違法・無報告・無規制に行われる漁業との闘いのための国際デー (記念日 6月5日)
- 制定年
- 2017年(国連総会)
- 記念日の日付の由来
- 寄港国措置協定(PSMA)発効日(2016年6月5日)
- IUU漁獲量(推定)
- 年間1,100万〜2,600万トン
- IUU被害額(推定)
- 年間100億〜235億米ドル
- 宣言した機関
- FAO(国連食糧農業機関)
世界の海では毎年、IUU漁業と呼ばれる違法・無報告・無規制の漁業により、1,100万〜2,600万トンもの水産物が不正に漁獲されています。金額に換算すると年間100億〜235億米ドル、日本円で約1兆円から3兆円超に達するとされており、この規模は日本の漁業・養殖業の年間生産量に匹敵します。毎年6月5日の「違法・無報告・無規制に行われる漁業との闘いのための国際デー」は、こうした深刻な問題に対する国際社会の意識を高めるために設けられた記念日です。
IUUはIllegal(違法)、Unreported(無報告)、Unregulated(無規制)の頭文字を組み合わせた略称です。「違法漁業」は禁漁区での操業や保護魚種の捕獲など法令に反する行為を指し、「無報告漁業」は漁獲量を当局へ正確に報告しない行為、「無規制漁業」は国際的な管理の枠外にある水域・魚種を対象にした漁業を指します。これら三つを合わせてIUU漁業と総称します。
6月5日という日付は、IUU漁業の防止・阻止・排除を目的とした最初の国際条約「寄港国措置協定」(PSMA)が正式に発効した2016年(平成28年)6月5日に由来しています。寄港国措置協定は、IUU漁業で得た水産物が港を通じて流通するのを阻止するために、締約国の港での検査・入港拒否権限を定めた協定です。FAOが起草し、2009年に採択、2016年に発効しました。この国際デーはもともとFAO(国連食糧農業機関)が宣言し、2017年(平成29年)12月の国連総会において正式に制定されました。英語表記は「International Day for the Fight against Illegal, Unreported and Unregulated Fishing」です。
漁業は食料供給・雇用・貿易の観点から世界各地の人々の生活を支える産業です。IUU漁業はその経済的価値を損なうだけでなく、過剰な漁獲によって魚種の個体数を激減させ、海洋生態系そのものを脅かします。特に監視体制が整っていない発展途上国の沿岸漁村では、IUU漁業による資源の枯渇が地域の生計に直接的な打撃を与えています。この国際デーを通じて、IUU漁業の現状と対策について国際的な認識を深めることが、持続可能な漁業の確保につながります。
参考リンク
6月5日のカレンダー情報
6月の二十四節気・雑節
- 芒種(ぼうしゅ) 6月6日(土)
- 夏至(げし) 6月21日(日)
- 入梅(にゅうばい) 6月11日(木)