ねじの日 (記念日 6月1日)

ねじの日
制定年
1976年(昭和51年)
制定団体
ねじ商工連盟
由来の法律
工業標準化法(1949年6月1日公布)
最初の統一規格
ウィットワースねじ(1841年、英国)
世界初のねじ工場
1760年、英国ワイアット兄弟が設立
JISねじ規格制定
1952年(メートル・インチ並目ねじ)

私たちが日常的に手にするほとんどの工業製品に、ねじが使われています。スマートフォン、自動車、家電、建築物——それらを分解すると、何十本、何百本ものねじが現れます。ねじは産業を支える「縁の下の力持ち」ですが、その規格が統一されるまでには、長い歴史がありました。

ねじの起源は紀元前にまでさかのぼります。古代ギリシャの数学者アルキメデスが考案した「螺旋」の概念を応用し、水を汲み上げる装置として使われたのが始まりとされています。しかし工業製品としてのねじが広まったのは16世紀のヨーロッパ。1760年には、イギリスのワイアット兄弟が世界初のねじ工場を設立し、量産の時代が幕を開けました。

ところが当初、ねじには統一された規格がありませんでした。メーカーごとに寸法やネジ山の角度が異なるため、別のメーカーのボルトとナットは合わない——そんな状況が当たり前だったのです。この混乱を整理したのが、イギリスの技術者ジョセフ・ホイットワースです。1841年に発表した「ウィットワースねじ」は、山の角度を55度に統一した世界初の規格として広く普及しました。

日本でも同様の課題がありました。戦前は「日本標準規格(JES)」が存在していたものの、戦後の混乱期には規格の整備が急務となっていました。1949年(昭和24年)6月1日、「工業標準化法」が公布され、日本工業規格(JIS)の基盤が整います。これを機に、ねじを含む工業製品の規格が体系的に管理されるようになりました。1952年にはJISによるメートル並目ねじ・インチ並目ねじの規格が制定され、その後1965年には国際標準化機構(ISO)に準拠した改正が行われています。

1976年(昭和51年)、「ねじ商工連盟」はこの工業標準化法公布の日を「ねじの日」として制定しました。ねじ製品の重要性を業界内外にアピールすることを目的とし、毎年6月1日にはイベントや展示会など各種活動が行われています。

ひとつひとつは小さな部品ですが、規格という「共通言語」があるからこそ、世界中の製品が組み合わさって動いています。ねじの日は、そんな見えない仕組みを支える人々と、長年の標準化への努力に思いをはせる日でもあります。

6月1日のカレンダー情報

六曜 先勝
吉日 神吉日、大明日
月齢 15.3

6月の二十四節気・雑節

  • 芒種(ぼうしゅ) 6月6日(土)
  • 夏至(げし) 6月21日(日)
  • 入梅(にゅうばい) 6月11日(木)