バリ舞踊の日 (記念日 6月1日)
- 交流開始年
- 1964年(昭和39年)6月1日
- ユネスコ登録
- 2015年、無形文化遺産に登録
- 登録様式数
- 三様式・代表的な9演目
- 記念日認定年
- 2018年(平成30年)
- 制定団体
- バリ舞踊連盟(神奈川県藤沢市)
- 主な演目
- ケチャ、レゴン、バロン・ダンス
目の動きだけで感情を語る舞踊が、バリ島には存在します。指先のしなやかな動き、眼球を素早く左右に走らせる「エレック」と呼ばれる技法——バリ舞踊は、見る者の想像力を揺さぶる精緻な身体表現の芸術です。2015年にはユネスコ無形文化遺産に「バリ島における伝統舞踊の三様式」として登録され、今やその美しさは世界が認めるところとなっています。
バリ舞踊の起源は、バリ・ヒンドゥーの宗教儀礼にさかのぼります。寺院の祭礼、冠婚葬祭、神への奉納——舞踊はバリ島の人々の信仰そのものと分かちがたく結びついており、各寺院には専属のダンサーがいるほどです。舞台芸術として観光客向けに創作されたものが主流になった現代においても、コミュニティの宗教儀礼として踊られ続ける演目は今も残っており、バリ舞踊が単なる「見せ物」ではないことを教えてくれます。
代表的な演目として知られるのが、ケチャ、レゴン、バロン・ダンス、そして神霊降ろしの儀式舞踊であるサンヒャン・ドゥダリです。ケチャは男性合唱団が「チャッチャッチャッ」という声を重ねながらヒンドゥー叙事詩ラーマーヤナを演じる迫力ある演目。レゴンは少女たちが繊細な指の動きで物語を紡ぐ優美な宮廷舞踊です。バロン・ダンスは善の象徴バロンと悪の女神ランダの戦いを描いた演目で、善悪が拮抗したまま終わるという独特の結末が印象的です。
日本とバリ舞踊の縁は、1964年(昭和39年)6月1日に始まります。この日、インドネシア共和国から大統領の特派文化施設団が来日し、日本における「バリ舞踊」交流の扉が開かれました。東京五輪が開催されたこの年、文化の架け橋として踏み出した第一歩は、60年以上を経た今も受け継がれています。6月1日を「バリ舞踊の日」と定めたのは、神奈川県藤沢市に本部を置くバリ舞踊連盟。より多くの人にバリ舞踊を知り、踊り、観てもらいたいという願いのもと、2018年(平成30年)に一般社団法人・日本記念日協会によって認定・登録されました。
バリ舞踊の習得には長い年月を要します。子どもの頃から師について型を覚え、眼球の動かし方一つから丁寧に学んでいく——その過程そのものが、バリの文化を次世代へ伝える営みでもあります。遠い南の島の伝統が、今日も日本のどこかで踊られているかもしれません。
6月1日の他の記念日
6月1日のカレンダー情報
6月の二十四節気・雑節
- 芒種(ぼうしゅ) 6月6日(土)
- 夏至(げし) 6月21日(日)
- 入梅(にゅうばい) 6月11日(木)