)
開催場所
西本願寺(京都市下京区)

浄土真宗本願寺派の「御正忌報恩講(ごしょうきほうおんこう)」は、宗祖・親鸞聖人の命日にあたる1月16日を最終日として、西本願寺(京都市下京区)で毎年1月9日から8日間にわたって営まれます。鎌倉時代に始まり、700年以上途絶えることなく続けられてきた宗派最大の法要です。

親鸞聖人は承元元年(1207年)に越後(現・新潟県)へ流罪となるなど、波乱に富んだ生涯を送りました。晩年は京都に戻り、弘長2年(旧暦1262年)11月28日に90歳で示寂されました。この旧暦の命日は新暦に換算すると1月16日にあたります。「御正忌(ごしょうき)」とはこの祥月命日を指す言葉で、法要の最終日である1月16日が特別な意味を持ちます。

報恩講の起源は1294年(永仁2年)に遡ります。親鸞聖人の曾孫にあたる本願寺第3代宗主・覚如上人(1270〜1351)が、25歳のときに聖人の33回忌を本願寺で勤め、『報恩講私記』を著したことが始まりです。漢文で記されたこの書物は、阿弥陀如来の本願によって人々を救いに導いた親鸞聖人の遺徳を讃える内容で、御真影の前で拝読されたと伝わります。この法要は歴代の宗主に受け継がれ、浄土真宗が広まるにつれて全国各地の寺院でも営まれるようになりました。

明治時代に旧暦から新暦への移行が行われた際、旧暦11月28日の命日は新暦1月16日に相当することが確認され、現在の日程が定まりました。「恩に報いる」を意味する報恩講は、追悼のみを目的とするのではなく、親鸞聖人が生涯をかけて伝えた阿弥陀如来のお救いについて改めて聴聞する場として位置づけられています。法要は8日間にわたり、西本願寺の広い境内は連日参拝者でにぎわいます。

報恩講は浄土真宗本願寺派に限らず、真宗大谷派(東本願寺)や全国各地の寺院でも営まれます。東本願寺では旧暦の命日に近い11月21日から28日に行われます。地域によっては「お取り越し(おとりこし)」と呼ばれ、命日よりも早い時期に僧侶が各家庭を訪問して法要を行う慣習も今に伝わっています。これは農繁期を避けて早めに行われるようになったとされ、浄土真宗が日常生活のなかに根付いてきた歴史を物語っています。西本願寺の御正忌報恩講はそのなかでも規模・格式ともに宗派最大のものとして位置づけられており、国内外の門徒が参拝に訪れます。8日間にわたる法要では、荘厳な儀式と法話が連日執り行われます。

1月16日のカレンダー情報

六曜 友引
吉日 月徳日、寅の日
月齢 27.1

1月の二十四節気・雑節

  • 小寒(しょうかん) 1月5日(月)
  • 大寒(だいかん) 1月20日(火)
  • 冬の土用(どよう) 1月17日(土)