ふくの日 (記念日 2月9日)

ふくの日
制定年
1981年(昭和56年)
制定者
協同組合・下関ふく連盟
ふぐ食解禁
1888年(明治21年)
解禁推進者
伊藤博文(初代内閣総理大臣)
下関の称号
日本一のふぐ取扱量

フグを「ふく(福)」と呼ぶ街があります。山口県下関市です。フグは鋭い棘や毒を持つ魚ということで縁起を担ぎ、下関では古くから「ふぐ」ではなく「ふく(福)」と呼ぶ習慣が根付いています。2月9日はその下関から生まれた記念日、「ふくの日」です。「ふ(2)く(9)」という語呂合わせに由来するこの記念日は、1981年(昭和56年)に協同組合・下関ふく連盟が制定しました。ふぐは秋から春先までが旬で、2月はまさにシーズンたけなわの時期。この時期に記念日を設けることで、「ふく」のさらなる普及と宣伝を図るのが目的です。毎年2月9日には「ふくの日祈願祭」が行われ、下関の冬の行事として定着しています。

下関と「ふく」の歴史は、意外にも明治時代まで遡ります。江戸幕府がふぐ食を禁じており、その禁令は明治になっても長く続いていました。禁が解けたきっかけは、山口県出身の初代内閣総理大臣・伊藤博文です。下関でふぐを食べた伊藤博文がその美味しさに感銘を受け、明治21年(1888年)、山口県で全国に先駆けてふぐ食が解禁されました。それを機に各地へ広まり、今では下関が日本一のふぐ取扱量を誇る街となっています。

「29」の語呂合わせは2月9日だけではありません。下関ふく連盟は、9月29日を「秋のふくまつり」、4月29日を「ふく供養祭」とし、年間計3回の「29」行事でふくを祝います。一年に三度も「29」が巡ってくる計算で、下関の語呂合わせ愛は底が知れません。

現在「ふく」は下関市の水産物5大ブランドのひとつに位置づけられています。てっさ(ふぐ刺し)やてっちり(ふぐ鍋)といった料理を求めて全国から観光客が集まるほか、「福を招く魚」として年末年始の贈り物にも人気があります。縁起のよい名前を大切にしながら記念日まで作ってしまう——下関の「ふく」に対する愛情は、なかなか本物です。

2月9日のカレンダー情報

六曜 先負
吉日 寅の日、不成就日
月齢 21.3(下弦の月)

2月の二十四節気・雑節

  • 立春(りっしゅん) 2月4日(水)
  • 雨水(うすい) 2月19日(木)
  • 節分(せつぶん) 2月3日(火)