ニゴロブナの日 (記念日 2月6日)
- 生息地
- 琵琶湖のみに生息する固有種
- 成魚の体長
- 25〜35センチ
- 保全状況
- 絶滅危惧ⅠB類(環境省2020年)
- 産卵期
- 4〜6月(ヨシ帯・内湖)
- 熟成期間
- 1年以上(乳酸発酵)
- 制定者
- 滋賀県高島市
かつて琵琶湖では年間500トン以上が水揚げされていたニゴロブナが、今では環境省レッドリストで「絶滅危惧ⅠB類」に分類されています。外来魚の侵入と産卵場所の消失が重なった結果、1997年には漁獲量がわずか18トンにまで落ち込みました。
ニゴロブナはコイ科の淡水魚で、琵琶湖にしか生息しない固有種です。体高が低く頭部が大きいのが特徴で、成熟すると全長25〜35センチほどに育ちます。産卵期は4〜6月で、雨で増水した内湖やヨシ帯に移動して卵を産みつけます。稚魚はヨシの茂みで身を守りながら成長し、やがて沖合へと移動していきます。
このニゴロブナを原料とするのが「鮒寿司」です。卵を持つメスのニゴロブナを塩漬けにして熟成させたのち、炊いたご飯と交互に重ねて乳酸発酵させます。完成までに1年以上かかることも珍しくなく、日本最古の寿司の形態のひとつとされています。独特の酸味と発酵香は好き嫌いが分かれるものの、熟成食を愛する人々には格別の味わいとして重んじられてきました。農林水産省の「郷土料理百選」にも選ばれており、高島市には1619年(元和5年)創業の「総本家 喜多品老舗」をはじめとする老舗の鮒寿司店が今も営業を続けています。
毎年2月5・6・7日は、高島市が制定した「ニゴロブナの日」です。「2(ニ)・5(ご)・6(ろ)・7(ぶな)」という語呂合わせと、この時期が鮒寿司の熟成が最も進んで旨みが増す季節であることが日付の由来となっています。日本記念日協会に登録されており、記念日にあわせて老舗の鮒寿司店では限定商品の販売も行われています。
ニゴロブナの回復には、ブラックバスなど外来魚の駆除とともに、産卵場所となる内湖やヨシ帯の保全が不可欠です。1500年以上続く発酵食の文化が守れるかどうかは、この小さな固有種の個体数にかかっています。
2月6日の他の記念日
2月6日のカレンダー情報
2月の二十四節気・雑節
- 立春(りっしゅん) 2月4日(水)
- 雨水(うすい) 2月19日(木)
- 節分(せつぶん) 2月3日(火)