ロックウールの日 (記念日 6月9日)
- 制定年
- 1992年(平成4年)
- 制定者
- 日本ロックウール工業会
- 由来
- 「ロ(6)ック(9)」の語呂合わせ
- 原料
- 玄武岩・鉄炉スラグ・石灰などを高温溶解
- 主な用途
- 建物の断熱材・吸音材・耐火被覆材
- 耐火温度
- 700℃加熱でも表面が焦げる程度にとどまる
建物が燃え広がるのを食い止め、騒音を静め、夏の暑さと冬の寒さを遮る——。そんな縁の下の力持ちが、ロックウールという素材です。6月9日は「ロ(6)ック(9)」の語呂合わせから、1992年(平成4年)に日本ロックウール工業会が制定した「ロックウールの日」です。
ロックウールは、玄武岩や鉄炉スラグ(製鉄の副産物)に石灰などを混合して1,500〜1,600℃の高温で溶解し、強い遠心力で吹き飛ばして繊維状に成形した人造鉱物繊維です。見た目はフワフワした綿のような素材で、住宅の壁・床・屋根に充填されて断熱材や吸音材として使われています。繊維の隙間に閉じ込められた無数の空気層が、熱と音の移動を穏やかに遮断する仕組みです。
ロックウールの最大の強みは、その圧倒的な耐火性にあります。素材が無機鉱物であるため、炎が当たっても燃え広がらず、700℃で10分間加熱する耐火実験でも表面が焦げるだけにとどまるという結果が報告されています。この性質が評価され、アスベスト(石綿)が使用禁止となった後、その代替材として建材・耐火被覆材の分野で急速に普及しました。
断熱性能についても優秀です。繊維が複雑に絡み合った構造の中に空気を豊富に含むため、夏の熱気や冬の冷気の侵入をしっかり抑えます。省エネ基準が厳格化された近年の住宅づくりにおいて、ロックウールはグラスウールと並んで標準的な断熱材の一つとして定着しています。また、音のエネルギーを繊維間の空気が吸収する構造から、防音・吸音性にも優れており、集合住宅の床衝撃音対策や、スタジオ・シアタールームの内装材としても活躍します。
耐久性の面では、無機繊維であるため水分・熱・シロアリなどによる劣化が起きにくく、建物のライフサイクルを通じて断熱性能を安定して維持できるとされています。ただし、水を大量に吸い込むと繊維の隙間が潰れて断熱効果が下がるため、施工時の防湿対策は欠かせません。また、製鉄の副産物であるスラグを主原料とすることから廃材の有効活用という側面も持ち、住宅の断熱強化によるCO₂削減効果とあわせて、環境負荷の低減に貢献できる建材として国土交通省の省エネ基準でも広く採用されています。
6月9日の他の記念日
6月9日のカレンダー情報
6月の二十四節気・雑節
- 芒種(ぼうしゅ) 6月6日(土)
- 夏至(げし) 6月21日(日)
- 入梅(にゅうばい) 6月11日(木)