伊達のあんぽ柿の日 (記念日 2月13日)

伊達のあんぽ柿の日
制定者
JAふくしま未来
記念日認定
2023年(日本記念日協会)
発祥地
福島県伊達市梁川町五十沢地区
製法確立
1922年(大正11年)
GI登録
2023年1月31日
ビタミンC含有量
一般干し柿の7〜15倍

干し柿といえば、縮んでカチカチ、そんなイメージを持っていませんか。ところがあんぽ柿はまったく別物です。水分が50%前後も残っているので、口に入れるとトロリと溶け、鮮やかなオレンジ色の果肉から甘い汁がじんわりとにじみ出てきます。

このあんぽ柿が生まれたのは、福島県伊達市梁川町五十沢(いさざわ)地区です。もともとこの地には江戸時代から蜂屋柿の栽培が根づいていましたが、現在の形に変えたのは大正時代のひとつの「発見」でした。五十沢の隣村出身の佐藤福蔵という人物が、渡航先のアメリカ・カリフォルニアで干しぶどうの製造に硫黄燻蒸が使われているのを目にし、この技術を柿に応用できないかと考えます。その発想が地域の農家たちに広まり、1922年(大正11年)、試行錯誤の末についに現在のあんぽ柿の製法が完成しました。翌1923年にはあんぽ柿出荷組合が設立され、産地としての歩みが本格的に始まりました。

名前の由来も面白いです。「あんぽ」とは、もともとこの地で「あまぼしがき(天干柿)」と呼ばれていた干し柿が訛ったもの。甘みを生かして天日で干した柿が、長い年月をかけてこの呼び名に変わっていきました。現在では福島県伊達市・国見町・桑折町を中心に生産され、干し柿の全国生産量の15%超を占める日本最大の産地となっています。

栄養面でも特筆すべき点があります。一般的な干し柿は乾燥によってビタミンCがほぼ失われてしまいますが、あんぽ柿は水分を多く残したまま仕上げるため、他の干し柿に比べてビタミンCが7〜15倍含まれているといわれています。甘くておいしいだけでなく、栄養価も高いとなれば、冬の贈答品に選ばれる理由も納得です。

旬は11月から3月ごろ。収穫した蜂屋柿を硫黄で燻蒸処理したのち、約30日間かけてじっくりと乾燥させます。2023年1月には地理的表示(GI)制度への登録も果たし、「伊達のあんぽ柿」としてのブランドが国に正式に認められました。同年、JAふくしま未来が「伊達のあんぽ柿の日」を制定。発祥地・五十沢の「いさ(13)」に由来して、12月13日・1月13日・2月13日の3日間が記念日とされ、日本記念日協会に認定されています。

約100年前にカリフォルニアから持ち帰ったアイデアが、今では年間1,000トン超の生産を誇る冬の名産品に育ちました。お歳暮の時期にあんぽ柿が店頭に並んでいたら、その長い旅路に思いをはせながら味わってみてください。

2月13日のカレンダー情報

六曜 先勝
吉日 一粒万倍日、神吉日、大明日
月齢 25.3

2月の二十四節気・雑節

  • 立春(りっしゅん) 2月4日(水)
  • 雨水(うすい) 2月19日(木)
  • 節分(せつぶん) 2月3日(火)