ヴァイキングの日 (記念日 6月8日)

ヴァイキングの日
初記録年
793年6月8日
襲撃場所
リンディスファーン修道院(イングランド北東部)
修道院創設
634年(聖カスバートの聖遺物所在地)
活動期間
8〜11世紀が最盛期
出身地
スカンジナビア(主にノルウェー・デンマーク・スウェーデン)
北米到達
リーフ・エリクソンがコロンブスより約500年前に到達

793年6月8日、イングランド北東部の沖に浮かぶリンディスファーン島で、西ヨーロッパのキリスト教世界を震撼させる事件が起きました。同島に建つリンディスファーン修道院が、北方から現れた武装船団に突如として襲われたのです。修道士たちは殺され、聖遺物や財宝が略奪され、修道院は無残に破壊されました。この出来事がヨーロッパ史における「ヴァイキング時代の始まり」として刻まれており、6月8日は「ヴァイキングの日」とされています。

リンディスファーン修道院は634年に創設された、聖カスバートの聖遺物を祀る巡礼の地でした。当時のキリスト教世界において神聖な場所であっただけに、その蹂躙は単なる略奪以上の衝撃をもたらしました。アルクィンをはじめとする聖職者たちは書簡にその惨状を記し、「神の怒りであるか、異教徒の蛮行であるか」と嘆き悲しんだとされています。この襲撃はノルウェー系ヴァイキングによるものと考えられており、翌794年にはモンクウィアマス修道院、795年にはアイオナ修道院と、襲撃は次々に拡大していきました。ヴァイキングという存在は、しばしば「略奪と暴力の民」として語られますが、実態はより複雑です。彼らはもともとスカンジナビアの農民・漁民であり、交易と通商を軸に生活を営んでいました。東ヨーロッパを経由して中東やコンスタンティノープルとも交流し、ルーシ人(東スラヴの前身)との関係を築いたのもヴァイキングの一派です。航海術はもちろん、造船・鍛冶・地理の知識においても周辺諸国を大きく凌駕しており、こうした技術力と行動力が、次第に近隣地域への進出と富の獲得へと向かわせていきました。

ヴァイキングの活動は8世紀末から11世紀にかけて最も活発で、その範囲は北アフリカ・地中海・北米大陸にまで及びます。リーフ・エリクソンがコロンブスより約500年早く北米に到達していたとされるのも、こうした航海力の表れです。現在のアイルランドのダブリンやロシアのノヴゴロドなど、ヴァイキングが拠点として築いた都市は今もその名を残しています。

日本語で親しまれる「バイキング料理(食べ放題)」は、1958年に帝国ホテルが北欧式のビュッフェスタイルを導入した際に名付けたもので、8月1日が「バイキングの日」とされています。6月8日のヴァイキングと8月1日のバイキング、同じ音ながらまったく異なる来歴です。

6月8日のカレンダー情報

六曜 友引
吉日 天恩日
月齢 22.3(下弦の月)

6月の二十四節気・雑節

  • 芒種(ぼうしゅ) 6月6日(土)
  • 夏至(げし) 6月21日(日)
  • 入梅(にゅうばい) 6月11日(木)