世界病者の日 (年中行事 2月11日)

世界病者の日
制定者
教皇ヨハネ・パウロ2世
制定年
1992年(書簡発表)
初回開催
1993年2月11日
日付の由来
ルルドの聖母の祝日
関連機関
教皇庁医療使徒職評議会

1858年2月11日、フランス南部ピレネー山麓の小さな町ルルドで、14歳の少女ベルナデッタ・スビルーの前に聖母マリアが現れたとされています。その後マリアは計18回にわたって姿を現し、洞窟近くに湧き出た泉の水を飲むよう告げたと言われています。一連の出現はカトリック教会によって公式に承認され、ルルドは世界屈指の巡礼地となりました。現在も年間500万人以上が訪れ、病の癒しを求める祈りが続いています。世界病者の日が毎年2月11日に記念されるのは、このルルドの聖母の祝日に由来しています。

この記念日を定めたのは教皇ヨハネ・パウロ2世です。1992年5月13日、制定を告げる書簡を発表し、翌1993年2月11日に第1回が開催されました。教皇は就任後、世界各地への使徒訪問を精力的に続け、訪問先では常に病者や障がいを持つ人々との対話を最優先にしてきたとされています。制定当時、教皇自身もすでにパーキンソン病の初期症状を抱えていたと言われており、病者への深い共感と、苦しみの意味に関する神学的省察がこの記念日の創設を後押ししたと伝えられています。2005年4月、教皇は84歳でその生涯を閉じました。病が進行する中でも公務を続けた晩年の姿は、この記念日の精神と深く重なるものがありました。

毎年この日、ローマ教皇は世界に向けてメッセージを発表しています。病者への祈りと励ましとともに、医師・看護師・介護士をはじめとする医療従事者への感謝と敬意が盛り込まれます。その訴えはカトリック系の医療機関にとどまらず、広く一般の医療の場にも及びます。記念日の制度的な背景には、1985年に設置された「教皇庁医療使徒職評議会」があります。病者への支援を教会の組織的な使命と位置づけた取り組みの積み重ねの上に、この記念日は生まれました。

2013年2月11日、教皇ベネディクト16世はこの記念日と同じ日に教皇職からの引退を表明しました。高齢と健康の衰えを理由とした、近代史上きわめて異例の決断でした。病者の日として定められた日付に教皇の退位表明が重なったことは、偶然であれ、この記念日の持つ意味をあらためて印象づけるものでした。

2月11日のカレンダー情報

六曜 大安
吉日 大明日、月徳日
月齢 23.3

2月の二十四節気・雑節

  • 立春(りっしゅん) 2月4日(水)
  • 雨水(うすい) 2月19日(木)
  • 節分(せつぶん) 2月3日(火)