梅肉エキスの日 (記念日 6月1日)
- 制定年
- 1987年(昭和62年)
- 制定者
- 一般財団法人・梅研究会(大阪府吹田市)
- 青梅の収量
- 青梅1kgからエキス約20gしか得られない
- 特有成分
- 加熱濃縮時に生成されるムメフラール(梅干しには不含)
- 起源文献
- 衣関順庵『諸国古伝秘方』(1817年)
- 関連記念日
- 梅の日(6月6日)・梅干の日(7月30日)
青梅1kgを丁寧に絞っても、できあがる梅肉エキスはわずか20g前後。その凝縮感こそが、梅肉エキスの本質を物語っています。
毎年6月1日は「梅肉エキスの日」です。大阪府吹田市に事務局を置く一般財団法人・梅研究会が1987年(昭和62年)に制定し、一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録されています。6月が選ばれた理由は明快で、ちょうどこの時期が青梅の出回る季節であり、梅干しや梅酒、梅ジャムなどを仕込む「梅仕事」の最盛期にあたるからです。梅研究会は、手作り梅肉エキスの魅力を広く伝えるため、講演活動などを積極的に行っています。
梅肉エキスの起源は江戸時代後期にさかのぼります。眼科医・衣関順庵が文化14年(1817年)に著した医学書『諸国古伝秘方』に、青梅の果汁を天日に干して練薬状にする製法の記述があり、これが今日の梅肉エキスの原型とされています。民間薬として長く親しまれてきた背景が、この食品の奥深さを支えています。
梅肉エキスの特徴的な成分として注目されているのが「ムメフラール」です。青梅の果汁を加熱・濃縮する工程で初めて生成される物質で、梅干しには含まれません。血流改善効果があるとされ、梅肉エキスならではの有効成分として研究が続いています。加えてクエン酸を豊富に含み、疲労回復や整腸作用、殺菌効果なども古くから知られています。近年はアレルギー改善や脂肪燃焼効果など、新たな機能性研究も進んでいます。
手作りの方法はシンプルです。青梅をすりおろして果汁を絞り、弱火でじっくり煮詰めるだけ。褐色に変化していくのは、果汁中の糖とアミノ酸が加熱によってメイラード反応を起こすためです。この色の変化こそが、梅肉エキスが「できてきた」サインでもあります。
なお、6月6日は「梅の日」、7月30日は「梅干の日」と、梅にまつわる記念日が夏にかけて続きます。梅仕事の季節に梅肉エキスを手作りしてみると、凝縮された酸味の向こうに、江戸時代から受け継がれた知恵の重みが感じられるかもしれません。
6月1日の他の記念日
6月1日のカレンダー情報
6月の二十四節気・雑節
- 芒種(ぼうしゅ) 6月6日(土)
- 夏至(げし) 6月21日(日)
- 入梅(にゅうばい) 6月11日(木)