甘露煮の日 (記念日 6月2日)
- 制定者
- 株式会社平松食品(愛知県豊橋市)
- 制定年
- 2003年(平成15年)
- 日付の由来
- 本能寺の変(1582年6月2日)+「ろ(6)に(2)」の語呂合わせ
- 認定機関
- 一般社団法人・日本記念日協会
- 主な食材
- フナ・コイ・ハゼ・アユ・ニジマスなど淡水の小魚
- 関連記念日
- 6月29日「佃煮の日」
1582年6月2日、明智光秀の謀反によって京都・本能寺で織田信長が討たれたとき、盟友の徳川家康は大阪・堺にいました。身の危険を感じた家康は急ぎ三河・岡崎城へ戻ろうとしましたが、陸路はすべて塞がれていたため、海路での脱出を余儀なくされます。その道中、摂津国・佃村(現在の大阪府西淀川区)の漁師が差し出したのが、保存食の小魚の煮物でした。この一口が、家康を無事に故郷へ帰り着かせたとされています。
後に天下を取った家康は、命を救ってくれた佃村の漁師たちを御用漁師として江戸へ呼び寄せ、埋め立てた小島に住まわせました。その島が「佃島」と名付けられ、ここで作られた小魚の煮物が「佃煮」として江戸名物になっていきます。参勤交代で江戸を訪れる大名たちが土産として持ち帰ったことで、佃煮は全国へと広まりました。歴史の一大事件が、日本人の食文化を形づくったというわけです。
6月2日が「甘露煮の日」に制定されたのは、この本能寺の変の日付に由来します。さらに「甘露煮」の「ろ(6)に(2)」という語呂合わせも重ねられており、二重の意味を持つ日付となっています。制定したのは愛知県豊橋市に本社を置く株式会社平松食品。2003年(平成15年)に制定され、一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録されています。この日を中心に、お得な「甘露煮の日フェア」や工場見学なども実施されています。
甘露煮と佃煮は混同されがちですが、味わいに明確な違いがあります。甘露煮は、フナ・コイ・ハゼ・アユ・ニジマスなど主に淡水の小魚を素焼きにしてから、砂糖や水あめ、醤油、みりん、酒などで甘辛く煮つめたもので、その名のとおり甘さが際立ちます。一方の佃煮は小魚や貝、海藻、野菜なども使い、醤油の塩辛さが特徴です。どちらも保存性が高く、江戸時代から常備食として重宝されてきた点は共通しています。
現代では「惣菜感覚の佃煮」として親しまれている甘露煮ですが、その背景には戦国時代の逃避行から続く長い歴史があります。なお、佃煮には別の記念日として6月29日の「佃煮の日」も設けられています。
参考リンク
6月2日の他の記念日
6月2日のカレンダー情報
6月の二十四節気・雑節
- 芒種(ぼうしゅ) 6月6日(土)
- 夏至(げし) 6月21日(日)
- 入梅(にゅうばい) 6月11日(木)